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試料密輸容疑で科学者の逮捕が相次ぎ米国入国への不安が広がる
訓練された犬を使って、隠された食品や生体材料を探知する税関・国境取締局(CBP)の職員。 Credit: Patrick T. Fallon/AFP via Getty
2025年5月、ロシア人のバイオインフォマティシャンKseniia Petrovaは、カエル胚を米国内に密輸しようとした容疑で告発された。その後、6月25日にマサチューセッツ州ボストンの大陪審がPetrovaの起訴を決定したが、税関職員に虚偽の申し立てをした罪など、当初よりも罪状が増えていた。米国では、彼女を含めて少なくとも4人の外国人科学者が、生体材料を米国内に持ち込もうとしたとして刑事法上の罪に問われている。米国トランプ政権による科学研究費の削減と移民の取り締まりのために研究コミュニティーには不安がさざ波のように広がっている中、科学者が逮捕・起訴されるという事態は、そのような不安を増幅している。
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翻訳:菊川要
Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 10
DOI: 10.1038/ndigest.2025.251017
原文
Arrests of scientists over smuggled samples add to US border anxiety- Nature (2025-06-27) | DOI: 10.1038/d41586-025-01958-4
- Humberto Basilio
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