ブルーアーカイブRTA 称号「崇高」獲得まで   作:ノートン68

37 / 136

次話でケイちゃんの脳が破壊されると言ったな?

あ れ は 嘘 だ
なんでもするから許して……

1話だけホモ君視点に切り替わるんじゃ。
時系列的にはリオとホモ君が遭遇した後になります。
幕間で言えばちょうどケイちゃんが学生証を入手した辺り。



蛇足:ホモの一日

ホモの朝は早い。

いつも見る夢から覚めると、素早く身支度を済ませた。

 

時計は5:00を少し過ぎている。

少し眠りすぎたと足早に台所へと向かうため、部屋を出ると2人の少女、メンバー2と3とすれ違った。

 

「おはようございます、朝食の準備ですかオーナー?」

「お、おはようございます……」

 

基本的に朝昼晩の3食の給仕は、ホモが担当している。

ゲマトリアの会合など外しにくい用事がある時のみ、メンバー2が代わりに作っている。

今日の朝食は和食だと伝える。

 

「和食ですか?……うぇへへ。」

「メンバー2、涎が垂れてますよ。」

 

仲間が増えホモの気づいた頃には、7人分の食事を作るようになっていた。

元々得意と言える程でもない料理の腕が上がったのは言うまでもない。

 

世の中には一日に4000人分の食事を1人で作る猛者が居るので、まだまだひよっこも良いところだが。

 

メンバー2程に分かりやすく美味しそうに食べる人が居ると、やる気も湧くのだ。

既にルーチン化しつつある朝食に、どうアレンジを加えようか考察しつつホモは台所へと入っていった。

 

──────────────────────

 

時刻は7:00を指し示す。

この時間帯になると残りのメンバーは既に起床し、リビングへと集まっていた。

 

寝ぼけて放心状態の兎を、肘で小突くリーダーはもはや日常風景。

ホモを含めた全員が席に着いてから食事を始めた。

 

「ハグハグッ!!モゴモゴッ!!」

「毎度の事だが、メンバー2は落ち着いて食え。」

「AL-1Sちゃん、お箸の使い方上手くなりましたね〜。」

「肯定、日々の練習の賜物です。」

「すみませーん、私の卵焼きとそっちの焼き魚交換しましょ?」

「卵焼き2つっすよ。」

 

和気藹々と食事をする子供達を目にホモも箸を進め、自信作の卵焼きに味噌汁を掻き込んでいく。

 

ホモには本来、毎日食事をする必要が無い。

その身が骨であるため最低でも1ヶ月は飲まず食わずで活動出来る。

食事も手の込んだものでなく、水と市販のエネルギー補給品で事足りる。

 

ゲマトリア──ベアトリーチェ辺りには特に非効率的だと批判するだろうが、ホモはこの時間を大切にしている。

この世に無駄な事など何一つないのだ。

 

それぞれが朝食を終えると活動を開始する。

 

メンバー2と3は夜勤だったので休憩。

兎とAL-1Sは出番があるまで待機。

リーダーとメンバー1は箱舟の警備とホモの警護を行っている。

 

そしてホモのやるべき事は多岐に渡る。

 

・『神秘の固定』の研究。

・『多次元解釈』の研究。

・『バレル』の解析。

・箱舟アップグレードの為の素材回収。

・稀にくる来訪者(チビメイド)への対応。

・『廃墟』の見回り。

 

新しい取引先も出来たことで、そのスケジュールは多忙を極めていた。

今日は午前中に素材回収と見回りを行い、午後から研究を進める予定だ。

準備を整え箱舟は『廃墟』の最下層を目指す。

 

──────────────────────

 

最下層に到着し、デカグラマトンの預言者が1柱『ケテル:Z』の元へ向かう。

既に『廃墟』は70%掌握したと言っても過言ではない程に攻略が進んでいた。

 

最下層に到着するまで、監視用を除けば殆どのロボット兵を破壊し進むことになる。

ならば何故ロボット兵を破壊しても尽きる事がないのか。

 

それはこの『廃墟』に発生するロボットが、別の場所に存在するもう1柱の『ケセド』によって生産されているからだ。

 

ある一定数までロボットの個体を減らすと新しく補充されるシステムで、

材料は何処から補充しているのか不明だが無限にロボット兵が湧いて出てくる。

早ければ数時間で補充されるので、『廃墟』から居なくなる気配が一向にないのだ。

 

しかし『ケテル:K』はやはり特別なのか、1度破壊寸前まで追い詰めると中々復活しない。

この前『デュカリオンの箱舟』で轢いた時は復活まで三日間かかってしまった。

 

その為撤退するまで専らワイヤーでネチネチと攻撃し、珍しいオーパーツを回収するのが現在の素材回収方法となる。

この方法であれば1日1回のペースで回収可能だ。

 

「そぉ〜れ榴弾ー!!」

「火力支援を行う。」

 

既に『ケテル:Z』を楽々倒せるレベルに成長したリーダー達によって、今日も彼はサンドバッグになっている。

今日もノルマは達成できそうだ。

 

──────────────────────

 

予定通りの時間に『ケテル:Z』は退却したため、ホモ達は帰路に就いた。

見回り中、ふと休憩時間はどう過ごしているのか気になったホモは連れてきた2人に質問する。

 

「休日はどうしているのか、ですか……もちろん鍛錬を───」

 

ホモは頭を抱えた。

最近になってやっとワーカホリックが治ったと思えば、まだ完治していなかった。

 

