【完結】もしも出木杉が女の子になってしまったら   作:発火雨

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うちでの小づち

「ドラえも~ん!」

 

 今日もまたいつものようにドラえもんの名を叫びながら自室に戻ってくるのび太。

 勢いよく扉を開け、頼りになる同居人を探すが、青く丸い姿はどこにも見当たらない。

 

「ちぇっ、なんだ留守か」

 

 基本的にのび太の部屋にいることが多いドラえもんだが、お使いやデートで外に出てることも多く、案外部屋にいない時間帯というのも多いものだ。

 しばらくすれば帰ってくるだろうと背負ったランドセルを降ろし、いつもの部屋の真ん中で昼寝でもして待とうとすると、引き出しの真ん前に見慣れない箱を見つける。

 

「あれ、なんだろうこれ?」

 

 銀色の箱を手に取ってみると、宛名ドラえもん様へと表面のプレートに書かれている。

 どうやらドラえもん宛の荷物らしいが、勝手に開けるわけにもいかないのでそのままにしておくことにした。

 そしていつものように昼寝しようと寝転がるが、これ見よがしに置かれた先ほどの箱がどうしても気になる。

 一度気になってしまうとどうしても中身を見てみたくなるもので、のび太はこっそりと箱を開けてしまった。

 

「なんだこれ? トンカチみたい」

 

 それは丸みを帯びた小さな小づちで、確かこのデザインに見覚えがあったような気がする。

 箱の中には一緒に手紙が添えられており、そちらを読んでみることにした。

 

「なになに、『拝啓ドラえもん様、いつも未来デパートをご利用頂き誠にありがとうございます。この度性能をワンランク進化させた最新のひみつ道具の試供品をお試しに……』なんだ、未来デパートの試供品か」

 

 ドラえもんがひみつ道具を買う未来デパート。

 時たま、こうやって顧客のドラえもんがいる二十世紀にまで試供品を届けに来ることがある。

 せめてドラえもんに手渡しするなりすれば良い物を、勝手にのび太の部屋に置いていくのだから好い加減な配達をするものだ。

 

「そうだ、思い出したぞ『うちでの小づち』だ! たしかこれを振って願い事を言えば、叶うことは叶うけど変な叶い方をするんだった」

 

 手紙に書かれた『うちでの小づち改』という名前を見て、のび太もその道具をどんなものか思い出す。

 

 以前使った時は、どら焼きが食べたいと願えば引っ越しの手伝いをさせられたお礼でどら焼きを貰い、千円くらいの小遣いが欲しいと願えばコレクションしてた切手のアルバムを紛失されその弁償としてクラスメイトに手渡された。

 どちらも一応願いは叶ったわけだが、結果と過程を見ればとてもじゃないが喜べるものではなく、あまり役に立つ道具とは言えなかった。

 

「『この度、うちでの小づち改として改良をくわえ、よりすごい願いも叶うようになりました。また、従来の製品では使用者様に不利益な結果をもたらすこともありましたが、自分の因果関係には影響を与えずに願いを叶えられるように……』因果関係ってなんだろう?」

 

 言葉の意味はよくわからないが、つまりは自分が損をせずに願いを叶えられるように改良された物であろうとのび太は認識した。

 手紙をゴミ箱の中に放り投げると、なんて良いタイミングで試供品が届いたのだろうと喜ぶ。

 

「すごいや、これがあればドラえもんに頼らなくても出木杉の奴をぎゃふんと言わせられるぞ!」

 

 実は今日のび太がドラえもんを頼ったのは出木杉が関係する。

 なんてことはない、のび太が体育の授業中にちょっとしたへまをして、それを出木杉が上手にフォローしただけだ。

 ただ、ジャイアンやスネ夫に馬鹿にされ笑い者になったのび太、逆にスマートに株を上げてしずかや他の女子たちから喝采を浴びた出木杉。

 この構図がのび太をたまらなく惨めにさせた。

 

 出木杉の株を上げるためにのび太が利用されたようで、悔しくて悔しくてたまらなかった。

 もちろん出木杉にそんな意図はなく、純粋にのび太を助けてくれたことはわかっている。

 しかし、それを理解していても飲み込めないというのが人間なのだ。

 

「でも、あんまりひどいことをするのも気が引けるな……」

 

