ブルーアーカイブRTA 称号「崇高」獲得まで   作:ノートン68

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お待たせ致しました。

RTAパートと言ったな?
あれは嘘になった、すまぬ。
ホモ君が帰るまでの間の一幕をねじ込みました。



掴み取れない光

ホモがマエストロと共に『太古の教義』を求めてトリニティ地下へと赴いてる間のこと。

リーダーは()()()()()を済ませて指定位置へと戻るところだった。

何者かに呼び止められることがなければ。

 

 

「どういうつもりだ。」

 

 

声のした方を向くと、敵意剥き出しと言った様子で此方を睨むアリウススクワッドのリーダー──錠前サオリが立っていた。

それに対してリーダーは心当たりがあるが、とりあえずすっとぼける事にした。

 

 

「……なんの事だか?」

「とぼけるな、お前が此方(アリウス自治区)へ帰還する度に同胞を()()してるのは知っている。」

 

 

いつかはバレると思っていた。

サオリの言う通り、リーダーはアリウス生徒達に

「エデン条約テロ終わったらコッチ来ない?」的な誘いを出していた。

 

オーナーが戦力を節操無く蓄えてる(五塵の獼猴とか)理由をリーダー達は知らない。

何となくナニカとの大きい戦いに備えているということは分かる。

そしてそれがエデン条約のことでは無い事も。

ならばリーダーは出来ることをするだけだと、片っ端からアリウス生徒に声をかけた。

 

馬鹿にする者、無言で考えに耽ける者が居たが、ベアトリーチェに密告する者はいなかった。

事前に密告のリスクの高い者を避けたという事もあるが、既に大半の生徒へ勧誘を済ませた。

 

そう、()()()()()

ホモの演説の効果もあり、多くの生徒へ勧誘を進めることが出来た。

あれがなければ勧誘のペースはもっと遅くなっていただろう。

 

多くの生徒が心の奥底で望んでいる希望、それがベアトリーチェの支配からの脱却。

リーダー達の扱いを見れば、ホモとどちらがマシかは一目瞭然である。

 

自分たちには憎悪以外にも生きる術はあるのではないか?

その希望・幸福を振りまくリーダーの行動がサオリの目に余ったらしい。

 

 

「エデン条約間近に、同胞の憎悪を薄れさせるお前達を放置する訳にはいかない。」

 

 

銃口をこちらに向けられる。

辺りに人の気配はない。

初めからこの状況を作り出そうとしていたのだろう。

 

それでもリーダーは依然冷静であった。

敬愛するオーナーが突如告白された時と比べればなんて事ない。

……思い出したら無性に腹が立ってくる。

 

 

「私達はオーナーの専属になったが?」

「………契約を満了してからの筈だ。多分、恐らく

 

 

急にたどたどしくなるサオリ。

彼女のみならず、アリウスの生徒は戦闘関係の教育以外をろくに受けていない。

 

このまま言いくるめるのは簡単だ。

だがリーダーとしてはサオリの事も勧誘したい。

初期の頃は妬ましくも思っていたが、彼女の強さは本物だから。

スクワッド全員が勧誘できれば儲けものだ。

 

そして単純に───これ(サオリとの戦闘)程に自分がどれだけ成長したかが分かりやすい指標はない。

 

 

「いいだろう、付き合ってやる。」

「ッ!!」

 

 

言うが早いか、リーダーは駆け出した。

一拍遅れてサオリも追従する。

閑散としたスラム街の風景に銃声が混ざり込む。

 

 

「逃がさん!」

「チィッ!!」

 

 

状況的には五分五分……に見えてサオリが有利だ。

そもそも襲撃を予定していたサオリに地の利はある。

そして追跡側の方が攻めに専念しやすい。

 

2人の戦闘スタイルは同じAR使いのバランス型、本来の戦闘スタイルは弾幕による削り合いになる。

現在のような走り回っての戦闘は、本来AL-1Sの得意分野である。

単純な才能だけで言えばリーダーを軽く越すサオリならものの数分で制圧できただろう。

しかしそうはならなかった。

 

 

「(間違いない、強くなっている。それも飛躍的に!!)」

「正直凹む、アリウス自治区を去った後も鍛錬は怠らなかったんだがな!!」

 

 

チームⅤの中で1番腕が伸びたのはリーダーである。

休日にも鍛錬を続けているのだから当然の帰結ではあるが。

リーダーの強みは()()だ。

ホモへの揺るぎない信仰心に達した敬愛、それこそがリーダーをさらに上へと押し上げんとする。

 

 

「おい、貴様もこちら側へ来い。少なくとも悪い様にはならないぞ?」

「私に裏切りを諭すのか?」

「それは誰に対しての裏切りだ?」

「アリウスの憎悪(信仰)への裏切りに決まっている!!」

「嘘だな、そんな事欠片も思ってないだろう?」

 

 

