VTuberの歴史③第一次VTuber危機(2019)
2018年に始まった、VTuber戦国時代。
その中で、にじさんじは「Live2D×ライブ配信」という革命を起こした。
詳しくは前回の記事をご覧ください。↓
「Live2D×ライブ配信」にはメリットとデメリットが存在する。
メリット
・技術的難易度と技術コストが低く、参入障壁が下がる
・リスナーとの双方向のやり取りが可能
・スーパーチャットがもらえる
・リアルタイムなコラボ配信で、カップリング需要を満たせる
こうしたリアルタイムで色々なことが決まっていく様子を楽しめる。
デメリット
・アニメ感、キャラクター感の低下
・キャラ崩壊、炎上リスクの増加
・動画よりもファンが追いづらく、バズりにくい
・YouTubeにライブ配信文化がない(2018年当時、YouTuberといえば動画)
にじさんじは「Live2D×ライブ配信」を主体にしたことで、技術コストを抑えることに成功した。
その結果、大量のVTuberを抱える物量作戦が可能になる。
これは、月ノ美兎の功績(?)によってキャラ崩壊がリスクと見做されなくなったことが大きい。
一方、VTuberのキャラクター性を重要視していた四天王側運営は、「Live2D×ライブ配信」のデメリットを受け入れることが出来なかった。
これは、四天王が「バーチャル」を売りにしていたことが影響した。
また、"リスナーとの双方向のやり取りが可能"という面も、にじさんじ側の信用を高める結果となった。
それは一方で、3D動画主体のVTuberは「リスナーの声が届いていないのではないか」という不信感を過剰に発生させる原因となった。
そして、2019年5月25日を境に、その不信感は思わぬ方向へと変化していくこととなる。
その幕開けとなった2019年5月25日から、同年12月27日までの7カ月間を、「第一次VTuber危機」と呼称する。
upd8やENTUMが、VTuberをジャンプアニメのような「大衆コンテンツ」にしようとしていたのに対し、にじさんじがVTuberを「オタクコンテンツ」にしようとした時代。
どちらの価値観が勝利するのか、そのせめぎ合いに決着が着くこととなる。
──────────────────────
なお、投稿者はホロライブの常闇トワ様が最推しであるため、ある程度バイアスのかかった内容であることをご承知願いたい。
また、自分がいつからVTuberを追っていたか正確には把握していないものの、入りが輝夜月や猫宮ひなたで、初期の平田(ピンキー)や笹木引退&復帰騒動をリアルタイムで目撃していたので、2018下半期から2019初頭だと思われる。
そのため、①の全体と②の前半は投稿者がリアルタイムで経験していない事柄であることを留意してもらいたい。
──────────────────────
以下の表は、私がこのシリーズで用いるVTuber史観である。
今回の記事では、「5. 第一次VTuber危機」を扱っている。
⭐第一次VTuber危機【2019.5.25~12.27】
キズナアイ分裂騒動
2019年5月25日、「A.I.Channel」(キズナアイのYouTubeチャンネル)に、次のような動画が投稿された。
キズナアイが4人に増えたのである。
見た目が違ったらキズナアイではないのか?
2Dだったらキズナアイではないのか?
声が違ったらキズナアイではないのか?
VTuberに求められているもの、VTuberたらしめているものは何か。
この疑問は、疑問では終わらなかった。
4人に増えたキズナアイであったが、「見た目が同じなのに声(中の人)が違う」ということに、不満が現れるようになったのだ。
このような流れの中、「オリジナルのキズナアイ」の出演頻度の低下から、オリジナル引退説が囁かれ始め、中国の動画配信サービス「bilibili(ビリビリ)」では、登録者数が大幅に減少する事態となった。
運営側からの事情説明が不十分であったこともあり、多くのファンは、何が起こっているのか分からないという状態が長く続いた。
2019年9月6日、中国のファンからの連名嘆願書が日本語、中国語でActiv8株式会社に対して提出される。
主な内容は、次のようであった。
・オリジナルの演者を尊重する
・オリジナルの演者に3Dモデルの独占使用権を譲渡する
