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Conversation

生成AIに関しては、これを単なる「道具」として解釈し、話を続けるべきではないと考えている。例えば、色鉛筆を購入した人が他人の知的財産を細部まで模倣し、それによって利益を得た場合、当然ながら責任は色鉛筆のメーカーではなく、描いた本人にある。 しかし、生成AIと色鉛筆を同じ「道具」として括るのは無理があり、両者にはあまりにも大きな違いが存在する。 生成AIにあって色鉛筆にないもの それは、ツール自体に他人の知的財産を記録として保持する機能。これこそが、単純な「道具」と生成AIを分け隔てる最も大きな差と言える。これまでは創作物を生み出す「人」と、それを補助する「道具」とを明確に分けることができた。だが生成AIは、まさにその中間に位置する新たな存在と考えられる。 他人の知的財産を無断で記録し、引き出し利用するという、今まで「人」側のみに起こりえた要素が生成AIには露骨に内在している。この隙間に現れた新たな概念に対して、従来どおりの「道具」という括りで法律を当てはめ続けるならば、そのズレによって生じる混乱は尽きることがないだろう。