(ヒュゥウウ・・・・・・)
(・・・・・・ゴォオオオ・・・・・・)
─in Hesokuri Wars─
─UNLIMITED─
─午後0時06分
(バン・・・ッ!)
(・・・ギギー・・・・・・)ドアの音
(ヒュゥウウ・・・・・・)
(ゴォオオオ・・・・・・)
・・・・・・
・・・おい、おそ松?
どうなんだ。
(ザッ・・・)
・・・誰もいないみたいだな
(ヒュゥウウ・・・・・・)
(ゴォオオ・・・・・・)
よぉし、みんな中に入れよ。
(・・・ギッ・・・ギッギッ・・・)
屋根もあるし、壁もある。
・・・ちょっと頼りないけど。
ふぅ・・・!
これで取りあえずはしのげるかあ?
フッ、親がこの辺りで
ちょっとは名の知れた領主だとしても・・・
あまり当てにはならなかったな。
・・・当てにならない。
そう言えば少しは恰好が
つくかも知れない。
だが、こう・・・あまり、
歓迎されていないようだ。
ウェルカムというよりゴートゥヘル!
・・・怖ッーーー!!
こ、・・・・・・・・・殺されるかと思った。
優遇されると思ったの!?
いや、むしろ危険だったよねー!
父さん母さんたちへの恨みを晴らそうと
向かってきたよ!?
荒くれ者「ぽい」人が大勢で!!
そこは「荒くれ者」でいいんじゃないの。
絶妙にコスプレ感が
ぬぐえない感じの人もいたけど。
舞台設定は大事にしてあげて。
ほら。なり切ってるかはともかく、
なんとなく赤塚区で
見たことある人だったりしたから。
自転車屋さんもいたよねー。
あとコンビニの店員さん。
そうそう!それだ!
どッこか~ッで見た事ある人だと
思ったんだよね!
それにしても・・・
かなり目が本気だったよね。
・・・また襲ってこない?
たぶん、さっきの人たちは
先週の週末に母さんの一味に
金塊を強奪された人たちだな。
(ヒュッ・・・!バスッ!)
・・・何だ今の音?
外だね。なんだろう?
(ギィ~・・・・・・)
わ!矢文だ!
なんだとッ!?
見せて!・・・あの荒くれ者の集まりに
トト子ちゃんが用心棒として・・・?
・・・雇われたって書いてある!
貸せ。(バッ・・・)
あぁん!ちょっとぉ!
何ワイルドぶってんの!もう!
・・・「追伸。覚悟しろクソニート」だ。
(クシャ・・・!)紙を握り締める音
・・・残念だが、トト子ちゃん。
この荒野のレッドバロウにおいて、
俺たちはクソニートではない。なぜなr
クソニートじゃないぞ!
保安官助手なのに!
そこ!設定は大事にしてもらわないと!
そう、設定は大事。
でもお役目を果たさないと。
ここでもただのクソニートになっちゃうから。
僕達の任務、悪党の頭の母さんと
悪徳農場経営者の父さんを
・・・しょっ引くんだっけ?
被害者の救済に来たはずなのに、
なんで被害者の人に
復讐されているのだろうか。
被害の量が救済の量を
超えちゃったんだよ。
超えてしまった。なるほど。
でもどうして。
救済の条件はクズニーランド側で算出して
ちゃんと埋め合わせされる筈なのに?
単純な被害の補填じゃ
賄えなかったんだよ。ほら。
感情的なものの換算は難しいから。
それで僕達への復讐で調整するんだ。
ひっどいね!
そうだよ!設定が守られてないよ!
僕たちは保安官助手で
悪党の息子って設定じゃないよね!?
ちょっとまって、チョロ松。
書いてあるよここに。
えー!?
ほら、悪徳農場経営者の
息子として育った保安官助手って。
えー!?
そうなのー?
誰だよ!?
そんな複雑な家庭環境の設定作ったの!
ハタ坊!?
こういうのは勧善懲悪がいいんだよ!
親を殺した悪党に立ち向かう
代々保安官の家系の主人公!これ!
いや、ここは逆境をバネに立ち上がる
不屈の男の物語・・・これだ!
お前は悪党の息子か?
それとも保安官なのか?と
周囲の人間からも言われ続け・・・
いつ寝返るかわからない
デンジャーな男と烙印を押された
ただ一人、オンリーロンリネスガイ!