・オリジナル以外の演者に明確な容姿の違いをつけ、常に判別を可能にする
・問題となった動画の削除(現在は非公開)
・各演者への、公正な労働環境の整備
この嘆願書を受け、upd8運営のActiv8株式会社は、以下の処置をとった。
・キズナアイのプロデュース体制の再組織を発表(2019.11.30)
・判別のため、2~4人目のキズナアイに愛称の付与を発表(2019.12.4)
→「Loveちゃん」「あいぴー」「爱哥」が採用される。
・オリジナルの声優の本名を公表(2020.4.24)
・LOVEちゃん、あいぴーのアカウント開設、ビジュアル刷新(2020.5.8~)
→キズナアイとは独立して活動していく方針となった
※爱哥はbilibiliで活動している
この一連の騒動によって、キズナアイの「中の人」が、初めて"認知"されたと考えられる。
つまり、着ぐるみに人がいる認識が、運営と顧客の間で共有されたのだ。
結局のところ、キズナアイ分裂騒動はキズナアイが1人に戻ったことで収拾がついたといえる。
この騒動がVTuber業界にもたらしたもの、それはリスナー側の文化理解度の向上である。
当時の一般的なVTuberファンにとって、VTuber業界というのはVTuberとリスナーという2つだけの世界であった。
運営や企業、声優、演者のような裏側は、ファンに開示されていなかったのだ。
これは、ゲーム部プロジェクトにおいて、"登場キャラクターが自身で自分たちの登場アニメを制作、編集、投稿している"という世界観が、ファンに受け入れられていたことからも読み取れる。
VTuber業界は顧客に対し、裏側を見せずに「夢の国」を提供できていた。
けれども、VTuberの親分であるキズナアイに起きた一連の騒動によって、VTuberの運営側が表に引き釣り出され、批判されうる状態になったのだ。
これまで、話題に上がり、炎上の的となるリスクを持っていたのは「VTuber」だけであった。
しかし、この事件を受けてファンが「事務所」や「企業」を積極的に調べるようになり、運営側に対する監視の目が強まっていく。
そして、より不信感が募ったのは、ライブ配信を避けがちな透明感のない事務所の方であった。
ゲーム部騒動
「キズナアイ分裂騒動」と「ゲーム部騒動」、そしてこの後紹介する「アイドル部騒動」は、2019年下半期に同時並行的に発生した。
これらの騒動はリスナーの「3D動画のキャラクターVTuber」に対する熱量を著しく低下させ、一時代が終焉する直接的な要因となった。
そして、この3つ騒動の中でも、業界に最も甚大な被害を及ぼしたのが、「ゲーム部騒動」である。
風見涼(銀)、桜樹みりあ(ピンク)
事の発端は、2019年4月にゲーム部プロジェクトのVTuberの「演者」と推測されていた方が、Twitter(当時)で運営の体制について内部告発をしたことに始まる。
この告発を受け、ゲーム部プロジェクトの運営である株式会社Unlimited(旧名:株式会社バーチャルユーチューバー)は、声明文を出して事態の沈静化に動いた。
しかし事態は収まらず、その結果として運営は2019年6月27日に投稿した動画で桜樹みりあの、7月7日に投稿した動画で道明寺晴翔の「演者」を交代させるに至った。
この出来事はゲーム部プロジェクトのファンに一切の告知なく行われた。
当然ながらファンは怒り、チャンネル登録者数は激減する。
これを受けて運営は7月17日に再び声明文を出した。
その声明文の一文が、「キャラクターVTuber」の終焉を決定づけた。
株式会社Unlimited
「弊社が目指しているのは、VTuber というよりも、どちらかといえばCTuber(キャラクターユーチューバー)という表現の方が、適切なのかもしれません。」
彼らの提示した「CTuber」という言葉。
この言葉は当時のVTuber界隈に全くと言っていいほど受け入れられなかった。
VTuberにとって、「中の人」の存在は切り離せないものである。
それが証明された出来事だった。
結局、ゲーム部プロジェクトは「中の人」は総入れ替えされた後、2021年2月7日をもって活動終了に至っている。
また、株式会社Unlimitedは2020年6月16日に株式会社Brave groupに社名変更することとなった。
さて、この一連の「ゲーム部騒動」は、運営が悪なのだろうか?
