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姫子編9
(上手く行った)
射精を受けた姫子の様子を見た優太は、心の中で歓声を上げた。
「お、お兄様が、姫子を、あうっ、隷属、あんっ、させる、こと、です」
姫子と再戦する前に魔に落ちた上位者を倒すほかに方法が無いか、強制力を伴った命令で弥生に尋ねたら、ようやく話してくれた。
どうしても話したくないらしく全身に快感が走り熱い艶声を上げようとも話さなかったが、何度も尋ねたことでようやく話してくれた。
「上位者を隷属させると魔を降す事が出来ます」
「そうなのか。それで姫子を救えるのか」
だが優太は腑に落ちなかった。それだけなら何故弥生が拒むのか分からない。
「何か方法に問題があるのか」
「はうっ」
優太が尋ねると再び弥生が抵抗し、熱い艶声を上げる。
「弥生教えて」
「あうんっ」
「教えて」
「はううっ」
なおも抵抗する弥生を抱き寄せて優太が耳元で囁くと、ようやく息も絶え絶えに弥生は答えた。
「そ、その、ため、には、あうっ、相手と、うっ、性交を、しなければ、はうっ、なりません」
熱い吐息を出しながらも弥生は説明してくれた。
そして優太は絶句した。
性交、つまり姫子に自分の逸物を入れて精子をぶちまけないと行けないという事だ。
「……他に、方法は無いの?」
「お兄様が、姫子さんを抱きしめたりキスをしたりして、宥める方法が。しかし、可能性は低いでしょう」
少し抱きしめたりキスをした程度で、済むのなら既に行っており姫子は魔から解放されていたはずだ。
「それだけなのか?」
「はい」
イキ過ぎて息も絶え絶えに弥生は答えた。
あえぎ声を出していないことから、抵抗して嘘は言っていないようだ。
優太は信じることにして作戦を立てた。
まず弥生が姫子を抑えるために、再び対戦する。
しかし、弥生との力は歴然としているため抑える事は出来ないだろう。
姫子を消滅させることは出来るそうだが、それだと姫子も殺してしまう。
弥生と交わることでパワーアップをさせる事も出来るが、確実に姫子を上回る保証は無く優太はこれ以上弥生と間違いは犯したくなかった。
だから優太は、確実な隷属を選んだ。
弥生を最初に当てたのは、姫子と交わっている最中に邪魔をされないためだ。
動けないように痛めつけられることになるが、大事な妹と間違いを犯したくないという思いが強かった。
姫子が弥生に止めを刺すという恐れもあったが、低いと優太は考えていた。
暴れているが姫子の心根の優しさを優太は感じており弥生に止めを刺すとは考えられなかった。
以上のことから姫子を戻す為にも性交することを優太は選んだ。
結果として姫子を隷属させてしまうが、酷いようには扱わない。
「あうっ」
優太が姫子に向かって突き上げると小さな悲鳴を上げた。
あわてて優太はピストンの動きを抑え痛がった部分を撫でるようにゆっくりと動かす。
酷いように扱いたくないので、姫子が痛がると優太は丁寧に思いやるように動きを変える。
「はううっ」
激痛のあとで神経が敏感になっていた姫子は痺れるような感覚が残る部分を優しく撫でられたことで、今までよりも更に強い快楽を姫子は感じた。
締まりが強くなり、限界に達した優太は自分の白いマグマを姫子の中に勢いよく放出した。
「あうううっっっ」
優太の白い情動を受け止めた姫子は今までで最大の音量で艶声を上げた。
そして声を上げ終えた時姫子の身体に変化が訪れた。
身体から赤白い炎が吹き出し、それまで出ていた真っ赤な炎と、姫子の衣装を燃やし姫子の身体を包んでいく。
やがて全身を包んだ赤白い炎は胸から胴に掛けてと両手両脚に集約し、形を為していく。
足はふくらはぎまである紅いブーツに、太ももまで伸びた黒タイツ。
腕は肘近くまで覆う紅い手袋に上腕を隠す黒タイツ。
何より、際どい紅いハイレグによって浮き立つ、腰と両脚の間のラインを浮き立たせ、メッシュで隠そうとしても透けて見える突き上がった谷間を締め上げ、後ろでリボン状に結び上げた黒い帯で締め上げる着物状の青い衣装。
他は少し日に焼けた肌を晒しているが、若々しい肌の艶めきがより扇情的に見える。
弥生と同じ降魔忍の衣装だった。
色は弥生の青とは違って赤だが、炎の姫子の特質からしてパーソナルカラーだろう。
成功したと優太は確信し、姫子の身体を押し上げ自分の逸物を引き抜いた。
射精で、縮んだ逸物は簡単に抜け落ちて二人を離す。
抜けた瞬間、乾いた音が響き渡り膣口からは赤の混じった白い混合液がだらしなく垂れている。
だが、情事のあとにも関わらず姫子は清々しい笑顔を見せると優太に向かって膝を付き頭を垂れた。
「御屋形様、降魔忍姫子、ここに参上いたしました」
優太から送られてきた気から記憶を与えられた姫子は自然と優太を主として認めた。
「ですからその証として、御屋形様のご寵愛を受けたいと願います」
顔を上げて熱っぽい視線を姫子は優太に送った。
「それはまたあとで、今は弥生を救うのが先だ」
先ほど姫子の攻撃を受けて気を失っている。
本来なら優太が姫子と交われば全て終わりだったのだが、弥生がそれを許さなかったし、許しても途中で乱入してくるだろう。
だから一度、気絶して貰う必要があった。
兄として妹を止められず、痛めつけてしまったのは申し訳ない思いも強く、優太は直ぐに駆け寄った。
「弥生」
直ぐに弥生を抱きしめ先ほどのように撫でると、弥生の荒々しい息は、安らかな寝息に変わった。
優太が安堵していると背中に張りのある二つの物体が押し付けられ、首に両腕が巻き付いてきた。
「何をしているんだ」
「あたしの主へのスキンシップ」
耳元で姫子が囁いてきた。
温かい彼女のイキが優太の耳朶を優しく撫で、声の響きと共に脳髄を直撃する。
「今は弥生を家に戻すのが先決だ」
「じゃあ、そこでしましょう」
「やめて」
人に見られないようにしていたが、町のど真ん中で性交に及んでしまった。
これでは盛りの付いた犬と同じだ。
だからといって優太の家で行うのは大恩ある神無さんに申し訳が無い。
「止めて下さい!」
目を覚ました弥生が姫子に言う。
「お兄様をこれ以上穢すのは止めて下さい。お兄様の相手は私です」
「妹に手は出さないからね」
余計な言葉を付け足した弥生に優太は突っ込むが、弥生は姫子を睨み付け、姫子も負けじと睨み返す。
「あたしとやり合って負けたじゃ無いの。あんたが傷つくとお兄ちゃんが悲しむから後ろに下がっていたら」
「あなたがお兄様から力を奪って暴れていたからです。私もお兄様と性交して力を貰えれば貴方など瞬殺です。ですからお兄様私と」
「いいや、私の方が良いよ」
「二人とも止めて」
扇情的な忍び装束を着た二人に囲まれた優太は悲鳴交じりの声を上げて二人を止めた。