京都地検

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京都第一赤十字病院

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 京都地検は3日、逆子を直す医療行為で適切な処置を怠り、出生した男児に重度の障害を負わせたとして、業務上過失傷害容疑で書類送検された50代の男性産婦人科医を不起訴処分にした。処分の理由は明らかにしていない。

 捜査関係者によると、産婦人科医は2020年、当時勤務していた京都第一赤十字病院(京都市東山区)で、男児の母親に、逆子となっていた胎児の向きを戻す「外回転術」を1回行った後、胎児が2回目を行うべきではない容体だったにもかかわらず漫然と行い、速やかな帝王切開を怠って脳を損傷させたとして、今年5月、京都府警に書類送検された。

 男児は2日後に生まれ、脳性まひやてんかんなどの重い障害が残った。母親が昨年、産婦人科医を告訴。関係者によると、病院側は医療事故を認め、検証結果として「緊急帝王切開を早期に行った場合、残る障害の程度が軽く済んだ可能性は十分に考えられる」としていた。