これを昔、授業でやったら「なぜ助ける必要があるのかわからない。俺は傍観者だから放置して5人が死んでも責任はない。でも切り替えたら俺の責任になる」と言った生徒がいて衝撃を受けた。確かにその通り。「5人の人に感謝されるメリットよりも、1人の遺族に責められるデメリットの方が大きい」と。
とある高校教師S
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とある高校教師S
@hellohellock
日本のどこかの(元)高校教師。プロフ画像はテストの裏に生徒が書いてくれたやつ。J-ROCK好き(良いバンド教えて下さい)。教育社会学・教育経済学・教育心理学・教育方法論あたりの研究をライフワークに。中高生や大学生、教育関係者など、色々お話ができればと思います。
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こんなDMをいただいた。俺の意見に耳を傾けずに「バイトせずに勉強すべきだ」という一般論にいつまでも固執している人たちは100回読んで欲しい。100回読んでも分からない人は何回読んでも分からんだろうからお帰りいただいた方が賢明だ。
正直、「学校は全然来ないけど、バイトはちゃんと行く生徒」をそんなに心配はしていなかった。「学校と違って、カネをくれるから行くのは当たり前」という生徒はしっかり生きていける。むしろ、「学校はちゃんと来れるけど、バイトが続かない生徒」のほうが心配だった。卒業後、実際彼らは困っている。
「勉強すると将来の幅が広がる」とはよく言われる。でも実際は、勉強するとその方面に進むよう圧力がかかる。「東大を出たのに…」「芸大を出たのに…」「博士まで行ったのに…」。本来は、東大を出てラーメン屋をやってもいいし、農民になってもいい。学業と職業選択は必ずしも一致しなくて良いのに。
とある卒業生と話をしていたら、「10万円の給付金はよく分からないし面倒くさいから申請しない」と言うから驚いた。書類1枚と身分証明書・通帳のコピーを同封して送るだけなのに、本人にとっては難しいのだ。家庭の事情で一人暮らしをしていて、助けてくれる人もいない。俺が一緒に書くことになった。
「家のことは全部お母さんがやってくれて、毎月お小遣いもらって、土日はボランティアです」という生徒と、「狭い家に兄弟が沢山いて、毎日バイト漬けで、家事の手伝いで忙しいです」という生徒を同じ「ボランティア経験の有無」という軸で評価するなんて茶番だよ。後者に目を向けない教育は虚構だ。
卒業生から電話がかかってきたから何かと思ったら、「妹が大学に行きたいけど親がお金を出してくれないから奨学金を借りたいけど、親の所得が高いから奨学金が借りれない」と言う。親の所得が高いからと言って親が学費を出してくれるとは限らない。もはや経済的虐待。こういう例は結構多い。
目指すべくは「みんなが偏差値の高い大学進学を希望する世界」ではなく、「高卒大卒に関わらずどのようなキャリアを選択しても、正当な労働によって経済的に困窮することのない世界」であり、かつ、「家庭の経済力や文化や性差によってキャリアを諦める生徒がいなくなる世界」である。
「命が大事、命が大事って繰り返しても仕方ないんですよ。みんな命が大事だって分かってますから。そうじゃなくて、『あなたが直面している事態は、命に比べたら大したことじゃない』って教えないと。命の価値を上げるんじゃなくて、事態の価値を下げるの。」って、大学時代に教職の先生が言ってた。
こういう問題はいきなり訴訟になるわけではない。遠足は令和4年5月だから、提訴まで1年以上経過している。その間に保護者は何度も学校側と話をしているはずである。ところが学校や教委が嘘や言い訳を並べ立てて自己弁護ばかりして埒が明かないので、仕方なく保護者は提訴するのがよくある流れ。
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産経ニュース
@Sankei_news
遠足で小1女児の「お茶買いたい」認めず、熱中症で救急搬送 学校側を提訴 sankei.com/article/202402
遠足中に小学1年生だった女児が茶の購入を望んだのに教諭が認めず、熱中症で救急搬送されたとして、両親らが大阪府八尾市を相手取り、損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが分かった。
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彼はひねくれていたから敢えて俺を困らせようとした可能性は濃厚だけど、彼が本気でそう思っていたのかはさておき、そういう意見が出てくる授業というのは「良い授業」だと思う。周囲も衝撃を受けていたけど、どう受け止めたのかは未知数。それが良い点であり怖い点でもある。授業はまさに生き物だ。
