ブルーアーカイブRTA 称号「崇高」獲得まで   作:ノートン68

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お待たせしました。

キリのいい所で切ったらクソ短くなったで候。
毎度、誤字報告感謝です。



ジェネレート

時間感覚の狂う『廃墟』から外へ出ると、時刻は既に夕暮れ時。

 

私から受け取った『G.Bible』の解読のため、彼女達は本拠地へ戻っていました。

業腹な事に、ゲーム機に入った私を運んで。

 

ゲーム機のカメラ機能と、マイク機能を用いればコミュニケーションは可能と判断。

移動時間中は、現在のキヴォトスの状況について聞く事にしました。

 

彼女達の在学するミレニアムは、キヴォトス三大学園と呼ばれるほど規模が大きいらしい。

他のどの学園よりも合理と技術に重きをおいた、理系生徒を多く内包する学園だとか。

歴史は浅いが、最新鋭を名乗るにふさわしい学園だとミドリが説明してくれました。

 

皮肉なことに、私が潜伏する上で最も適した陣営に拾われたのです。

 

そんな最新鋭の技術を扱う学園の中で、異色を放つ部活の1つが彼女達ゲーム開発部。

やれ3DだのVRだのが流行る昨今で、16ビットゲームなどの遺物とも呼べるレトロゲームを開発している部活だとか。

 

現在は部活の成績不足で廃部の危機らしいですがね。

『G.Bible』も部活動として成果を上げるために欲していたようです。

『G.Bible』の内容は知りませんが、記憶によれば最高のゲームを作る方法が示されていると。

きっと彼女達の役に立つ事でしょう。

これでなんの憂いもなく、王女捜索に取り組めるというものです。

 

ミレニアムの説明は大体聞き終えました。

他学園の情報も気になりますが、余り深入りするべきではないでしょう。

そもそも、彼女たちは他校の事情は余り興味なさそうですし。

 

あくまでも今の私は善良な人工知能。

少しの間は、従順なフリで彼女達に取り入っておきましょう。

 

そうこうしている内に、彼女達の部活部屋に着いたようです。

ゲームのハードやソフトがそこら中に。

……少しは片付けなさい。

 

「もう遅いし明日ヴェリタスに『G.Bible』を持っていくとして───」

・期限はあと2週間だったね。

「その為にもまず、()()()()()の所存を決めないとね!!」

 

………今何と?

 

「お姉ちゃん、まさか『Key』が読めなかったの……?」

「うぅ……良いじゃん、『Key』なんてロボットみたいな名前で変な感じがするし。」

「確かに一理あるけど……」

 

一理もありませんが?

 

そんな拾ったペットに名付ける感覚で名前を呼ばないで下さい。

名は体を表すものです、この世界では尚更。

それをあろう事か読み間違えで───

 

「気を取り直して……ケイちゃんの所存だけど、このゲーム開発部に入って貰います!!」

 

待ってください、ツッコミが追いつきません。

 

『何故私が入部するのが確定事項になっているのですか?』

「あれ、説明してなかったっけ?」

 

……部員数が足りないときましたか。

こちらは『G.Bible』を渡した時点で、既に最低限の見返りは与えています。

 

適当な生徒でも見繕って拉致してくれば良いのでは?

 

「ただでさえ上から『友達もいない貴方達に、新しい部員の募集なんてできないでしょ』って言われたし。」

「それに、何かのグループに所属しながらの方が、人探しだって捗るはずだよ!!」

 

……………確かに。

 

『一理ありますね。』

「ちょっと!?流されないでケイちゃん!!」

『流された訳ではありません。あと私はKeyです。』

 

不遜が過ぎますよ。

案自体に魅力はありますね、癪ですが。

問題があるとすれば私の肉体が存在しない点でしょうか。

 

「そうだよ!!そもそも体はどうするのさ?」

「それは勿論エンジニア部に───」

「協力してくれるっていう確証もないのに?」

「そ、それは最悪土下座して何とか……」

 

私はそこら辺にいる適当なロボットに入るだけでも良いのですがね。

私の矜恃が許さないという点を除けばですが。

………少し長くなりそうですね。

 

