ブルーアーカイブRTA 称号「崇高」獲得まで 作:ノートン68
前回のあらすじ
アリス「ミレニアムから色々くすねて来ました!!」
走者「^ ^」
走者「『ワープ』GET!!勝ったなガハハ!!」
ホモ「先生とリオの間にワープするやで。」
走者「( ゚д゚)」
先生「!?」
リオ「どうして……。」
モモイ覚醒後からの先生視点となります。
先生とホモの邂逅から、時は数刻前に遡る。
ミレニアム本館のロビーにて、ケイ達と関わりの深い生徒達が集合していた。
ケイの所属するゲーム開発部。
リオ会長の拉致任務を蹴ったC&C。
『鍵』の暴走に巻き込まれたヴェリタス。
そして一連の騒動を眺める事しか出来なかった先生。
各陣営共にケイに対して、大小はあれど確かな友情と親愛を感じていた。
普段であれば、特に先生とC&Cは即決でケイを連れ戻しに向かっただろう。
しかし、リオの理論武装によって情と理性の判断に迷いが生じていた。
そんなお通夜状態だったところ、モモイの意識が覚醒し合流した。
全体が暗い雰囲気を放つ中、彼女は溌剌としていた。
彼女だけはケイの事情を聞いても、そのスタンスが変わらなかった。
モモイはウジウジと悩む全員に思いの丈をぶちまけた。
自分はまだケイに何も言ってないし、何も聞いていない。
別れの言葉も無しにエンディングへ強制的に進められるなんてゲーマーには憤死物だ。
正しいのか、正しくないのか?
例えケイが世界を滅ぼす為に生まれた魔王であっても、
勝手に自分達から引き離すなんて納得出来ない。
だから連れ戻す、どんな障害が待ち受けようとも。
「私達のエンディングは、私達で掴み取る!!」
なんとワガママで、身勝手な理由だろうか。
だがそれはリオも同じだ。
彼女も自分一人の独断でケイの処理を決定した。
ならば此方も独りよがりで動いたって文句は言わせない。
奪われたなら取り返せ。
モモイの復活を皮切りに先生達は協力者たちを募り、作戦を練り始めた。
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本来リオの部下に当たるノアとユウカに、リオの居場所を調べてもらった。
原作であれば横領資金の流れにより拠点が顕になったが、
今回は
ひとえに
どうにか手はないかと悩んでいたところ、ネルの携帯に着信が一通入る。
リオ会長からだ。
『何故会長からメールが?』
「……何の数字だコレ?」
メールに長い文章はなく、3つの数字が並んでいる。
そして一番後ろには、こう記されていた。
「依星ケイは明日の正午に破壊する」と。
謎の数字について、ノアが閃いた。
『これはもしかして座標でしょうか?』
『ッ!!すぐに調べるわ──────ビンゴッ!!』
座標位置の衛星写真を拾い現像する。
そこには見たことの無い広大な都市が広がっていた。
まさか会長1人でこの規模の都市を作ったのだろうか?
「待って、本当に此処に居るかなんて───」
「こりゃあ宣戦布告だ。会長らしくねぇが信用はできる。」
ネルからすれば会長は超合理主義の機械のような人間だ。
その性格ゆえかヒマリに悪態をつかれようとも、まともに対応はしなかった。
本人からすれば争いこそ、最も非合理的な手段だったのだろう。
それがわざわざ『宣戦布告』してきたのだ。
──この時間までは待ってやる、文句あるなら掛かってこい。
合理的で、ある種の誠実さを兼ね揃えたリオが騙す為にメールを送信したとは思えない。
そして先生達の取れる手が他にある訳でもなかった。
虎子を得る為には、虎穴に入らねばならない。
目的地が分かれば後は潜入ルートと、戦闘時の作戦を決定する必要がある。
幸いにも、潜入ルートはヴェリタスとエンジニア部の協力でどうにかなりそうだ。
問題はエリドゥに着いた後だ。
ネルが指を2つ立てて話し出す。
「チビ奪還の作戦成功の為にクリアしなきゃいけねぇ事が2つある。」
・「向こうの戦力だよね?」
要塞都市からどうやってケイを連れ戻すか。
そして向こうの戦力は未知数だ。
要塞都市の名の通り、そのセキュリティは堅牢なはず。
例えヴェリタスでも突破は一筋縄ではいかないだろう。
ただそれ以上にトキと彼女の存在が大きすぎる。
「アタシじゃあトキかAL-1Sの片方しか足止めできねぇ。」
「AL-1S?」
「あのチビと同じ顔したクソチビの事だ。」