一度、ビジネスとしての観点から考えてみたい。
当然ながら、社内の運営体制が整っておらず内部告発が起きたことは擁護のしようがない。
しかし、VTuberの声優を交代させるという経営判断は果たして間違っていたのだろうか。
彼ら運営がVTuberの「中の人」の契約解除に至った場合、選択肢は2つしか存在しない。
①VTuberの「中の人」を新しく採用し、演者を交代させる
②1つのキャラクターIPを完全に放棄する(=卒業)
この2択に迫られた場合、より収益性という観点で優れた選択は①なのである。
アニメに置いても、声優が降板した際にアニメ自体がお蔵入りにはならず、声優交代が図られるのと同じことだ。
その観点から見れば、ゲーム部プロジェクトの運営は正しい経営判断をしていた。
しかし、少し前に発生していた「キズナアイ分裂騒動」に置いて、ある事実が明らかになっていたことを軽視していたのだ。
その事実とは、
"VTuber業界とは、VTuberの「中の人」にキャラクターIPの収益性を人質に取られるビジネスである"
ということである。
これは、VTuber事業が拡大してきた理由そのものであり、VTuber事業を続ける上での致命的なデメリットでもあった。
したがって、VTuber事務所運営会社は、"①声優交代"という経営判断が出来ないのである。
キャラクターIPごと犠牲にして"②契約解除(卒業)"とするか、普段から「中の人」との関係を大切にするかしかない。
VTuberの「中の人」は気軽に交代させられる都合の良い存在などではなく、社員よりもよほど待遇を上げ、運営に対する不満を与えないように配慮しなければならない存在だったのだ。
その結果、2025年現在において、VTuber事務所には"マネージャー"という専門のアシスタント職が必要不可欠となっており、さながら芸能事務所のようになっている。
"VTuberタレントマネージャー"の求人
少しでも「中の人」に不満を与えれば、ライブ配信で視聴者に告発されるリスクを常に孕んでいる。
「ゲーム部騒動」は、VTuber業界における「中の人」の地位を飛躍的に向上させた事件だったと総括できるだろう。
アイドル部騒動
アイドル部とは、株式会社アップランドが運営するVTuber事務所「.LIVE(どっとライブ)」の内部グループである。
「アイドル部騒動」とは、2019年下旬に起こった、アイドル部での内部告発および契約解除騒動のことだ。
2019年10月7日、アイドル部の夜桜たまが、自身のライブ配信で運営への不満を告発。
その後、同所属の花京院ちえりやカルロ・ピノが運営擁護と取られる発信を行う。
そして、2019年12月4日、夜桜たまと猫乃木もちの2人の契約解除が発表され、運営および運営を擁護したメンバーに批判が集まった。
※詳細や後日譚については「ドルアンec騒動」で検索
この一連の騒動は、まさにVTuberの「中の人」が、自身の契約解除をみちづれにしてキャラクターIPや事務所ブランドにダメージを与えることができるという典型的な事例となった。
キズナアイ分裂騒動、ゲーム部騒動、アイドル部騒動。
この3つの事件は、VTuberファンの「キャラクターVTuber」に対する熱を著しく低下させてしまった。
VTuberファンは、"距離感の遠い運営"ではなく、"距離感の近いVTuber(の中の人)"を信頼する。
こうして、事務所が管理する公式チャンネルではなく、VTuber各個人が管理する個人チャンネルに需要が移っていき、「VTuber=配信者」という流れは不可逆的なものになっていく。
のりプロ
ゲーム部プロジェクトの業界への影響は、途轍もないものだった。
その影響を受けた1人に、織田信姫というVTuberがいた。
織田信姫(おだのぶひめ)は2018年4月13日に活動を開始しており、upd8のサポートを受けている。
そして、そんな彼女に良く言えば猛烈アピール、悪く言えば粘着していたのが犬山たまき(いぬやまたまき)であった。
犬山たまきは、漫画家の佃煮のりお(つくだにのりお)がプロデュースする個人勢VTuber(男の娘)であり、2人は「信たま」というコラボユニットで愛されるようになっていった。
※犬山たまき、佃煮のりおの説明について理解できない方は、ピクシブ百科事典で"犬山たまき"を調べるべし
(私自身、初見のときは設定やノリが全く理解できていなかった)
そんな犬山たまきが2019年11月30日に結成したVTuber事務所が「のりプロ」である。
※犬山たまきは所属扱いにはなっておらず、社長に近い立ち位置となる
のりプロは、既存のVTuber事務所とは異なり、運営側もVTuberとして最前線で活動しているという新たな事務所像を創り出した。
歌ってみた文化の流入
3D動画型のVTuberに途轍もないデバフがかかる環境の中で、伸びつつあるジャンルもまた存在した。
"歌ってみた"である。
歌ってみたとは、主にボカロ楽曲などをアマチュアシンガーとしてカバーする文化のことだ。
2007年の初音ミクブーム(メルトショック)から流行が始まり、"歌い手"と呼ばれる人々も登場していた。
この歌ってみた文化が、VTuber業界に流入したのだ。
