(ザー・・・・・・)雨の音
─雨の降り続く町。
アーカツカタウン─
(・・・ガチャッ・・・)車のドアを開ける音
兄さん、ホットドッグ買ってきたよ!
雨だね。
いつも通り。
はい、コーヒー。
ん・・・!(ブーッ!)
なんだこりゃ!塩が入ってる!
えー!
大変だジュウシマツ!
いつもと違うことがあった時!
それは、事件の知らせ!
大変だーーーッ!
(チラッ)あ!
今までやってたコーヒー屋さんが
閉店しちゃった!
まずいな。
まだ閉店時間じゃないもんね。
うん、いつもなら
まだまだ全然営業中ーー!!
─コーヒーショップの中
強盗
「はははは・・・!宇宙とのつながり!
別次元へのアセンション!」
店の人
「・・・お前!あの教会のやつか・・・?」
強盗
「うるさい・・・!このマスクさえあれば・・・」
強盗
「ついに手に入れた!
世界の秘密を知ったんだぞ!」
強盗
「ここの世界で、たんまりへそくりをせしめて!
別の世界へおさらばするんだ!」
強盗
「俺は次元を超えるんだ!!」
(ピシュンッピシュン!・・・!)銃の音
店の人
「わー!やめてくれーー!」
(・・・チャッ)銃をおろして。
そうしないとイチマツ兄さんの
立派な逸物がお前の脳天
ぶっ飛ばしちゃうぞ!!
いや、そんな
自慢するほどのモノじゃないけど。
じゃあ、イチマツ兄さんの
自慢するほどじゃないモノが・・・
言い直さなくていいから!?
早く取り押さえてッ!?
午後0時16分
麻袋の覆面、強盗犯。
逮捕しましたー!
─店の外
《・・・(ピー!)こちら本部、誰かいるか?》
(・・・カチッ・・・)
・・・あー、こちら
殺人課のイチマツ刑事です。
逮捕した強盗犯の引き渡し完了。
《立て続けで悪いが
現場の応援を頼む!場所は・・・》
あいあーい!了解ッ!
現場の応援、向かいマッスル!
・・・騒ぎであのアンティークショップの店長
珍しく外に出てきてる。
顔色悪いなあ。
健康に気をつけてほしいね。
(・・・フウォン・・・!)サイレンの音
─ここ、アーカツカタウンは
(・・・ブロォウン・・・)
雨が多い。
事件の現状保存(げんじょうほぞん)は
当然のことながら、難しい。
そのせいだろうか。
とても、殺人事件が多い─。
(もぐもぐ)イチマツ兄さん、
今日も『虫』来るかな?(ぱく)
ホットドッグ、美味しいでしょ。
うん。(もぐもぐ)美味しいね。
良かったー!(ぱくっ)
応援の要請が先だったら
食べそこなってたよねー!(もぐもぐ)
というか、強盗よりも僕が早かったから
ホットドッグ買えたんだよね!
(もぐもぐ)
あれ?でも僕がホットドッグを買った時
もう強盗にお店の人が脅されてたから
砂糖を山ほど入れたのかー?(ぱくっ)
だからお店の人が僕に知らせるには
僕が後から店に入ったのが大事で・・・
(もぐもぐ)順番って大事ー!
ジュウシマツ、食べながら
運転して、しゃべると危ないよ。
(・・・ブロォウン・・・)
(・・・ジャリジャリ・・・ザッ)
(・・・キィーッ・・・!)
もう、事件現場に到着しました!
(ガサガサ)イチマツ兄さんも
食べ終わった?ゴミまとめるよ。
(ぱく)うん。食べ終わった。
今日は『虫』いるかな!
そうだね。
現場に死体があれば、
いつの間にかいるんだよ。
─雨の降り続く、殺人事件の多い町。
アーカツカタウン─
一つでも多くの殺人事件を解決する為─
父である殺人課の刑事
マツゾーの呼びかけで集結した
6つ子の刑事達。
殉職ギリギリの
生まれながらの刑事。
人々は彼らを
『マニアックデカ』と呼ぶ。
─松野家・居間
・・・なんだよこのドラマ。
テレビ欄にものってないけど。