「モーターが回らない」
「バルブが開かない」
そんなとき現場では、まずラダーを見る前に言葉で仮説を立てます。
「サイクルが始まっていないのでは?」
「定位置にいないのでは?」
「他の動作とバッティングして止められているのでは?」
「異常が出たままでは?」
そこから順に確認していきます。
例:
・チャックが閉じたまま → 定位置条件が満たせず次に進めない
・別の軸が動作中 → 相互インターロックが働いている
・非常停止が押されている → 出力が遮断されている
この仮説に基づいて、ラダーを追います。
例:
・X200:チャック開確認(定位置)
・M300:相互インターロック(他軸停止確認)
・X100:起動スイッチ(操作入力)
・Y100:出力コイル(モーター)
・M900:異常リレー(非常停止・過負荷など)
・M910:復旧信号(リセットスイッチ)
この“読み手の思考順”にラダーを並べておくだけで、
「次に何を見るべきか?」で迷うことがなくなります。
例えば、迷い1分 × 50回 = 50分のロス。
ラダー設計は、読み手への配慮で決まります。
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