奇しくも、この時期はボカロ業界や歌い手業界にとっても転換期であった。
2017年にハチ(米津玄師)が「砂の惑星」を投稿し、"ボカロ界の過疎化"についての議論が巻き起こっていた。
また、「ドラマツルギー」を投稿したEveを代表するように、歌い手の職業化(プロ化)が進行していた。
こうした時代の流れから、歌い手に代わる新たなアマチュアシンガーとして、VTuberにスポットライトが当たり始めていった。
VTuberが自分のキャラ設定を活かしたオリ曲を制作する取り組みの元祖に近い。
3人ともupd8に所属していた。
Re:AcT
VTuberと音楽の相性は良く、2018年から2019年にかけて、音楽活動を主体とするVTuber事務所も次々登場した。
流石乃ルキ(左)、獅子神レオナ(左中央)、花鋏キョウ(右中央)、流石乃ロキ(右)。
花鋏キョウ(はなばさみきょう)と獅子神レオナ(ししがみれおな)の2人は、株式会社mikaiが2018年12月5日に設立したVTuber事務所「Re:AcT(りあくと)」に所属している。
※Re:AcTの前身として、同社による「KAGAYAKI STARS」が2018年7月に誕生していた
REALITY Studios・RK Music
バーチャルライブ配信アプリ『REALITY』を開発した株式会社Wright Flyer Live Entertainment(WFLE)は、VTuber事務所の設立にも動いていた。
※WFLEはグリー株式会社の子会社として2018年4月に設立された。
2020年10月に社名を「REALITY株式会社」に変更。
その後、2023年にタレントマネジメント(VTuber事務所事業)を「REALITY Studios株式会社」として分社化している。
株式会社WFLEはVTuber事務所「REALITY Studios」を設立し、音楽活動を主体とするVTuberをデビューさせる。
また、株式会社WFLEはキングレコード株式会社と共同で株式会社RK Music(VTuber事務所事業会社)を設立。
ライブユニオンというVTuberエージェンシーを立ち上げた。
※2023年のREALITY Studios株式会社の分社化にあたり、KMNZやVESPERBELLなどのREALITY Studios所属VTuberはRK Musicに移籍している
VEEMusic
REALITY Studiosのようなスタイリッシュな事務所とはまた別に、コミカルな音楽事務所も登場していた。
2019年1月1日、バーチャルゴリラが社長を務めるVTuber事務所「VEEMusic(ぶいいーいーみゅーじっく)」が活動を開始する。
※なお、2022年設立のVTuber事務所「VEE」とは異なる
KAMITSUBAKI STUDIO(神椿)
このような数ある音楽系VTuber事務所の中で、特筆すべき存在が「KAMITSUBAKI STUDIO(神椿)」である。
神椿の設立は2019年10月8日、花譜(かふ)の活動1周年の日であり、同日に理芽(りめ)がデビューした。
神椿にはVTuberのみならず、カンザキイオリやGuianoといったボカロPなど、様々なクリエイターが所属している。
運営会社は株式会社THINKR、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社(AMC)の子会社であった。
※2024年7月26日にAMCから独立している
その他のVTuber
2019年に入ると、VTuberという活動スタイルの浸透が進み、様々な業界が参入するようになっていた。
当時の代表的なVTuberは以下の通り。
甲賀流忍者!ぽんぽこ(左)、ピーナッツくん(右)。
次女の朝ノ茜(左)、三女の朝ノ光(中央)、長女の朝ノ瑠璃(右)
自称"おじさん(男性)"である。真偽は不明。
※バ美肉(ばびにく)とは、美少女のアバターを纏って活動をすること
VTuberでない形で活動を開始し、その後にVTuber化する事例の先駆的存在。
登録者数から見る変化
「第一次VTuber危機」2019.5.25~12.27の情勢をグラフで見よう。
登録者数は依然としてキズナアイが断トツであり、輝夜月、ミライアカリ、電脳少女シロ、猫宮ひなた、HIMEHINAと続く。
注目すべき点としては、にじさんじの月ノ美兎がゲーム部プロジェクトよりも上に居るところだろうか。
続いて、当時勢いを増していた2大勢力について見てみよう。
2019年に凋落したゲーム部に代わり、新たに台頭していたのがホロライブ(カバー株式会社)である。
2019年12月の時点で、登録者数・タレント数ともににじさんじがトップの事務所であり、ホロライブがそれに続いていた。
2025年現在において業界を2分するような勢力にまで成長した両者は、どのようにして発展してきたのだろうか。
⭐にじさんじとホロライブ
にじさんじの2年間
にじさんじ擁するいちから株式会社は、事業規模を拡大する手法として、革新的なスタイルを確立した。
比較的低コストなLive2Dを用いて大量にVTuberをデビューさせ、一定の人気が出たら順次"3Dお披露目"を実施するのである。
