ザポリージャ原発の外部電源、7日間喪失 ゼレンスキー氏「危機的」
ブリュッセル=森岡みづほ
ウクライナのゼレンスキー大統領は9月30日、ロシアが占拠するウクライナ中南部のザポリージャ原発について、ロシアの攻撃で7日間にわたり外部電源を喪失しているとし、「かつてないほど危機的な状況にある」と述べた。ロシアが復旧を妨げていると非難した。
国際原子力機関(IAEA)によると、同原発は9月23日に外部電源を喪失した。それまで唯一残っていた外部電源の送電線が軍事活動の影響を受けて損傷したためとしている。非常用ディーゼル発電機が作動し、原子炉の冷却などを続けているという。
2022年2月のウクライナ侵攻後、外部電源の喪失は10度目。IAEAのグロッシ事務局長は、今回は「群を抜いて長引いている」と指摘したうえで「非常用ディーゼル発電機が稼働している限り、差し迫った危険はないが、原子力の安全という観点から見ると明らかに持続可能ではない」と懸念を表明した。
欧州最大規模の同原発では22年9月以降、すべての原子炉が停止しているが、原子炉を冷やすための電力が必要な状態が続いている。