 最初こそ出木杉をひどい目に遭わせてやろうと思っていたが、よくよく考えれば彼は何も悪くない。

 そして親切で自分に優しくしてくれた人間にあまり酷いことをするのも間違っている。

 理屈と心の狭間で揺れ動くのび太の心だが、こと願いが叶うひみつ道具を得てもその心根の暖かさは見失わなかった。

 

 少し考えこみ自身の中にある嫉妬心と向き合ってみる。

 

「そうだ!『出来杉に嫉妬しなくなりますように』って願ったらそんなに酷いことにもならないんじゃないかしら」

 

 ようは自分が惨めな気持ちにならなければいいのだ、それなら無理に出木杉の不幸を願う必要はない。

 ただ、のび太がこの問題に折り合いをつける出来事があればいいのだ。

 

 のび太は小づちを手に取ると、念じるように願い事を唱えながら小づちを振る。

 

「出木杉に嫉妬しなくなりますように!」

 

 小づちを片手に一振りしてみる、特に何も起こった様子はない。

 

「よし、これで願いが叶うはず」

 

 何が起こるのかワクワクして待っていると、階段を駆け上がってくる足音が聞こえた。

 リズムから察するにドラえもんが帰宅したのだと思い、バレないようにさっと小づちを箱に戻し机の上に置き直した。

 

「ただいまのび太君! 見てよこれ!」

「うわ~すごい量のどら焼き! どうしたのこんなにたくさん?」

 

 ドアを開けて入って来たドラえもん、見るからに上機嫌でパンパンに中身が詰まった紙袋を大事そうに抱えている。

 袋の口からはどら焼きがひょっこりと顔を出し、ドラえもんが歩くたびにコロコロと揺れていた。

 

「実は商店街の和菓子屋さんでどら焼きの懸賞があってね、応募してみたら1等のどら焼き二十セットが当たったんだよ。一緒に食べよう!」

 

 どら焼き二十セット、のび太と二人で分け合っても十分すぎる量。

 まさか、何もしてないのにこんな幸運が舞い込んでくるなんて夢みたいだと思うのび太。

 しかし、ふと机の上に置いた箱が目に入ると、これは道具の力なんじゃないかと推理する。

 

(ははぁ~ん、確かにこんな良いことがあるなら出木杉に嫉妬してるのも馬鹿らしいや。ドラえもんも嬉しそうだし、道具のことは言わないで黙ってどら焼きでも食べよっと)

 

 叶えられた願いは少々歪曲されている気もするが、結果何もしないで美味しいどら焼きをたくさん食べられるなら些細なことだろう。

 たしかに妙な苦労をしないで叶えられた願いとしては上出来だ。

 

「どうしたの、のび太君?」

「ううん、何でもない。一緒に食べようよ!」

 

 それから二人で仲良くどら焼きを食べ、味に舌鼓を打ちながらドラえもんとのび太は楽しいひと時を過ごすのであった。

 互いに感想を言い合い、不思議と楽しい気分になる。

 そしていかにどら焼きが美味しいのか、最近ミーちゃんとどうだったかなど、楽しそうなドラえもんの話は尽きない。

 

 どら焼きを食べながら楽しい会話をしているとあっという間に時間は過ぎ、のび太もドラえもんも机の上の箱など気にも留めずにその日は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日、いつものように朝ギリギリの時間に目が覚め、教室に飛び込むのび太。

 担任の先生に怒鳴られるのを覚悟して、すぐさま頭を下げたが、クスクスと笑い声が聞こえるだけだ。

 

「のび君、先生の方が今日は遅れてるから今のうちに座っちゃいなよ」

 

 どうやら珍しく先生の方が朝礼の時間に遅れているようだ。

 職員室の会議が長引いたり、緊急の連絡が有ったりと、たまにこういうことはある。

 のび太は先生に怒られずに済みそうだと安心するが、親切に声を掛けてくれた女の子を見て、はてさてと頭を傾げる。

 

(あれ? こんな女の子クラスにいたかな?)