※当時はチャンネル登録者数10万人が登竜門となっていた
この手法はそれぞれのVTuberに"晴れ舞台"を提供することに繋がり、コミュニティの強化にも活かされた。
そして、もう1つのコミュニティ強化手段が、"コラボユニット"の誕生である。
前回の記事でも紹介した「JK組」に代表される、VTuber同士の関係性の変化を楽しむコンテンツである。
コラボユニットは視聴者の"尊い"という感情を誘発し、それはいつからか「てぇてぇ」と呼ばれ普及していった。
当時のにじさんじを代表するコラボユニットとしては、以下のようなものがある。
JK組
・月ノ美兎(つきのみと)
・静凛(しずかりん)
・樋口楓(ひぐちかえで)
さくゆい
・笹木咲(ささきさく)
・椎名唯華(しいなゆいか)
ド葛本社
・ドーラ
・葛葉(くずは)
・本間ひまわり(ほんまひまわり)
・社築(やしろきずく)
本間ひまわり(左下)、社築(右下)
このようなユニットは、VTuber同士のコラボを通して自然発生的に生れていくものであったが、にじさんじ運営はこれを意図的に起こせるような工夫をしていくこととなる。
そのきっかけが、「さんばか」の登場である。
「さんばか」とは、2019年3月23日に同日に一斉に初配信デビューした、
・リゼ・ヘルエスタ
・アンジュ・カトリーナ
・戌亥とこ(いぬいとこ)
の3人で構成されるコラボユニットである。
「さんばか」はコラボユニットとして一大成功を収めることとなったが、にじさんじ運営はこの成功を連発させることが中々できなかった。
なお、明確に同一世界観で統一したユニット売りは、2020年8月6日にデビューする世怜音演劇同好会(せれいね・えんげき・どうこうかい)を待たなければならなかった。
この頃には騒動の記憶もかなり風化していた。
また、この時期のにじさんじを代表する出来事として、「笹木引退&復帰騒動」についても触れておきたい。
笹木咲は2018年10月30日に引退を発表し、11月11日に最後の配信が行われた。
しかし、2019年1月16日に笹木咲の突然のにじさんじ復帰が発表されることとなり、ファンは歓喜に包まれた。
※笹木咲と稀勢の里の同一人物説がネタとして盛り上がったりもした
この一連の騒動の原因として、VTuberとゲーム実況の関係性について説明しなければならない。
VTuberにとってゲーム実況は歌枠や雑談、企画などと並ぶ主要コンテンツであるが、その特徴としてゲーム制作会社による配信規約を遵守しなければならないという点が問題となる。
特に任天堂は当時、動画配信を通じた著作物の利用・収益化について、その許諾を個人に限定させていた。
したがって、にじさんじやホロライブのような"VTuber事務所"は法人だが、「中の人」は個人事業主だからグレーゾーンとなっており、にじさんじはこれをアウトだと判断し、任天堂のゲーム配信を控えていたのだ。
※なお、ホロライブはこれをセーフと判断した結果、「ホロライブ無許諾配信問題」に発展し、過去の動画の大半が非公開となる事態にまでなった
笹木咲については、当初は「にじさんじ」ではなく「にじさんじゲーマーズ」からデビューしており、ゲーム配信に対する活動制約がこの騒動を生み出したと言える。
さて、ここで一度、「にじさんじ」関連グループについて整理していきたい。
・にじさんじ
1期生:2018年2月8日
2期生:2018年3月15日
・にじさんじゲーマーズ「ゲーム配信に特化」
1期生:2018年5月2日
2期生:2018年7月6日
3期生:2018年7月30日
→2018年12月末に「にじさんじ」に統合
・にじさんじSEEDs「グループ活動の可能性を秘めたチャレンジ枠」
1期生:2018年6月5日
2期生:2018年8月9日・8月31日・9月25日
→2018年12月末に「にじさんじ」に統合
・VOIZ「男性グループ」
VOIZ:2018年6月8日
→2018年8月9日に「にじさんじSEEDs」に加入
2018年12月末に「にじさんじ」に統合
・にじさんじ(統合後)
2019年1月7日:久遠千歳、童田明治(紅白アホ合戦)
2019年1月17日:夢月ロア、群道美鈴(みれロア)
2019年1月28日:小野町春香、語部紡、瀬戸美夜子
2019年3月8日:真堂雷斗、御伽原江良
2019年3月22日:戌亥とこ、アンジュ・カトリーナ、
リゼ・ヘルエスタ(さんばか)
2019年4月2日:三枝明那、愛園愛美(紅ズワイガニ)
2019年4月29日:雪城眞尋、鈴原るる(まひるる)
2019年5月17日:エクス・アルビオ、レヴィ・エリファ(LvEx)
2019年6月19日:葉山舞鈴、ニュイ・ソシエール(マジョマリティ)
2019年7月3日:葉加瀬冬雪、加賀美ハヤト、夜見れな(SMC組)
2019年7月24日:アルス・アルマル、黛灰、相羽ういは(ぶるーず)
2019年8月8日:天宮こころ、エリー・コニファー、
ラトナ・プティ(ぽさんけ)
2019年9月19日:早瀬走、健屋花那、
シェリン・バーガンディ(チューリップ組)
2019年10月17日:フミ、星川サラ、山神カルタ(織姫星)
2019年10月31日:えま★おうがすと、ルイス・キャミー、
魔使マオ(赤の組織)