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世の中は「良いか悪いか」という議論では済まないことも多い。特にオトナの世界では、「誰が責任を取るのか」「誰がカネを出すのか」という打算的判断やポジショントークが蔓延している。哲学的な正しさも、現実を目の前にするといかにも弱い。学校で教える正しさが世の中で通用しないことも多いのだ。
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サンデル教授の授業では、これを路面電車に置き換えて自らが運転している場合を扱っていたけど、それでも同様に「俺は運転士であって整備担当ではないからブレーキが利かずに5人死ぬのは俺のせいではないが、1人いるほうに曲がったら俺の責任になるからそのままにする」という逃げ方はできると思う。
高校在学中に妊娠してしまった時に、「学校を辞める」か「中絶するか」の2択ではなく、「高校を続けながら子供を産む」という選択肢ができたという話。
ちなみに「高校生が妊娠するなんて~」という議論はここでは非生産的。もうすでに妊娠してるケースについての話だから。
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-
社会で当たり前だと思われる能力をみんなが具備しているわけではないし、それを手助けする人間が近くにいるとも限らない。本当はしたくても、何から始めれば良いか分からないし助けてくれる人もいないし理解するのも難しくて手も足も出ない。それを端的に表現すると「面倒くさいからもう良い」なのだ。
自称進学校あたりの教員が、「学部にこだわって大学をワンランク下げるなんて勿体ない。どんな学部でも○○大学には違いないから、そっちを受けろ」と強要することはよくある。
そういう進路指導のせいで大学を中退したり、編入学したりしているヤツを何人も知っている。許し難い。
このアプローチは絶対に辞めたほうがいい。失笑が漏れる中、誰かが手挙げたらどうするつもりなんだろうか。「手を挙げないだろう」という前提で考えているならもはや悪質だ。教師の「マジョリティ啓蒙イデオロギー」のためにマイノリティが「教材」として犠牲になるのは許されることではない。<
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合法先生
@barbeejill3
保健の授業にて
「左利きの人、手を挙げて。」
「AB型の人、手を挙げて。」
いずれも40人中2、3人が挙手する。
次に、
「同性が好きな人、手を挙げて。」
と言うと生徒は失笑する。
「日本に、同性愛者は左利きやAB型と同じ割合でいる。」という話をすると、
笑うのをやめ真剣に聞く。
俺はこれずっと言ってるんだけど、本当はもっと家庭科教育を大事にするべきなんだよ。家族のこと、自分のこと、子供のこと、経済のこと、生活のこと、衣食住のこと。こんなに重要で生活に密着した教科は他に無いと思う。もっと単位数増やして、受験だの何だの関係なくちゃんと学べるようにして欲しい。
俺が最初の授業で『ノート提出はありません。プリントを配るので自由に使って下さい』と説明したら、「じゃあ授業中は何をしたらいいんですか」と聞く生徒がいた。いや、俺の話を聞けよ。お前らはノートを取るのが勉強だと思ってんのかと。そんな勉強方法を染み込ませたやつは誰だよ、と思ったね。
ヘレンケラーって偉人がいますが、小学校の頃に彼女の話を聞いて思ったことは、「この人は金持ちだから家庭教師を呼べただけで、貧乏な家に生まれてたら家で邪魔者扱いされてたでしょ」ということです。頑張れる環境に無い人はそもそも頑張れないんですよ。それを本人の責任にするのは暴力に等しいよ。
「朝食を食べる子は成績が良い」というのも同様の詭弁。「朝食をちゃんと作って食べさせられる家庭は、その他の面でもしっかりしていて環境が整っているから、勉強もしっかりできる」のであって、単に朝食だけ食べさせれば成績が伸びると思ったら大間違い。風が吹いただけじゃ桶屋は儲からんぞ。
テストに際して初めてノート提出をさせたけど、ノートの内容とテストの成績に相関関係が全然ない。学年トップのノートは「一応出しました」という感じ。黒板のメモやら俺の発言まで全部メモした、きれいなノートの女子は平均ぐらいしか取れてない。何の意味があってノート提出させてるか既に分からん。
家のことを放置してボランティアができるってのは結構余裕がある生活だと思うんだよ。俺の前任校なんかにいた、バイト漬けで1ヶ月に5万も家に入れてるような高校生に「ボランティアの経験」を聞くなんて頭がおかしいと思うね。食うのに精一杯なのにタダ働きなんかできるかバーカ、って話だ。