無論ただの筋トレ程度であれば問題ないが、彼女のソレは筋トレの範疇を超えていた。

ミレニアムのトレーニング部も裸足で逃げ出すだろうコレは筋トレではなく訓練に近い。

 

何を趣味とするかは個人の勝手だが、流石にどうかとも思う。

ひとまずこの件については話し合うことにして、メンバー1の趣味について聞いた。

 

「私は映画っすね〜、暇があれば見てますよ。」

 

そうそう、こういうので良いんだよ。

 

メンバー1はしっかり休憩時間を活用してそうで安心するホモ。

最初出会った頃はネガティブな印象が多かっただけに心配していたが無用だったようだ。

 

「この間、貴重な映画が1本入ったので一緒にどうですか?」

 

なんでもブラックマーケットにあったイチオシの作品なんだとか。

ホモは時間が空いた時であれば是非にと、快諾した。

 

 

 

 

彼女の嗜む作品が「実写版デビ〇マン」や「ジ〇ーズ3」の類いなのをホモはまだ知らない。

 

──────────────────────

 

その後、箱舟へ戻り研究を一段落つけたホモはリビングへと顔を出していた。

するとソファーの上に人影が居るのを確認する。

 

「あれっオーナーが来てるなんて珍しいですね?暇ならゲームでもしませんか?」

「同意、オーナーも参加するべきです。」

 

……この子達に関しては心配いらないな。

同じ待機組だからか、兎はよくAL-1Sと一緒にいる。

 

「にははっ、これはいい牌が揃いましたよ。」

「宣言、当機も負けていません。」

 

今遊んでいるのは3人麻雀。

提案者は兎だが、本人の運はあまり良くない(むしろ悪い)。

聞いた事があるのだが彼女曰く───

 

「実力に左右されないこのスリルがたまらないんですよ!!」

 

本人が満足ならそれでいいのだろう。

遊びつつ2人に趣味について話を振った。

 

「趣味ですか、あのリーダーさんとは何とも縁が無さそうな話ですね。私は当然賭け事です!!」

「回答、当機には魅力的な文化が多すぎて選べません!!現在模索中です。」

「そう言うオーナーはどんな趣味があるんですか?っとリーチで!!」

 

よく誤解されがちだが、ホモにも趣味の一つや二つある。

最近は狙撃銃での的当てにハマっている。

『廃墟』の見回り時に、遠くにいるロボット兵を相手する位だが。

 

「へー、意外ですね。もっとインドア派なのかと。」

「共感、オーナーも銃にロマンを感じたのですか?」

 

兎の言う通り、最近までは考えられなかった事だ。

きっかけはC&Cとの戦闘時。

装甲車のタイヤを撃ち抜いたあのスナイパーの精密な射撃に感化されたのだ。

そう、年甲斐もなくカッコイイと感じたのだ。

 

再び銃を握る事になるとは夢にも思わなかった。

狙撃銃自体はよくある市販品と変わらない得物を使っている。

腕前を披露する機会は無いかもしれないが、専用銃を作るのも悪くないかもしれない。

 

始めたては目も当てられないレベルだったが、体は覚えているのか勘を取り戻すのに時間は掛からなかった。

全盛期に及ばないものの、1000m圏内であれば人型ロボットに確実に当てる程度には改善している。

 

ゲームを開始して既に10分が経過する。

1番早くリーチをかけた兎はまだ上がる事が出来ずにいた。

 

「くぅ〜、中々ツモりません。」

「……指摘、ロンです。計算した結果18000点を所望。」

「なぁんでぇぇぇッ!?せっかくリーチ出来たのにー!!」

 

ゲームは結局、兎が破産(トンで)しAL-1Sが1位となった。

 

──────────────────────

 

時刻は既に23:00を過ぎた。

ホモは就寝のためベッドに潜り込む。

 

ホモに睡眠は不要だ。

その頭蓋骨の中に休ませる脳みそが存在しないのか、寝ずとも疲れが溜まらないのだ。

 

それでもホモは決まった時間に床に就く。

自身が人だという事を忘れない為に。

 

不必要な事だからか、いつも同じ夢を見る。

人影ひとつ無い霧に覆われた廃墟の中で佇む夢を。

意識がはっきりしている分、瞑想してる気分になる。

 

そんな異常な夢だからか、時たまに外部の者が迷い込むこともある。

このキヴォトスに来てからも何回かあった。

 

それは猫だったりロボだったりするのだが、正しく夢現というのに相応しい状態で迷い込む。

もしくは放心状態で佇んでいるので、迷い込む度に彼らを担いで夢から覚める道へと連れていくハメになる。

 

ただ稀に意思疎通が可能な者も迷い込むケースが存在する。

こちらに来てからは1人だけ遭遇した。

 

姿を見るにトリニティの生徒だったが、誰だったか……

久しぶりの経験だったのだが、警戒されて話せず直ぐに帰ってしまったのでよく覚えていない。

 

どうやら今日は来訪者が来なさそうだ。

これなら集中して考えを纏めることが出来そうだ。

 

『鍵』に関してのスタンスをどう取るか。

ビッグシスターとの折り合いはどう付けるべきか。

どうすればより早く自身の考える『崇高』へと辿り着けるのか。

 

そんな事を考えながら、ホモは今日も夢を見る。

 




はい、これでホモ君は2章まで出番なしになります。

次回こそケイちゃんの脳を破壊します(断言)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。