2019年11月28日:不破湊、白雪巴、グウェル・オス・ガール(夜王国)
2019年12月26日:ましろ爻、奈羅花、来栖夏芽(まななつ)
・VirtuaReal「中国事業」※後述
1期生:2019年5月6日
2期生:2019年6月11日
3期生:2019年8月14日
4期生:2019年9月16日
5期生:2019年10月28日
6期生:2019年11月20日
・NIJISANJI ID「インドネシア事業」※後述
1期生:2019年9月13日
2期生:2019年12月18日
見ての通り、圧倒的物量である。
絶え間なく新しいVTuberをデビューさせ続け、業界を自社VTuberで飽和させる戦略だ。
そして、その物量が遺憾なく発揮されたのが、「箱ゲーム」や「箱大会」である。
にじさんじを代表する箱ゲームとしては、『Minecraft』が挙げられる。
特に2018年11月10日の「にじさんじサーバー(にじ鯖)」始動以降は、にじさんじという事務所全体を1つのコミュニティとして共有する重要なコンテンツとなっていった。
なお、こうした事務所やグループ全体を応援する文化を「箱推し」と呼ぶ。
にじさんじでは、こうした箱推し企画の充実が進められた。
また、同じくにじさんじを代表するのが箱大会だ。
特に人気を博したのが、剣持刀也(けんもちとうや)が主催した「マリカにじさんじ杯」であり、2018年8月11日の「キズナアイ杯」からの系譜として定番企画となっていった。
更には外部との交流企画も盛んであり、特筆すべき大会として、「VTuber最協決定戦」と「VTuber甲子園」がある。
「VTuber最協決定戦」はupd8のサポートを受けていた渋谷ハル(しぶやはる)が主催の、事務所や個人勢の枠を越えた大規模大会である。
当初は"最強決定戦"として、2018年7月21日に『PUBG』で実施された。
その後、"最協決定戦"と名を変え、『APEXLegends』や『VALORANT』、『STREET FIGHTER 6』のようなゲームに移行していくこととなる。
花芽すみれ、花芽なずなは後の「ぶいすぽっ!」発足時のメンバーである。
「VTuber甲子園」は2019年8月17日に個人勢の天開司(てんかいつかさ)が主催した『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』を用いた大会である。
多くのVTuberがゲーム内で野球の選手として活躍する様は、大きな熱狂を生み出した。
にじさんじ2チーム、upd8、ホロライブで実施された。
この企画はにじさんじ所属の舞元啓介(まいもとけいすけ)が主催する「にじさんじ甲子園」へと引き継がれることとなった他、2024年3月24日には「春のVtuber甲子園」として天開司主催の大会が復活している。
この頃は長時間ゲーム配信の流行や、大人数でのコラボ配信が増加しつつある時期であり、特にマイクラでは突発的なイベントがその醍醐味であった。
そうした中で、すべての配信を追いきれないというファンの需要に応える存在として普及が始まったのが「切り抜き動画」である。
切り抜き動画は歌動画と同様に新規ファン獲得の流入源としての役割を果たし、その制作者たちは次第に「切り抜き師」「切り抜き職人」として業界に必要不可欠な文化となった。
なお、2019年に切り抜きで最も注目を集めたVTuberは、にじさんじの御伽原江良(通称ギバラ)であった。
彼女の叫び声の混じるゲーム配信は話題を集め、にじさんじの芸人集団としての知名度を大きく押し上げたと言えるだろう。
そして、この時期のにじさんじを語る上で絶対に忘れてはならないのが、2019年8月20日に投稿された全体曲『Virtual to LIVE』である。
2019年12月8日には、にじさんじ単独の音楽ライブである「Virtual to LIVE in 両国国技館 2019」が開催され、にじさんじ革命という1つの時代の集大成となった。
にじさんじ編の最後に、当時のいちから株式会社の海外戦略についても触れておく。
まずは中国事業について。
中国はYouTubeに相当する動画プラットフォームとして、『bilibili』が広く普及している。
その『bilibili』と提携している上海萌电文化科技有限公司という会社が、いちから株式会社と共同で運営しているVTuber事務所が「VirtuaReal(ばーちゃりある)」である。
2019年5月6日から活動が開始しており、にじさんじの公式サイトの所属タレント一覧で確認することができる。
そして、インドネシア向けのVTuber事務所として、2019年9月11日に「NIJISANJI ID」の活動を開始させている。
こうした動きは、海外という未知のフィールドにVTuberを広める最初の一歩となった。
ホロライブ、業界2位へ
さて、ここまで業態トップ事務所「にじさんじ」の躍進の軌跡をざっと振り返ってきた。
ここからは、時代の荒波を泳ぎ切ったもう1つの勢力「ホロライブ」の動向に移っていきたい。
まずは、ホロライブ関連のVTuberデビュー状況についてだ。
・事務所設立前
2017年9月7日:ときのそら
2018年3月4日:ロボ子さん
