ATMの現金用封筒、何者かが大量持ち出し? フリマサイトなどで転売、ゆうちょ「控えていただきたい」
銀行のATMコーナーなどに置いてある現金用の封筒が、大手フリマサイトやオークションサイトで大量に転売されており、このことがXで取り上げられて、驚く声が上がっている。 【写真】ATMの横にあるはずの封筒がない? 無料で配布しているものだが、最近見つからないのはこのためかと困惑する声も出ている。ゆうちょ銀行では、「大量の持ち去りが発生している例がある」と取材に答え、「必要以上の持ち去りや転売行為は控えていただきたい」と呼びかけた。 ■「こんなん誰が使うんや」「無いと不便なんだよね」 「銀行 封筒」とメルカリで検索すると、ゆうちょ銀行や地銀などの封筒がいくつもヒットする。 例えば、ゆうちょ銀行の封筒は、40枚が税込み300円で転売されており、すでに売り切れていた。「新品、未使用品」とあり、ATMで現金を引き出すときに使ったものではなかった。出品者が送料210円を負担しており、利益は数十円ほどだった。 また、人気ゲームキャラがデザインされたある封筒は、20枚1100円で転売されるなど、その希少性によって価格が分かれていた。 ヤフーオークションでも、銀行の封筒が大量に出品されていた。地銀の封筒をたくさん揃えたものもあり、コレクション性を考慮したケースもあるらしかった。 銀行の封筒が転売されていることは、2025年9月30日にX上で指摘があり、まとめサイト「togetter」にも取り上げられて、大きな話題になった。 各行やコンビニのATMで無料配布されている封筒だけに、「こんなん誰が使うんや」「買うのは一体どういう層なの」などとまず驚く声が上がった。大量転売されていることは、大量持ち出しの可能性もあるため、「それでなくなったのか」「無いと不便なんだよね」と困惑する声も漏れていた。 銀行側も、封筒を置かないようになるのではないかとの声も出て、「無料サービスが消えていく」「一部の迷惑者のせいで皆が不幸になる」との嘆きも出ていた。