ロンリーだかカスガイだか知らないけど?
ねえ、カラ松。俺たち6人もいるのに
お前、どんだけさびしがり屋なの。
カラ松兄さん!?
もしかして申告用紙の希望の設定の所に
そういう風に書いちゃったの?えーー?
書いた。
・・・すんませーん・・・。
お前が犯人か!
復讐されても仕方がないよね。
設定だからね。
ったく!
面倒くさいことになったなー。
トト子ちゃんがいるとなると手ごわいよっ?
どうっすんの!?おそ松兄さん!
保安官助手って
二番目に立場強いんじゃないのーっ?
やっぱり今回は葬儀屋になっておくんだった。
一松兄さん、町は危険だってー・・・。
親の悪行っぷりは変わらないし?
自分の作った棺おけには入りたくないでしょ?
まあ、それもいいかも。
セルフメイドの棺おけ。後はよろしく。
えー。
僕、葬儀屋になるなら
一松兄さんも一緒がいいなあ!
荒くれ者に法もなんも関係ないんだよ!
こうなったら全面戦争だッ!!
武器を集めろ!
ええ~・・・
あんまり刺激しない方が
いいんじゃないの~?
チョロ松。いざという時のために
退路も確保しておいた方がいい。
わかった、裏を見てくるよ!
ええ~・・・カラ松、お前まで?
穏便に話し合ってみた方が
いいんじゃないの?・・・ご近所さんだし。
いざとなったら父さんの農場に行く。
えーっ?
父さんここでは悪徳地主だよっ?
かくまってくれるかなあ・・・?
無理だと思うよお?
今回のミッションで
俺たちが取り締まる相手だよ?
カラ松兄さん、任務はー?
寝返るのーっ!?
かくまってくれなかったら任務遂行だ。
つかまえてしょっ引いてやる。
えー!父さんをだまし討ちにするの?
なんだか卑怯じゃない?
だまし討ちなんかじゃない。
男の駆け引きってやつだ、トド松。
バッドダディ&マミーにお仕置きだ!
保安官助手の俺が
ご近所との正しいお付き合いを教えてやる!
あーあー、なーんか?急~ッに?
ローカルな感じの話題になってるけど。
大丈夫?
どっちに転ぼうが、
悪どい事をして貯めこんでる金は
がっぽりもらうぜ。・・・どうだ?
えー?
お前そんなこと考えてたの?
クズだなッ!
フッ!
よぉ~し!その話、俺も乗った!
ねえ!ここって、
アトラクションの一部というより
スタッフの控室みたいな建物なのかな?
え~、なにそれ。
私物でもあった?
気分台無しだねそれ!
いやなんか、マニュアルとか。
そういうの。
(ガタンッ・・・!)
ちょ!チョロ松兄さん?
裏のドアちゃんと閉めた?
・・・誰かいるんじゃない。
(ビュウゥウウ・・・)
(ギィイイイ・・・)
(ガタンッ・・・ガタンッ)ドアの音
ロボおそ松
「・・・うう・・・」
(フラッ・・・)
あ!クズニーロボのおそ松兄さんだ!
(・・・バタッ!)
タッ、倒れた!
だ、だだ大丈夫か!?
ロボおそ松
「あ、あなたは・・・」
ロボおそ松
「オリジナルのおそ松さんの弟の
チョロ松さん・・・」
お前、あの時の俺か!?
病院から戻って、またここにいたんだ。
って・・・ケガしてるみたいだけど!?
ロボおそ松
「おそ松さん、あなたに・・・(ハア・・・ハア)
知らせに来ました。・・・うう・・・!」
あ~あ~また倒れるよ!
横にした方がいいんじゃないっ?
ロボおそ松
「うう・・・大変な事が・・・」
(・・・ガガッ!)
(キューン・・・!)
(・・・しーん・・・)
ええ・・・!故障ッ?
完全に壊れたのか!
故障というか。
物理的に壊れているような。
何かに・・・攻撃されたんじゃないかな?
おそ松兄さんと同じ顔してるから
狙われちゃったんじゃない?
気の毒に・・・。
あー、ちょっと休も~っと・・・疲れちゃったよ。
戻ったらハタ坊に
よく言っといた方がいいよ~。
あ、ちょっと?