「そもそも、あの子は何者だったの?ケイちゃんと瓜二つだったし。」
「それについては私が。」
アカネの口から語られる内容は想像を絶するものだった。
AL-1Sは本来のケイの主であり、世界の終焉のために生み出された
彼女に関しての情報は皆無であり、上述の情報もリオの話から推測しただけに過ぎない。
これも推測だが、ケイとAL-1Sが瓜二つなのも彼女が実体を持つ際に鮮明にイメージ出来たのが彼女だったからだろう。
さらに驚くべきことに、以前からC&Cは彼女と面識があったらしい。
彼女は既に謎の組織に加入しており、突き止めた本拠地点の『廃墟』に侵入し捕獲作戦を実行した。
その謎の組織に彼女、AL-1Sが居た。
その後、彼女達と幾度も戦闘を行ったが結果は任務失敗。
初めてC&Cの無敗伝説を破られてしまったのだ。
「C&C総出でも勝てなかったんですか!?」
「いいえ、正確にはリーダー以外は他のヘルメット団と戦闘を行いました。と言ってもそこらのヘルメット団とはレベルが違いましたけどね。」
「特にあのクソチビの戦闘能力はクソ高ぇ。あたし以外じゃ足止めも出来ねぇ程にな。」
「そんなに……。」
『鏡』の一件でネルの強さを身にしみて体感していたモモイ達は固唾を呑む。
勝気な性格の彼女がここまで評価する相手だ。
正直に言うと戦いたくない相手だ。
少なくとも直接戦闘は避けたいが……。
そしてヘルメット団と聞き、先生の脳に記憶が浮かんだ。
アビドス砂漠でビナーを退治した当時の出来事。
あの時現場にいた青いヘルメット団も『オーナー』と口にしていた。
・「もしかして青いヘルメット団?」
「あれ?先生もあの人達と面識があったんだ!」
・「やっぱり……。」
彼女達が話していた『オーナー』なる人物。
恐らくAL-1Sの話していた人物と同一人物だろう。
となると、懸念点が1つ増えてしまう。
あの大人の集団、ゲマトリアが関わっている可能性が大きい。
彼らの非情さは知っている。
事実面識のある黒服はホシノの命をただの消耗品としか認識していなかった。
ただ一つ言えることは、先生の警戒度を引き上げるには十分すぎる要素だった。
そして、もし彼女達も敵に回ればケイの奪還作戦の難易度は更に上昇する。
「その組織のリーダー格にも会ったよ。人外じみた大人だった。」
・「ッ!?もしかして黒服って名乗ってた?」
「い、いえ、それが………。」
「えーっと確か、ホモって言ってた!!」
・「えぇ……。」
「コホンッ!恐らく偽名でしょうから暫定的に『オーナー』と呼びましょう。」
「ホモで良くない?」
「ダ メ で す ! 」
ゲマトリアはネーミングセンスの欠けらも無いのだろうか……。
格好そのままの黒服がマシな名前に思えてきた。
いや、まだゲマトリアと決まったわけでは無いが。
「AL-1Sに加えてヘルメット団まで出てくるとC&Cは確実に動きが止まるでしょう。」
「それにあの新人……トキとか言う奴も何か隠し球持ってる感じがした。」
『会長の専属ボディーガードだから、特殊な武装を身に付けてても不思議じゃないわ。』
難しい立場だと言うのに、ユウカはこちら側についてくれる事になった。
『ケイちゃんを、あんな可愛い子のヘイローを破壊するなんて許せません!!』
セミナー役員として反抗するのでは無く、あくまで対話を試みる為に現地まで同行し協力してくれるようだ。
正直に言って戦力が1人増えるだけで有難い。
話し合いの結果、トキかAL-1SのどちらかをC&Cが受け持つ作戦で落ち着いた。
先生も『大人のカード』を使えば状況は打破出来るだろうが、生徒間の争いで使うのはルール違反だ。
もし彼女達のどちらか1人と鉢合わせた時は、即時逃走する必要がある。
幸いにもその為にゲーム開発部、エンジニア部に加えセミナーからユウカが参戦してくれる事になった。
ある程度バラければ撒ける可能性は十分にある。
先生達の勝利条件は、誰か1人でもリオとケイの元に辿り着く事なのだから。
戦闘作戦についてもある程度の目処がたち、ネルは真剣な面持ちで口を開いた。
「もう1つの問題だが、これを解決しねぇと真にチビは救われねぇ。」
・「それって……」
「チビの処分を決めたのは会長の独断だ、助ける分には協力する。
───だが助けた後、チビの処遇を決めて貰う必要がある。」
ネルの言っている事は正しい、先生も薄々気づいてはいた。