その通り嘘である。

彼女(サオリ)をアリウスに縛り付けているのはアリウススクワッドの存在──その中の1人、秤アツコ。

彼女の身の安全がベアトリーチェに握られている限りテコでもサオリはこちら側につかない。

リーダーは()()()()()()無理だと感じていた。

 

 

「(貴様は優しい奴だよ。)」

 

 

本気でチームⅤを潰すなら、真っ先にマダムへ密告する筈だ。

無意識下だが、同じアリウスの同胞を守ろうとする意思がそこにはあった。

ニヒリズムは異常な環境下で仲間を守るために出来た偽の人格。

小さな希望(ホモ)、それを心の片隅で少しは信じているのだ。

 

 

「最後にもう一度言うぞ、憎しみも悲しみも捨ててコッチへ来い。」

……私達はお前達のようになれない。

「残念だよ……そして今度は形勢逆転だ。」

「リーダー、状況は……OK。大体了解したっす。」

「(仲間と合流する為に走り回っていたのか……。)」

 

 

いつの間にかチームⅤが出揃っている。

追い立てていたつもりが、誘導されていたらしい。

以前ならともかく現在成長したチームⅤを全員相手するのは無謀だ。

 

 

「流石にこの人数差は貴様でも厳しいだろう?」

「(嵌ってるなぁリーダー、オーナーの雰囲気が移ったんですかね?)」

「おっ、今の黒幕ムーブは凄くオーナーぽかったっすよ!」

「そ、そうか?」

「(あぁ、言わなかったのに……。)」

「……そうだな、ここ迄のようだ。」

 

 

サオリが片腕を上げようとする。

諦めたのではない、()()()()

後ろに控える仲間(アリウススクワッド)に合図を送るために。

 

マダムへは突き出さない、エデン条約テロまで大人しくして貰うだけだ。

そんなサオリの腕が完全に上がりきる前に────

 

 

 

「何をしている?」

「質問、当機も参加出来ますか?」

 

 


 

えっ、何これ修羅場?

アリスちゃんと合流して集合場所に着いたら、何やらチームⅤとサオリがお互いに銃を突き付けあってるんですが……

もしかして何かガバった?

 

そうはさせんぞぅ!!

 

 

「オーナー…これは、その、」

・「帰るぞ。」

 

 

あとの事なんかうるせ〜〜!!知らねぇ〜〜〜!!!FINAL FANTASY!!!!

なんかサオリが凄く睨んできますけど無視です無視。

あくしろよッ、どうなっても知らんぞー!!

一旦ワープで拠点へ戻り、そこからホモ舟で一直線に向かいます。

 

 

・『ワープ』発動

・目的地:アビス拠点

 

「あ、おかえりなさぁーい!」

「思ったより早かったんだねぇ?」

・机の上にはボードゲームが置かれている。

・どうやら留守中は仲良くしてたようだ。

 

 

ヨシッ!!(現場猫)

カイとの交流でストレス値の事だけが気がかりでしたが、特に問題なさそうですね。

じゃけん、さっさとレッドウィンターいきましょうね〜。

 

現在地はゲヘナのアビスと呼ばれる火山地帯の拠点に居ます。

なんでこんな暑苦しい所に居るかって?

 

ここの溶岩は天然の炉となっており、製作コストが普通の施設を使うより安上がりになります。

あとは単純に人が少ないです、たまーに温泉開発部が来たりしますが。

 

此処からレッドウィンターの自治区へ向かう間、ホモ舟でも割と時間がかかるので、その間に解説をしておきます。

 

レッドウィンター……長いので赤冬と略します。

その名の通り年中雪が降り積もる僻地で、学園領土だけで言えばキヴォトス最大と言えます。

人口は学園に集まってるので実際の活動範囲はもっと少ないですがね。

 

校風は───今はいいでしょう、どうせすぐ分かります。

この学園で重要なのは連邦生徒会の影響力が薄いという点。

僻地なので他の裏社会人ともブッキングしないという神環境。

じゃあなんで最初から拠点に選ばなかったのかだって?

凍死するからに決まってるじゃあないですか(1敗)

同様の理由でアビスも除外です。

溶岩にダイブしてアボンッ!!となる事が多い事……(3敗)

 

 

「雪が見えましたよオーナー!!」

・どうやら敷地内に侵入できたらしい。

 

 

っと、解説してる間に着きましたね。

流れとして此処から少し歩いて第1村人を発見したら、例の『クリフォト新興宗教』について聞き込みしましょう。

 

そして宣教師として活動してる人と接触できれば、一先ずは第1目標はクリアです。

宣教師は恐らくノドカとかシグレとか、特別クラス監修生徒でしょう。

 

という訳で今回はここまで。

次回は実際に赤冬へカチコミを仕掛けます。

 

ご清聴ありがとうございました!!

 





次回は流石にRTAパートから始めます。

赤冬編はあと5話くらい予定していて、それでエデン条約間近まで進む構想になっております。
オリジナル要素多めとなるので、楽しんで頂けると幸いです。
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