 

 声を掛けてくれた少女をのび太はクラスで見かけた記憶はなく、転校生にしてはクラスに馴染みすぎているように感じる。

 前にもクラスに転校生が来たことはあったが、物珍しさからかみんなに声を掛けられ質問攻めにあうのが常だ。

 

 それに彼女はのび太の目から見てもわかるくらい美人だ。

 思い人であるしずかが可愛らしい女の子であれば、声を掛けてくれた子はスラっとした美人で、のび太はなんだか気後れしてしまう。

 もちろんしずかとてクラスで一二を争う美少女だが、それでも目の前の少女はスタイリッシュでありながら落ち着いた雰囲気を醸し出す。

 あれこれ考えこむがそんな美人に声を掛けられたのに挨拶の一つもしないのも失礼だと思い、なんとか笑顔を作りながら頭を下げる。

 

(あれ、どうして僕の苗字を知ってるんだろう?)

 

 自分は彼女の名前も知らないのになぜ初対面である野比のび太を知っているのだろうか、不思議に思うが彼女はごく自然にのび太に接している。

 なんとなく、自分をのび君と呼ぶそのイントネーションやニュアンスに心当たりはあるはずなのに、それが誰かわからない。

 ただ、その少女はのび太に声を掛けるとすぐに自分の席に戻ってしまったのでそれ以上話をすることもできなかったが、不思議と悪い気はしなかった。

 

 のび太が席についてすぐに先生は教室に入って来て、少し遅れたことを一言謝ると出席を取り始める。

 

(そうだ、出席を取ったら彼女の名前がわかるぞ)

 

 転校生が先生に紹介される前にクラスの席に付いているなど、考えてみればおかしな話だが、もしかしたら出席を確認し終わった後に改めて紹介するのかもしれない。

 毎日遅刻の連続で、久しぶりに出席確認で自分の名前を呼ばれる緊張感を味わうというなんともだらしないのび太であった。

 

 しかし、この時ばかりは緊張感が良い方に作用した。自分の名前を呼ばれる前に聞こえた、透き通る声で驚かずにいれたのだ。

 

「出木杉」

「はい!」

 

 のび太から見て、前に二つ、右に一つ、先の机に座る彼女は元気よく声を上げる。

 今彼女は何と呼ばれて声を上げたか、そしてその席に座っているはずの人物は、ずっと馴染みがあるクラスメイトの男だったはずじゃないか。

 

 慌てて辺りを見渡すが誰も驚いている様子はない。

 何事もない朝の風景、いつもと同じ出席確認の時間を過ごしてる。

 クラスの中心に席を取っているのび太は首をぐるりと回して辺りを見渡すが、やはり誰も驚いてる人はいない。

 のび太の混乱は加速する、クラス中どこを見渡しても昨日までいたはずの出木杉がいないのだ。

 彼ほどの優等生が遅刻するはずもないし、そもそも机の数が合わない。

 

 消えてしまった男の出木杉、そしていつもいるはずの席に座る美人で女の子な出木杉。

 誰もこの状況の異常さを自覚していないのだろうか、ひょっとしておかしいのは自分一人で、出木杉英才というクラスメイトは初めからいなかったのか。

 

(そんなわけないやい、昨日僕は体育の時間で出木杉と同じチームだったんだから)

 

 昨日の体育でやったドッジボール。

 最後コートに残ってたのはのび太と出木杉の二人だけ、たまたまボールを手に入れたのび太はしずかに良いところを見せようとジャイアンに思い切りボールを振りかぶる。

 まさか目の前に向かって投げたはずが真後ろに吹き飛ばしてしまい、周囲はその光景に大爆笑。

 持ち前の運動神経の悪さを笑われてる最中に、後ろに控えていた出木杉がそのボールを見事キャッチし、笑ってたジャイアンにとどめを刺したのだ。

 

(あの時出木杉は確かにいた、のび太に比べて出木杉は頼りになる男だなってスネ夫が僕をからかってたもん)

 

 自分の記憶を振り返り、判断に確信を持つのび太。

 これは何か起こっている、自分以外が何も気づいていないならドラえもんに相談して頼るしかない。

 消えた出木杉のことを心配し、彼を探すことを誓うのび太であったが誰かが自分を呼ぶ声が聞こえてくる。

 

「野比! 野比! いるなら返事せんか! 珍しく遅刻しないと思ったら、今度は座ったまま居眠りか」

 

 いつの間にか出席確認は自分の番になり、何度も名前を呼ばれていたようだ。

 

「は、はい!」

 

 大慌てで返事をするのび太に、先生はため息を一つついてから出席の続きを取る。

 出木杉のことを心配しすぎたおかげで、呼びかけに全く気づかなかったようだ。

 

