東京・町田市で女性が刺され死亡した事件で、被害者の娘が取材に応じました。「今も現実として受け止められない」「母が一番無念だと思う」と話しました。
■被害者の娘「かわいそう、かわいそうしか」
突然、母の命を奪われた女性。
亡くなった秋江さんの娘(2日午前)
「まさか最期がこういう感じだとは、自分(母)も思ってないだろうし、私もそうですし…痛かっただろうなって。とりあえずかわいそう、かわいそうしか。痛かったよねしか言えない」
女性の母・秋江千津子さん(76)。
8年前、大好きなディズニーランドに2人で行った時の写真の中で、穏やかな笑顔を見せる秋江さん。東京・町田市にある自宅マンションの外階段で、腹などを刺され、亡くなりました。
殺人などの疑いで2日、検察に身柄を送られたのは桑野浩太容疑者(40)です。
警視庁の調べに対し、口にしたのは“身勝手な動機”でした。
桑野浩太容疑者(40)
「人を殺して人生を終わりにしようと思った」
■男女のもみ合う声、名前を呼ぶ声が…
事件が起きたのは、9月30日午後7時過ぎ。秋江さんはその直前、買い物をしていたといいます。
秋江さんの娘(40代)
「10分前も『何を買う』とか(母と)電話してて。(私が)『じゃあ気をつけてね』って。(母は)『今から帰るよ』って」
付近の防犯カメラの映像には、両手に袋を持ってゆっくりと歩いている秋江さんが映っていました。このあと、マンションの外階段を上がっていった秋江さん。
警視庁によると、桑野容疑者はその後を追いかけ犯行に及んだとみられています。
自宅にいた秋江さんの娘は、男女のもみ合う声を聞いたといいます。
秋江さんの娘(40代)
「途中で自分の名前を呼ぶ声とか、警察呼んでって声が聞こえて。もしかしたら私を呼んでいるのかな、母かなって思って、慌てて外出たら、犯人が手を振りかざして(母を)刺していた。その後、私の方を見て目が合って、私の方に向かってくる(と思った)。とっさの恐怖感があったので、私は上にかけあがって110番して」
警察の指示で部屋にとどまり、「助けて!」と大声を上げ続けたといいます。
警察が到着したあとに撮影された映像には、警察官でしょうか、「お母さん大丈夫だよ、救急車来る。頑張れ」という、秋江さんを励ます音声が残されていました。
■容疑者が口にした“身勝手な動機”
警視庁の調べに対し、桑野容疑者は容疑を認め…。
桑野浩太容疑者(40)
「女性の両手が荷物でふさがっていて抵抗されないと思った」
さらに…。
桑野浩太容疑者(40)
「自分宛ての郵便物が届かなかったり、自宅前にゴミが捨ててあったりして、気持ちがめいった」
“行政や民間サービスなどで冷遇されたと感じた”“怒りよりも絶望感があった”といった趣旨の話をしているということです。
■「母が一番無念」「罰せられてほしい」
“今も現実として受け止められない”と話す秋江さんの娘。
秋江さんの娘(40代)
「私が代わりに(スーパーに)行っていたら、おそらく狙われなかっただろうし、2人で並んで歩いていたら違っただろうし、後悔、後悔ばっかり…」
桑野容疑者に対しては…。
秋江さんの娘(40代)
「人生いろいろあると自暴自棄になるタイミングもあると思うけど、人に危害を加えていいとは…。そこに向かっていく心情が分からない。母が一番無念だと思うので、罰せられてほしい、ちゃんと。それだけです」