スポーツ

【高校野球】熊谷商、10大会ぶり初戦突破/秋季県大会


川口工―熊谷商 16奪三振で2失点完投した熊谷商のエース大久保=UD上尾
浦和―本庄東 8回裏浦和無死二、三塁、佐藤が勝ち越しのスクイズを決める。捕手角田
 (第1日、26日・UD上尾ほか)

 40校が参加して開幕した。4球場で1回戦8試合を行い、熊谷商が川口工を4―2で下し、10大会ぶりに初戦を突破した。浦和は本庄東に7―6で打ち勝ち、3大会ぶりの2回戦に進出した。

 飯能は獨協埼玉に2―1で勝利し、21大会ぶりの2回戦進出を決めた。市川越は川越東に6―5でサヨナラ勝ち。春日部共栄は本庄第一に6―4で競り勝った。山村国際は与野に4―3で逆転勝ちし、富士見は立教新座に4―1で勝利。花咲徳栄は慶応志木を10―0の五回コールドで退けた。

 第2日は27日、県営大宮など4球場で2回戦8試合を実施。今夏の埼玉大会を制した叡明、同準優勝の昌平などシード勢が登場する。

■エース圧巻の16K

 熊谷商のエース大久保が圧巻の奪三振ショーを見せた。球威ある直球とスライダーを制球良く投げ分け16奪三振で完投した。「(三回に)連打で先制されたが、最後まで目の前の打者との勝負に集中できた」と納得の表情を浮かべた。

 背番号1の好投が報われたのは2―2の九回。松島、橋本、志保田の3連打などで2点を勝ち越した。直後の守りをゼロに抑えるとマウンド上で喜びが爆発。殊勲の左腕は「最後までバックを信じて“終盤の熊商”を示せた」と胸を張った。

■つなぐ野球を体現

 つなぐ野球を体現した浦和が両チームともに2桁安打の打撃戦を制した。6―6の八回、機動力と小技を絡めて無死二、三塁の好機を築くと佐藤のスクイズで勝ち越しに成功。殊勲の背番号4は「それぞれが役割を全うした結果」と笑顔だった。

 夏の主力だった若山、佐藤の上位打線が存在感を示した。若山は2本のバント安打など計4安打。3犠打の佐藤とともにチャンスメークした。丸中監督は「日替わりでヒーローが生まれるチーム。一戦一戦に集中したい」と気持ちを引き締めた。
2025/09/27 04:00:00
記事提供:埼玉新聞

おすすめ