 みんながのび太の方を向いて笑うが、出木杉の席に座る彼女はこちらを見て、口元を隠しながらクスクスと控えめに笑う。

 のび太を馬鹿にした笑いはなく、むしろ微笑ましいものを見るような優しい笑顔だ。

 その笑顔に少しドギマギするのび太だが、その後すぐに次の人が名を呼ばれ、朝礼は何事もなく終わるのだった。




この度、作者四度目となる連作作品を「ドラえもん」でお送りします
全九話投稿予定。
ドラえもんに引っ掛けて、三の倍数日の21時12分に更新予定。未来(3らい)とドラえもんの誕生年(2112年)
具体的な日にちにすると12月1日(今お読みいただいてる分)から「3」「6」「9」「12」「15」「18」「21」「24」「27」の21時12分投稿。
一か月短期集中掲載となります。

あとがきにて私の作品恒例の設定集掲載、今回はドラえもんにちなんで本文に盛り込んだ原作設定を解説しながら、私の思い出や所感・思いついた仮説などを適当に書き連ねていきます。
いつも以上に内容が濃くなりがち&カオスなコラムになりますので、読み飛ばして頂いて構いません。
少ない話数ですが、ドラえもんの素敵な世界観を改めて振り返るきっかけになれば幸いです。

本編は自分の記憶を頼りに書き、その度にできうる限り調べ直しているのですが、何分ドラえもんの世界観がとんでもなく奥深く。
時折間違った情報や、紹介漏れもあります。
ガチ検証やガチ考証を目的としたものではなく、ドラえもんの楽しさや私のノスタルジーを書き連ねた緩いコラムと捉えてくださるようお願い申し上げます。

『ドラえもんの奥深い世界に付いて』
とんでもなく調べる手間が掛かり、過去最高に資料集めフェイズがきつかった。

まず最初に漫画と言えば「てんとう虫コミックス」だが、なんとこれは選集であり、全1345話以上あるうちの821話が掲載されている(それでも約六割)
おそらくこれが最もなじみ深いドラえもん漫画であろう。

次に「藤子・F・不二雄大全集ドラえもん」これはF先生の書いた漫画をすべて単行本にしようと企画されたもので、ドラえもんだけを集めたもので20巻もある。
今回あとがきを書くにあたり、掲載された本を一緒に紹介するのだが、この二つをベースに紹介させて頂く。

さらにややこしいのがタイトルとひみつ道具の名前!
実は雑誌掲載時と単行本化でそれぞれ名前が違うことがあり(有名どころだとお馴染みのタケコプターは昔はヘリトンボという名前だった)
紹介するときは単行本化された後の表記で統一させて頂く。

さらにアニメも大山版とわさび版がお馴染みだろうが、その前に日本テレビ版が存在する。
そして現在もアニメや映画で広がり続けるドラえもんワールドを網羅するのは至難の業であり、私程度のドラえもんファンでは無理なのである(ドラえもん好きを自称するのだが、これほどの奥深さの一端を知る身としてドラえもんマニアとかドラえもんオタクなんて口が裂けても自分から言い出すことは出来ない)

『未来デパート』
22世紀にあるデパート、デパートと言っているが自社で運営する研究所でひみつ道具の開発も行っている。

ドラえもんが使うひみつ道具は特別な物を除きここから買い込んでいる。
通販もしているが店舗でしか売られていない商品もあり、ドラえもんは現地まで買いに行くこと多い。
実はバーゲンセールを店舗でしていたり、配達よりも直接買い付けに行った方が安くなるパターンも多く、ドラえもんがちょくちょく未来に赴く理由の一つでもある。

定期的にドラえもん宛で試供品や広告を送ってくるのだが、その方法はかなり強引。
部屋一面埋め尽くすサイズの物を送り付けたり、ロボットのセールスマンを送り込んできたりと、未来の消費者センターは大忙しだろうと心配になってしまうほど。

問題はのちに発売禁止になるような危険な道具や、欠陥品なども販売してしまってること(これが原因でトラブルに発展することも多い)
また、支払い能力のない人間に商品を売り、返品も不可というとんでもないざるシステムで物を売っている。
欠陥品を売った時は自主回収することもあるのだが、あろうことか商品を無料にし口止めを測るなど倫理観的にも問題がある描写も……。

