【10月1日 AFP】フィリピン当局は1日、中部セブ島沖の地震で約60人が死亡したと明らかにした。セブ島の病院は負傷者であふれ、混乱の中、作業員が数十人の遺体袋を運び出している。

米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード(M)6.9の浅い地震は9月30日午後9時59分(日本時間同午後10時59分)、セブ島北部の町ボゴ(人口9万人)付近で発生した。

ボゴにあるセブ州立病院の車回しに設置された青いテントの下にベッドが並べられ、負傷した子どもたちは泣き叫び、大人たちは悲鳴を上げながら治療を受けていた。

夜通し数百回の余震が続く中、さらなる被害への懸念から、負傷者は建物の外に運び出された。

近くでは、病院職員が担架に乗せた黒い遺体袋をバンに積み込み、地元の遺体安置所へ搬送していた。

民間防衛局のラファエリト・アレハンドロ副局長は首都マニラで会見し、これまでに最多で60人が死亡したとの報告を受けていると述べ、「犠牲者の報告は増えており、状況は非常に流動的だ」と付け加えた。

国家防災リスク軽減管理評議会は先に、中部諸島全体で147人が負傷、建物22棟が損壊したと報告した。(c)AFP