この記事の何がすごいって、このグラフ。
英語だけ最頻値が20点台。微妙なふたこぶが70点台ぐらいにある。小学校の英語教育をそろそろ再考した方が良い。
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中村高康
@tnk4210
深刻な学力格差、英語嫌いの子が増えた根本原因 英語教育学の専門家が戦慄した調査結果の数々(東洋経済education×ICT)
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/b9f03
勉強もできないし校則も厳しいし先生も好きじゃないし何にも楽しくないのに誰が学校なんか行くかよ。バイト行ったら自分を認めてもらえるし、時間が過ぎるのも早いし、カネまでもらえるんだぜ。そりゃバイト行くよ。どうしてそんな簡単なことが分からないんだ。お前ら頭良いんだろ。想像力ねえのかよ。
これって高校教育を私学にアウトソーシングするために、わざとやってるんだと思うけどね。公共施設として学校を建てて、プロパー教員を公務員として雇うよりも、私学に補助金出した方が安上がりっていう話でしょ。そして廃校跡地を売り払えば儲かるって言う算段だと思うけど。切り売り政策。
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東京高校受験主義
@tokyokojuken
大阪府の政策は大失敗。受験の専門家なら結末はわかるはず。府立高校が激減し私立高校が隆盛。中学募集に主軸を移し中学受験の過熱。大阪府の意図とは真逆の受験の低年齢化&教育費の増大でますます少子化へ。完全に1960年代の東京都の学校群制度の二の舞。(続
news.yahoo.co.jp/articles/ed3d4
家にある程度余裕があって、進学校に通ってバイトもせずに部活と勉強だけやってれば許される環境にある生徒と、家庭環境が壊滅的で、底辺校に通って放課後はバイト漬けでバイト代も親に半分巻き上げられるような生徒を比べて、「部活をやってる生徒のほうが成績が良い」なんてのは噴飯ものの世迷い言。
こないだ誰かが書いていたが、日本の大企業は言わば「大人版の公立中学校」なので、公立進学校出身者との親和性が高いのは当然。先生の言うことをよく聞いて、積極的に部活にも生徒会にも参加し、内申点を稼いでいくタイプの人間が「優秀」だと判断される。先生が上司に、部活が飲み会に変わるだけ。 x.com/jyusouken_jp/s
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2010年の夏に、2児が母親の育児放棄によって餓死した事件があった。あの時も多くの声が母親を非難するものばかりだったけれど、映画『誰も知らない』の是枝監督は、「同じ境遇でも頑張っている人がいるのに、という見方は僕は好きじゃない。自分や強い人を基準にしちゃいけない」。と言っていた。
クラスの生徒が『中学校の先生なんてそんなに賢くない』と言う。理由を聞いてみると、「中学時代の国語の先生は、私が滑り止めに受けた偏差値40台の高校の出身だった」と。そう。そうなのだ。団塊世代退職による大量採用で、教師が足りずに質が確保できていないことを、既に生徒が気付いているのだ。
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とある高校教師S
@hellohellock
社会で当たり前だと思われる能力をみんなが具備しているわけではないし、それを手助けする人間が近くにいるとも限らない。本当はしたくても、何から始めれば良いか分からないし助けてくれる人もいないし理解するのも難しくて手も足も出ない。それを端的に表現すると「面倒くさいからもう良い」なのだ。
働くようになってから色んな「オトナ」と出会うけれど、みんながみんな「社会で当たり前だと思われていること」をこなせているわけではない。昨年某芸能人の脱税が取り沙汰された時も、意図的で悪質だという声が多かったけれど、俺は彼の「特性」による杜撰さが原因だと思っている。
「不登校」の原因が「友人関係」「教師との関係」だと思っている人が多い理由は、俺へのリプを見ての通りそういう声が通りやすいということと、「保護者はネグレクトで、生活も崩壊、貧困家庭。本人は学力も低く、生きる気力もない不登校の生徒」はそもそも声を上げていないということが大きいと思う。
うちのクラスの学年トップの生徒でも、保護者面談で「うちは就職させます」と断言された。高校入試の時点であえてトップを取れるうちの学校に入学して、良い成績を取って良い会社に就職する作戦である。指定校で地元の私大に行くよりも、高卒で大手企業に入った方が給料も福利厚生も良いのだ。