ドラえもんの使うひみつ道具の大半は未来デパートで買い付けた物(メジャーなタケコプターやどこでもドア、劇場版御用達のひらりマントにショックガンもここで買っている)
他にも「二十二世紀デパート」「新世界デパート」など競合するデパートが存在する。

しかし、一番名前を聞くのは未来デパートであり、ドラえもんオフィシャルショップの名前も「ドラえもん未来デパート」
こちらは配達間違いもないし、訳の分からないひみつ道具の押し売りもしていないのでご安心を。
ドラえもんマニアはもちろん、小さいお子様から大人になったかつての少年少女までドラえもん好きなら誰もが楽しめるショップになっている。
オンライン販売もしてるので、気になる方は是非一度ホームページを覗いてみて欲しい

『うちでの小づち』
ややこしいことに同じ名前で違う効果の道具がふたつある(案外このパターンは多く、逆に同じような効果なのに違う道具もある)

一つはてんとう虫コミックス8巻、及び藤子・F・不二雄大全集ドラえもん6巻に登場、こちらはアニメにもなっており、ドラえもんに出てくるうちでの小づちと言えばこちら。
本編で説明があるように、願い事が叶うのだがかなり湾曲したり遠回りに願いが叶う困った道具(それこそ願い星なども効果としては近い)
「改」はこの小説のオリジナルであり、ただ単に効果がパワーアップした物だとお考え下さい。

もう一つは藤子・F・不二雄大全集5巻に登場、一寸法師に出てくる打ち出の小づちとそっくりな効果で振れば背が伸びる。
ここまで聞けば使い勝手はよさそうだが、なんとこの道具、背は伸びるのに体積は変わらないのである。
つまり縦に伸ばせば横が細くなるということ、一部の人たちには喜ばれるかもしれない。
実は叩く方向に意味あり、表で叩くと上記の効果、裏で叩くと逆に背が縮みながら横に広くなる。

『どら焼き』
説明不要であるだろうが一応記載、真ん中が少し膨らんだ円盤状のカステラ風生地の中に餡子を挟み込んだドラえもんの大好物。
リアルでも度々タイアップしており、一番有名なのは文明堂で販売されているものか。

作中では名称が安定しておらず「ドラ焼き」「ドラヤキ」「どらやき」とも書かれている。
しかしカイロソフトか発売したゲーム「ドラえもんのどら焼き屋さん物語」を見るに、「どら焼き」表記が公式に一番近いのではないかと考えてみた。

食べる側ではなく供給する側に立ったドラえもんの経営シミュレーションゲームなのだが、これがとんでもないドラえもん愛、いや、藤子・F・不二雄愛に溢れている!
ドラえもんの原作で一コマしか書かれていない小ネタや、比較的マイナーなF作品からもネタを盛り込んできており、マニアにはたまらない逸品。

『のび太のクラスの先生』
ご存じのび太を叱ることでおなじみの先生、「廊下に立ってなさい!」が有名な台詞だったが時代背景と共にその台詞を聞くこともなくなった。
声優陣が交代した後も、作者の脳内では先生だけは田中亮一ボイスで脳内再生されてしまう。

原作で名前は設定されておらず、テレビ朝日版では先生(せんじょう)えいいちろう(漢字不明)日本テレビ版では我成(がなり)という苗字が付けられていた(下の名前は不明)
声優陣が交代した後の公式サイトの紹介文でも担任の先生とだけ表記され、公式的にも名前は長らく不明であった。

……と長らく本名不明であったが映画「STAND BY ME ドラえもん2」に合わせて開催されたオンライン試写会プロジェクト「野比家 源家 両家結婚式」の招待客リストにて、公式に「我成栄一郎」のフルネームが登場。
現在これが先生の本名として一番それっぽいのだが、あくまで招待客リストを作るときに先生表記だと不自然なため、ネットでそれっぽい名前を拾って命名した説もある。

映画「のび太の結婚前夜」でも登場するのだが、人に勧める時に必ず話す名シーンなので是非大人になってから見直してほしい。

『のび太のクラスの席順』
映画「月面探査記」にてのび太たちの席順が分かるようになっているので、それを今回は参考にさせて頂きました。
実は今年のアニメで席替えの話が出てきたのだが、映画版の方が読んでる人的にはわかりやすいだろうとこちらの設定を採用。

月面探査記に出てくるクラスメイト達も原作で出て来たキャラばかりで、サービス精神満載の演出である。
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