もう被害が出てしまった以上、何らかの対策を取らなければならない。
リオのやり方が強引すぎただけで、何も間違えてなどいないのだ。
対して此方は文句を言うだけ言って理解を拒み、彼女の案を否定しただけ。
このまま何の案もなくケイを救っても、またミレニアムを襲うかもしれない恐怖と罪悪感でケイは押し潰されるだろう。
そしてC&Cがミレニアムに何時までも不発弾を放置するはずも無かった。
「もし、そこら辺をナアナアで済ましやがったら……アタシはチビを
有無を言わさない凄みがあった。
C&Cのリーダーとしての責任感がそうさせているようだ。
彼女だって本心からの言葉ではないだろう。
だからこそ不甲斐ない。
子供相手にそう言わせてしまった、自分の未熟さが。
「ま、それはチビを取り戻してからで構わねぇよ。」
「……えぇ、今はケイちゃんを助ける事だけを考えましょう。」
ヴェリタス達が潜入経路を発見し、作戦が開始される。
突入するその直前になっても、ケイに対する答えは出なかった。
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要塞都市エリドゥ(地上)
ヴェリタスがシステムごとハッキングした物流用列車に乗り込み、C&Cは先行で既に都市内部に侵入していた。
今彼女達は際限なく湧き出るAMASを相手に3人で暴れ回っていた。
「あははっ、どんどん爆発してく!」
「30台目……終わりが見えないな。」
「えぇ、ですがこれだけ騒ぎを起こせば彼女も───」
「ッ!そこか!!」
AMASの大群の影に隠れるように近づいていた人影に弾丸を放つ。
それを難なく避けた人影は堂々とその姿を現した。
「お待ちしておりました、先輩方。」
「思った以上に早かったのですね。」
「私達がここに来る事は初めからお見通しだった訳だ。」
「その通りです。………隠れてないで出てきてください。」
「ちっ、やっぱりコソコソすんのは性にあわねぇな。」
「解せませんね、ここで真っ向勝負をする気ですか?」
トキの予想では戦闘中に先生の元へと誘導し、控えにいるAL-1Sを一緒に処理する物だと思っていた。
困ったように溜息をつきながらアカネが返答する。
「当初はその予定だったのですが……。」
「てめぇをさっさと倒してチビ共と合流する。それが最善手だ。」
舐められたものだと、以前のトキならば少しの怒りも湧いたであろう。
挑発に乗り自身の力のみで倒そうと試みたかもしれない。
しかし実際にネルと戦い、あの骨と会った事で慢心は既に消えていた。
「最強と名高いネル先輩、加えて腕利きの先輩方も一緒なら可能性はあるでしょう。であるならば───呼出信号確認。」
「……上ですッ!!」
上空より飛来した黒鉄の塊はトキの傍らへ着地する。
凄まじい砂煙が巻き起こり、中から薄く光が差し込む。
リオの開発した『武装』の中で最も性能が飛び抜けた兵器がたった今、装着された。
パワードスーツシステム『アビ・エシュフ』起動
「初めから全力で御相手致します。」
本当はホモ君との遭遇までしたかったけど、1万字逝きそうだったんで二分割しました。
次話は早めに投稿するからユルシテ……
以下、アンケートについて
・セイアとホモが駄べるだけ
未だに意識の戻らないセイアがホモの精神世界に入り浸り駄べるだけのお話。
他の話と比べて謎の多いホモに関する情報が多く判明する予定。
・傭兵 チームⅤと他校の交流
資金調達の為、たまに傭兵家業を営むチームⅤと接触した生徒達のお話。
今話ではホテルのガードマン等を任されたようです。
・AL-1S シャーレ単独潜入任務
オーナーの命令によりシャーレに潜入したAL-1Sのお話。
仕事で忙殺されそうな先生と、偶々当番に当たっていたケイ達が登場予定。
・極悪ホモの逝く暁のホルス覚醒RTA
走者がボツとなった極悪チャート(試走時)を晒すお話。
40話で走者が言ってたアレです。
ホシノが可哀想になる事が確約されたお話。
恐らく曇らせ隊の大好物。
・ゲマサー飲み会(with先生)
ゲマトリア達が飲んで騒ぐ完全なギャグ時空のお話。
この話に関しては全く本編と関係ないです。
頭空っぽにして呼んでください。
・全 部 書 け
基本メインストーリー(Vol.3)を進めつつ幕間におまけ話を入れる事になると思います。
ペースは3話に1話。
P.S すまんなコユキ、君メインのお話が思いつかんかった。