俺が指摘しているのは『「挙手をさせる」という方法が劣悪であり不必要』ということ。
だから、
「左利きの人~」「AB型の人~」と言って、
40人中2~3人が挙手したのを確認したら、
「実は、いわゆるLGBTの人も、同じぐらいの割合でいると言われています」
というアプローチならまだ良いと思う。
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合法先生
@barbeejill3
保健の授業にて
「左利きの人、手を挙げて。」
「AB型の人、手を挙げて。」
いずれも40人中2、3人が挙手する。
次に、
「同性が好きな人、手を挙げて。」
と言うと生徒は失笑する。
「日本に、同性愛者は左利きやAB型と同じ割合でいる。」という話をすると、
笑うのをやめ真剣に聞く。
こんなメッセージをいただいた。残念ながらこういう例は少なからず存在する。こういう生徒を教師はどう「評価」する? 大学はどう「評価」する? 企業はどう「評価」する? 評価は本来とても怖いこと。
ただ、俺は『生徒を救える人』『生徒の未来に希望を抱かせられる人』こそ教師になって欲しい。
奨学金借入の可否が親の所得に依存するのは、「所得が少ないけど子供を進学させたい」という「性善的な低所得世帯」を想定してるんだろうけど、世の中には「カネはあるけど子供には使いたくない」という親もいるわけだから、そういう世帯の子供が奨学金制度から漏れるのは制度設計として甘いよね。
「妊娠→高校中退→出産→離婚→中卒だから仕事がない→貧困→子供が放置される→高校在学中に妊娠」というループが少なからずある以上、これを止めるためには「高校中退」を止めんといかんよ。教師は「生徒を良くして、結果的に社会を良くしていく」のが仕事。見るべき先は生徒と社会の将来の姿。
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裏にあった代ゼミを見えなくするために、河合塾がお金を負担してまで嵩増ししたという話は都市伝説だと思っていたけど、さすがに3軒並んで同じ手法で嵩増ししてると信憑性があるんじゃないかという気がしますね。
今や代ゼミは嵩増ししなくても隠れるぐらい小さくなってしまったのは時代の流れ…
コミュニケーション能力ってのは、「みんなと仲良くする能力」じゃないよ。
「嫌いなやつとでも、適当に距離を保ちながら、ケンカしない程度にうまいことやっていく能力」だよ。
世の中、嫌いなやつだらけだよ。ロクでもないよ、ほんと。
こんなメッセージもいただいた。遊ぶ金欲しさにアルバイトする生徒もいれば、生活費を稼ぐためにアルバイトする生徒もいる。当然勉強する時間もない。頑張らなかったわけではない。頑張れる環境に無い生徒だっているんだ。そんな簡単な想像力も無い教師が多くて本当にイヤになる。
教育実習を受け入れる側が「教師になる気がないやつはお断り」というのもわかるけど、俺も教育実習に行った段階で民間企業の内定をもらっていた。本当にいつか教員になるかどうかも不明確ななか、教育実習に行ったからこそ、やっぱり教員になってみたいと思ったわけで、無碍に門前払いするのは気の毒。
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とある高校教師S
@hellohellock
働くようになってから色んな「オトナ」と出会うけれど、みんながみんな「社会で当たり前だと思われていること」をこなせているわけではない。昨年某芸能人の脱税が取り沙汰された時も、意図的で悪質だという声が多かったけれど、俺は彼の「特性」による杜撰さが原因だと思っている。
村上春樹が何が嫌いかって言うと、端的に言えば『読んでも結局何が言いたいのか良くわからない』んですよね。「頑張って背伸びしてインテリ臭を出そうとしたけど内容が空虚な意識高い系」に通じるところがあると思います。書きたいことは沢山ありますがこれ以上書くと怒られそうなのでやめておきます。
よく入試なんかでボランティア経験が聞かれたりするけど、あれも「ボランティアをできる環境にある人間かどうか」が選別されてる気がするんだよね。わざわざボランティアなんか外で探さなくたって、「うちは共働きなので家で皿を洗ったり洗濯の手伝いしてます」のほうがよっぽど優れたボランティアだ。
共働き家庭も多いのに、PTAのために保護者の貴重な時間を浪費させてる。「バザーの売上は寄付するんです」と言うけれど、売上10万円だったら全校生徒から100円ずつ集めれば似たような金額になる。同じ時間だけパートして、そこから寄付したほうがよっぽど効率的。保護者の労働時間は無償じゃないのに。