この後の戦に備えて休憩だ。
休もう。
まって!?
何か大事なことを言ってなかった?
この、俺。
なんか言ってたけど!
全く動かなくなっちゃったし。
このマニュアルでも見てみれば?
(ドサッ!)
僕も任務の為に休憩しないと。
ええ~・・・
・・・どうしよう。
大丈夫かなあ、このロボ。
誰にやられたんだろう?
何か大事な事を伝えに来たってのも
気になるよね。
ね!気になるよねえ?
あ・・・、手に何か握り締めてる。
うーん!・・・だめだ強く握ってて
引っ張ると破けちゃうね。
これ、非常時の再起動の仕方
書いてあるね。
本当だ。
どれ?・・・うーん?
これ?この辺か?(・・・カチッ)
(・・・ブゥーン・・・!)
(・・・カタカタ・・・!)
あ!手が開いた!
ちょっと見せてね。
(カサッ)・・・手配書だ。
ポークビル?
・・・この手配書が何か関係あるのか?
(・・・ブゥーン・・・!)
(Loading Loading Loading・・・)
あ、あー。あ!・・・
(キュルキュル!)
あ、動いたね。
ロボおそ松
「大変だ!大変だ大変だ大変だ!」
どうしたんだ?ロボの俺!
それを言いに来たんだろ!?
ロボおそ松「早く逃げてください!
オリジナルのあなた達に何かあったら
我々がいる意味もなくなってしまいます!」
いきなり存在意義?重いな。
・・・まあ、逃げた方がいいらしいな。
(・・・ドーーーン・・・)
なんだろう!?
大変って、あの音のこと!?
うーん・・・もう、なにーー?
誰?暴れてるの!うるさいんだけど!
(ドーン!バリンッ!!ドサーーー!!)
な、なんだーーーッ!?!?
屋根を突き破って、
オジサンが降ってきたぞ!?
(外に巨大なヒジリアンが暴れている)
何あれ!荒くれ者を振り回してるよ!
荒くれ者よりも荒くれ者が来ちゃったね。
ロボおそ松
「ここは任せてください。
おい!お前ら出てこい!」
ゾロゾロ・・・
あ!ロボの僕たちだ!!
みんないたんだな。
ロボおそ松
「よっしゃーー!!見てろ~!!」
なんだ、あいつ。
俺みたいなしゃべり方するんだな。
お前をオリジナルにしたロボットだからな。
行こう。
ロボの俺、頼んだぞ!
(ビュウゥウウ・・・)
(ゴォオオオ・・・)
(・・・・・・)
いや、設定は大事にしないとね。
スタンダードの良さ!
チェーホフの銃でちゃんと回収しないと。
で、どうなのよ。
あの買ったチェーホフの銃、
うまく使えてんの?
概念が具現化しちゃったからね。
それ言うな!
(しーっ!静かに!)
すみません。
すみませーん。出ようか?
えー・・・!
これから敵陣へ乗り込む所なのに・・・
時間だ、出るぞ。
─劇場の外
おっと、指令がきたぞ。
(バッ・・・!)
大体ねー!?そういう設定はさ?
いや、ここはその姿だと目立つ。
こっちで行こう。
こっちか。よし。
報道陣だ!
俺たち余計に目立ってないか?
大丈夫、大丈夫。ほら、あれ。
(あっちだー!カメラ準備して!)
(パシャ!パシャ!)
あれ?僕たちを通り過ぎてく。
僕たちの取材に来たんじゃないの?
何か記者会見があるみたいだね。
「スマイラックス・オウルさんだ!」
「サインください!ファンなんです!」
(サラサラ・・・)フッ。
そっか!他に記者会見があるから、
僕達この格好で
会場のセレブのふりをしてた方が良かったのか。
監督のままじゃダメだったんだろうか。
そういうことらしいな!
リムジンに乗るぞ。
(ブロゥン・・・)
─記者会見会場
(パシャ!パシャ!)カメラの音
みなさん、お集まりいただきありがとうだじょ!
じっくり育てたクズニーランドの事業を
売却することになったんだじょ!
売却先とスケジュールは・・・
─宇宙の果て・・・
TVの音
《♪タラララララララ~ン・・・》
《♪わいわいネーブル!》