→ホロライブ1期生と合わせてVTuber事務所「ホロライブ」となる
2018年11月15日:AZKi
→イノナカミュージックの始動に合わせて加入
・ホロライブ「女性グループ」
1期生:2018年5月~6月
2期生:2018年8月~9月
さくらみこ:2018年12月25日(加入)
ホロライブゲーマーズ:2018年12月、2019年4月
3期生:2019年7月~8月
星街すいせい:2019年12月1日(イノナカより転籍)
・イノナカミュージック「音楽レーベル」
2019年5月19日:AZKi、星街すいせい(加入)
・ホロスターズ「男性グループ」
1期生:2019年6月~10月
2期生:2019年12月
・HololiveCN「中国事業」
1期生:2019年9月~10月
見ての通り、ときのそらのデビュー時期は四天王時代にまで遡るものの、にじさんじと比較すると所属VTuberは少ない。
※VTuber業界全体で見ればトップクラスに多いことには変わりない
そして、いちから株式会社と比較したときの最も大きな違いは、事務所を男女で分けていることだ。
この理由として、ホロライブ3期生のデビュー以降、明確にアイドル路線に舵を切ったことが明らかとなっている。
すなわち、業界トップのにじさんじとの差別化である。
明確に男性向けコンテンツへと方針を固めた。
そうした新たな取り組みを進める一方で、ホロライブの方針はむしろ模倣が中心であった。
にじさんじが創り出した流行に乗ることで、にじさんじからのファンの流入を図ったのだ。
端的に言えば、
「コバンザメ戦略」
である。
集客力のある他企業の近くに出店することで、おこぼれをもらうのだ。
にじさんじと同じゲーム、にじさんじと同じ企画、ひいてはにじさんじのVTuberとの直接交流。
にじさんじと同じく、箱内での交流の場として機能した。
特にこの時期に多かったのが、にじさんじとホロライブが混ざったコラボユニットだ。
代表的なものは以下の通り。
27とJK
・社築(やしろきずく):にじさんじ
・夏色まつり(なついろまつり):ホロライブ
大空家
・大空スバル(おおぞらすばる):ホロライブ
・舞元啓介(まいもとけいすけ):にじさんじ
・しぐれうい:個人勢
みなとっしぃ
・椎名唯華(しいなゆいか):にじさんじ
・湊あくあ(みなとあくあ):ホロライブ
神岡家
・椎名唯華(しいなゆいか):にじさんじ
・猫又おかゆ(ねこまたおかゆ):ホロライブ
これらのコラボユニットは、当然ながら自然には生まれない。
なぜなら、事務所が違うからだ。
マイクラでの突発コラボなど起こり得ない。
この時期のホロライブの方針が、「にじさんじのファンを獲得しに行く」というものだったのは明白だ。
そして、この手法はにじさんじの「VTuber業界全体への貢献」という方針と恐ろしく絶妙にマッチしてしまった。
にじさんじのVTuberは、VTuber業界の仲間のために、自分よりもチャンネル登録者数の少ない相手や事務所とも積極的にコラボをする。
ホロライブのVTuberは、ホロライブのファン拡大のために、自分よりもチャンネル登録者数の多い相手や事務所としか積極的にコラボしない。
※当然ながら個人差はあるが、傾向として存在していた
その結果、にじさんじからファンがどんどん流出し、ホロライブへどんどん流入する。
ホロライブは所属VTuberのみならず、運営もまた、にじさんじを模倣した。
にじさんじゲーマーズの流行を受けてホロライブゲーマーズがデビュー。
「さんばか」の人気を受けてホロライブ3期生の見た目を統一させ、ホロライブファンタジーと銘打ってユニット売りを図った。
また、ゲーム部プロジェクトの流行を受け、2019年4月29日からはホロライブ所属VTuberによる3Dアニメ「ホロのぐらふぃてぃ」が公式チャンネルで配信されている。
こうした戦略が功を奏し、ホロライブは中堅クラスの事務所にまで成長を遂げた。
かつてのアイドル部やゲーム部のような、にじさんじに対抗しうる存在として迫りつつあったのである。
にじさんじ革命が終局を迎え、第一次VTuber危機が過ぎ去った2019年の年末。
これまでのVTuberの常識を根本から塗り替える、2つの"黒船"が現れる。
次回、
「桐生ココ革命」
「新型コロナウイルス」
こちらからご覧ください。↓
マガジンはこちら。↓
⭐おまけ:VTuberとは何か(後編)
以下、犬山たまきとキズナアイの対談配信よりピックアップ
マシュマロ(質問箱)
『今後活躍していくVTuber、特にこれからのVTuber業界を引っ張っていくであろうたまきくんに向けて、親分から何かアドバイスとかありますか?』
キズナアイ
「正直、私たまきくんとかのりお先生のこと凄い羨ましくって」
「めっちゃ大変だと思うけど、でもちゃんと自分でゼロから活動始めて、のりプロっていうものを作って、箱が出来て仲間がしっかりいて、初めはたまきくん1人だったものがちゃんと他のタレントさんにも自分が持っているものを渡していって、膨らませていってるというのが凄く素敵だなと思って、そんな素敵なことが出来てることが羨ましい」
~中略~
アイ
「正直、こういう話ってあんまり良くないと思うけど、活動でやるべきことをちゃんとやってるし、だから、言うことない」