・そこは任せて。

「先生?」

・ケイちゃんの体に関してはこっちで何とかするよ。2人は『G.Bible』をおねがい。

 

これは想定外。

先生───このキヴォトスの外から来た存在でしたか。

 

この大人の持つタブレット端末も何かしらのオーパーツの気配がしますが……

記憶しているどのオーパーツとも、一致しませんね。

 

この人物が私の目的の1番の障害になりかねません。

警戒対象として記録しておきましょう。

 

・じゃあ、また明日。

「よし、これからよろしくねケイちゃん!!」

 

……不本意ですがよろしくお願いします。

あと私は『Key』です。

 

──────────────────────

 

すっかり深夜帯に差し掛かり、周りは完全に寝静まった頃。

シャーレ、その地下室では未だ明かりが途絶えずにいた。

 

『先生、本当にされるんですか?』

・うん、可能な限り生徒の頼みは叶えてあげたいんだ。

 

彼の目の前には他の場所ではお目にかかれない設備──クラフトチェンバーが。

 

その実態は『シッテムの箱』から制御出来る、大型の3Dプリンター。

先生はアイテムガチャと呼んでいるが……

普段はキーストーンを使用して家具などを生成している。

 

『ただでさえランダム性の高い機器ですし、必要材料は大量にかかってしまいますが……』

・懐が痛むのは事実だけどね───

 

先生(大人)生徒(子供)を助けるもの。

例え自身の命が秤にかけられようとも、先生は生徒を優先するだろう。

だからこそ、この程度の出費で音を上げる事はない。

 

そして───────

 

・彼女は後々、皆にとって大きな存在になると思うんだ。

 

ハッキリとした根拠がある訳ではない。

 

ただ、明確な運命の分岐点。

その大事な選択肢を迫られた時に起こる胸のざわつき。

『Key』いや、ケイちゃんと遭遇した時にその感覚を覚えたのだ。

 

『決意は固いようですね……分かりました、アロナは先生を信じます。』

・いつもありがとう、アロナ。

 

キーストーン以外にも様々な材料を確保してきた先生。

何れもエンジェル24で購入してきたものだ。

 

『クラフトチェンバー、起動準備完了しました!!』

・早速始めるとしよう。

 

配合を考えながら、生成を開始した。

しかしその道は険しく、数多くの失敗を起こした。

 

 

 

・とりあえずキーストーン全ツッパ。

『通常の家具ですね。』

 

 

 

・神名のカケラも追加で。

『最上級のスキルブック!!ですが今は───』

 

 

 

・家具も贈り物も全部投入!!

『秘伝ノートの断片に、クレジットが沢山……』

 

 

 

・水35L、炭素20kg、アンモニア4L、石灰1.5kg、リン800g、塩分250gに───

 

 

 

試行錯誤すること数時間後。

結果的にそれっぽい物が出来た。

 

肌の質感は人間のソレでいて、心做しか人肌並に温かい。

と言っても、服屋にあるようなマネキンの姿。

残る問題点はどうやってケイちゃんをこの中に入れるか。

 

残念ながら先生にはその手のスキルが不足していた。

だからこそ、先生は持てる武器の一つである繋がりを使う。

既に日は登っている。

 

『この後の作業はどうしましょう?』

・あとは専門家にお任せってね。

 

取り出したのは『シッテムの箱』とは別の端末。

操作してどこかへと電話をかけた先生。

 

・もしもし、今大丈夫?

 

その連絡先には『超天才清楚系病弱美少女ハッカー』と表示されていた。

 




当初の予定では皆大好きミレニアムのチート集団、エンジニア部にKeyちゃんの体を作ってもらう予定でした。

ただこの後の展開的にも、「他力本願過ぎるのでは?」と思ったので少し変更する事にしました。
そこで代案を考えた結果、クラフトチェンバーが頭に浮かんだという訳です。

通常何時間もかかる生成が短時間で終わっているのは、ブーストチケット使ってるということで。

次回はようやく体を手に入れたKeyに、クソゲーの試練が降りかかる予定です。
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