百田氏と河村氏 (c)現代ビジネス

《ペットボトル事件だけではなかった》威力業務妨害罪と脅迫罪

現代ビジネス編集部

「議員会館で、こんな暴行が許されるのか」

河村氏の隣に座っていた竹上氏も、離党の会見で、

「百田氏が右手に持ったペットボトルを河村氏に向かってすごい勢いで投げつけた。(河村氏には当たらず)床にあたって跳ね返りました。そのペットボトルは私がひらって、テーブルに置いた」

と「ペットボトル事件」の現場にいた当事者として、説明している。

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前代未聞の出来事だ。国政政党のトップである百田氏が、同党の共同代表だった河村氏への暴行や脅迫的な言動を行った。

「すぐにでも刑事告訴をと思ったが、東京都議選、参議院選挙などがあり、日本保守党から出馬する人もいる。もしかすれば、謝罪してくるかなとも思った」

と、政治的な配慮があったと河村氏は明かす。

だが、9月19日、百田氏と有本氏の呼びかけがあり、名古屋市内で会合をもったところ、共同代表の解任と、河村氏が代表を務める減税日本との特別友党関係の解消が「決定事項」として申し渡された。河村氏は、

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「共同代表で私も執行部の一人だが、何の相談もなく、一方的な通告でその場で解任されたに等しい。とても国政政党とは思えないガバナンスの欠如。当然、暴行、脅迫については謝罪がないどころか、一切、触れられなかった。それどころか、解任されるべきは暴行に及んだ百田氏、それをなかったことにしている有本氏だ」

といい、刑事告訴に至ったという。

という背景もあり、刑事告訴に至ったという。河村氏はさらに、

「自民党、安倍派の裏金事件、あれは密室政治そのものです。百田氏の暴行も、密室なので、現場にいた5人が口をつぐめば終わりです。そんなことすれば、自民党と同じじゃないですか。

税金で賄われている議員会館で、公党の代表がふるった暴行が許されていいのでしょうか。こういうことこそ、国民にオープンに知らせるべきだと考えて、私は刑事告訴した」

と訴える。

河村氏は、明日10月3日、記者会見を開いて詳細を説明するという。

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