犬山たまき
「僕がデビューしたときに、超美麗3Dって言って、凄い高画質な実写かとまみえるくらいの体を使い、コスプレをして料理を作ってたんですね」
「それをやったときに言われたのが、『キズナアイが創ったVTuber業界を壊すな』って言われたんですよ」
「それで申し訳なくなっちゃってすごい、アイさんが創った界隈を僕みたいなよくわからん奴がよくわからん事をやってファンの方とかから色々言われたときに、申し訳ないなって凄い思って」
「だからアイさんとは僕絡めること無いんだろうなと、そのとき凄く漠然と思ってたんですよ。」
「勿論アイさんと絡めたらいいなとかは思ってたんですけど、VTuber界隈をなまじ壊すようなことを僕はやっぱり自分でしてる自覚はあったので、そんなアイさんからやれる活動全部やってるなんて言ってもらえる日が来るなんて思ってなかったんで…」
「僕なりに勿論3年間頑張ってきたんですけど、それが合ってるか分からないなと思ってずっと…」
アイ
「いや、合ってる!大正解だよ!」
たまき
「アイさんが言ってくれたから…合ってたんですね、僕の活動は…」
「ずっと不安でした僕、3年間合ってたのかなって思って…」
~中略~
アイ
「たまきくん、のりおママも、最初の方に絡んだときに、『僕たちみたいなのがVTuber界を荒らしてしまってて…』みたいなを最初から凄い言ってたんだけど…」
たまき
「気にしてましたずっと」
アイ
「それもなんか今すごい理解って…でも、"文化"とか私が創ったわけじゃないから、単純に名乗ってこれで活動をしていただけで、広げたのってきっと私よりも、今前線で人気で活動している人だと思っていて…」
たまき
「それはまぁ全員ですけどね勿論」
アイ
「うん。やっぱり言葉と一緒で、言葉も最初の意味とさ、どんどん使われていって変わるっていうのと一緒で、なんか決まっているものじゃないから、変わっていっていいと思うし、型とか作っちゃうと、多分広がらないものだと思うんだよね。だから、今はこういうものがVTuberだよねっていうものが、じゃあ10年、20年、100年後とかも、なんかこのままじゃなくてもいいと思うし、どんどん変わっていっていいと思うし、その型を破れる人がどんどん広げていってくれると思うから…」
「それでよいと思うんですけどどうなんですかね、えへ」
たまき
「ありがとうございます、そう思ってやってきました!3年間よくわからん事をやってました!」
アイ
「だって初めのりおママだったかな?言ってたけど、沢山『こういうものがVTuberだよね』ってのが出来て、沢山おんなじ感じで広まると見てもらえなくなるわけ、新しく始めた人とかって」
たまき
「興味持ってくれる人が増えないですよね」
アイ
「うん。そしたらやっぱ変わったことをやるのが正解だったり、初め批判くらってもそれをやり続けることが正解だったりもして、それをだからいわばね、たまきくんとかのりおママは最初にちゃんとやってのけたわけだから、凄いですよ、ほんとに」
たまき
「嬉しいです、アイさん、ありがとうございます…」
アイ
「なんか1個だけやってほしいというか、こういう風になっていったらいいなと思うのは…」
「たまきくんがっていうか全体的にこうなっていたら素敵だなっていうことだけど…」
「もっと皆が気軽にバーチャルに来れたり、行きたいって思えるようになっていけてたら素敵だなって思っていて…」
「今って行こうと思えば行けるツールとかも沢山あるんだけれども」
たまき
「そうですね、だいぶ増えましたもんね」
アイ
「そうそう。でも正直気合いがなかったら、めんどくささが勝っちゃって…」
たまき
「ワンタッチで出来るものではないですからね」
アイ
「そうそうそう。でも逆に、いくら行きやすい技術が有ったとしても、初めの一歩の気持ちがなかったら行けないじゃない」
「その初めに一歩を作れるのって多分活動してる側だと思うの」
たまき
「楽しそうだなって思わせるのはこちら側ですからね」
アイ
「うんうんうん。だからずっと、皆が『(バーチャルに)行きたいな』って思えるような活動を続けてってほしいです!」
たまき
「任せてくださいアイさん!やらせていただきます!アイさんが起きるときまでやらせていただきます!」
アイ
「でもしんどくなったらやめてくださーい笑」
犬山たまき
「あはは、優しい笑、無理しない程度にやりまーす笑」
VTuberは、2025年現在で最も追い甲斐のある業界・文化であると、私は断言できる。
なぜなら、VTuberという言葉の定義が曖昧だったことで、業界の境目を突破できるイノベーションが起こり続けるからだ。
それは例えばLive2Dやライブ配信を普及させたにじさんじ、例えばVTuberを海外にまで広げたホロライブ、例えば他の業界との融合を可能にした渋谷ハルとぶいすぽっ!、例えばショート動画を普及させたあおぎり高校…
これからもきっとイノベーションは起こり続けるだろうし、起こし続けなければ10年、20年、100年続く文化にはならないだろう。
VTuberという素晴らしき文化がより発展していくための一助にこの記事がなれたらと切に願う。
こちらからご覧ください。↓
マガジンはこちら。↓

