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【心震える本】島田荘司『占星術殺人事件』の何がそんなにすごいのか? ーー複雑と明快のバランス、小説でしか味わえない謎解きの爽快さここに極まれり!

 えーーーーーー(古畑任三郎 風)。
 今日は・・・ネタバレなしで頑張ってみようと思います。が、どうしても話の展開にはいろいろ触れますので、未読の方はご注意ください。
 読んだことあるけど推理も何もできなくて撃沈したという方・・・お察しします。

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謎解きに心がフルフルと震える本

 
 心震える本、と言ってもいろいろあります。クライマックスの人間愛に泣ける小説とか、思いもよらない人生訓が得られるノンフィクションとか。

 そしてこんなのもあります。

 謎解きに「えーーっっ!マジーーーっっ」と飛び上がり、体のなかで心臓がフルフルと踊ってしまうような、そんな面白い推理小説本格ミステリ。これも立派に「心震える本」なわけで。

 私にとって島田荘司『占星術殺人事件』はまさにそういう本。

 手に取るとほらね、もうワクワクします。

 ミステリのなかでも「論理的な謎解き」がメインの「本格」というジャンル。これは愛好者にとって「本格の傑作?どんなの⁉」と目が異様な輝きを放ち、具合が悪くても秒でベッドから飛び起きてしまうような、そんな最上級の娯楽なんですね。

 果たしてこうした本格ミステリ、推理小説はなぜ、一定数の読み手にそれほど大きな達成感と高揚感を与えるのでしょう。

 全然わかんない! という方は、たぶん工藤新一君からいつも「ホームズはな・・・」と聞かされてる毛利蘭ちゃんの心境でしょう。「なによぉこの、推理オタク!」となりますよね。すみません(笑)。

 今日はそんな(大多数のみなさんのお役に立ちそうもない)テーマを、本格ミステリ大好き歴30年の私の、ごく個人的な視点からお伝えしたいと思うのです(独り言ともいう)。

 ミステリ好きな方には「わかる!」と言っていただけたら光栄。そうでない方には「そういうものなんだ・・・」と呆れ気味に笑っていただけたら極上です。

 それでは、本編スタート(まだ始まってないんかい)!

核心的なネタバレはしませんが、話の展開にはかなり触れますので、それも避けたい方はご注意ください

※作家名は敬称略とさせていただきます

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さぁ始めよう、謎解きを

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消えた6人の娘と惨殺遺体の謎


 本格ミステリ好きの間ではあまりに有名な島田荘司『占星術殺人事件』。初めて世に出たのは1981年、日本の新本格ム-ブメントの火付け役と言われています。とはいえ未読の方もいるでしょうから、まずはあらすじを。

島田荘司『占星術殺人事件』あらすじ

 密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは⁉ 名探偵 御手洗潔(みたらい・きよし)を生んだ衝撃作!

島田荘司『改訂完全版 占星術殺人事件』あらすじより


 ・・・手持ちの文庫の裏表紙から引用しましたが、たぶん訳がわからないと思うので、私なりに補足? してみることにして。

探偵「御手洗」と相棒「石岡」のコンビが人気のシリーズです(第1作)


 まず主人公は、後に名探偵として有名になる御手洗潔(みたらい・きよし)。

 この時点での肩書きは占い師(占星術師)ですが、一部で「なんかすごい頭のいい人がいる」みたいに評判だったことから、時々謎解きの依頼が持ち込まれます。

 御手洗の友人でワトソン役となるのが、イラストレーターで文章を書くのも得意な石岡和己。いつも御手洗に振り回されながらも、なんだかんだ絆の強い2人です。

 石岡の視点から御手洗が遭遇・解決する事件について語られるのがこの「御手洗シリーズ」の基本的な構造。第1作「占星術殺人事件」の時点では、ともに20代。

 さて昭和54(1979)年のある日、御手洗のもとへある依頼が持ち込まれます。

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占星術は事件にどう関わるのでしょう

40年前の事件を資料だけで解決しようとする話


 40年以上も前に起こった「梅沢家・占星術殺人」の謎解きを・・・というこの依頼。一時は日本中を騒がせた有名な猟奇殺人ですが、犯人はもちろん数々の謎が「一切解かれない」まま迷宮入りになっている超・難問なんですね。

 あまりに不可思議で、奇々怪々とした謎。

 整理するとこんな感じです。

梅沢家・占星術殺人 ってどんな事件?】

昭和11(1936)年2月26日朝、画家・梅沢平吉の死体が目黒区のアトリエで発見される(謎の足跡とか、密室の謎とかいろいろある)

・アトリエの机の引き出しから、梅沢のものと思われる「小説風の手記」が発見。これが「同居する6人の娘達の体の一部をそれぞれ使って〝アゾート〟という完璧な肉体を創りたい」という歪んだ美意識、悪魔的な思想が書かれたものだった(怖い)

・その手記には、人体の6つの部位にはそれぞれ「守護する惑星」が存在し、占星術的に重要な意味があると書かれていた

・約1カ月後、梅沢平吉の長女一枝が1人暮らしの自宅で他殺体となって発見される(一枝は平吉のアゾート計画には含まれていない)

・数日後、平吉と同居していた6人の娘達が旅行に行ったまま行方不明

・やがて、体の一部(それぞれ別の部位)を切り取られた娘達の遺体が全国各地から次々と発見される

・しかしそんな動機を唯一持っていた梅沢平吉は既に死亡

・誰が、一体何のために、そしてなぜ娘達の遺体は全国各地にばらまかれたのか?(場所に占星術的な意味合いがあるのか)

・なぜ娘達の遺体は「それぞれ異なる深さ」の地中に埋められたのか?(これにも占星術的な意味合いがあるのか)

犯人は本当に存在するのか? 

・現存する材料、資料から謎解きが可能なのか

 ――とまあこれが事件の概要。

 平吉殺し、一枝殺しにも「小さな謎」「中くらいの謎」が満載なのですが、なんといっても「アゾート殺人」ーーこれが大謎となります。果たしてアゾ-トはほんとに作られたのか、あるとしたらどこに・・・も含めて。


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平吉のアトリエには前夜、誰か客人がいたようなのですが…
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そしてその夜には雪。これが一層謎を深めます


読者も安楽椅子探偵、そして「二度の挑戦状」


 さて御手洗ですが、「事件の関係者の家族」という女性から「ある衝撃の手記」(梅沢平吉のとは別のやつ)が持ち込まれたことをキッカケに、この謎解きに挑むこととなります。

 といっても頼りはほぼ、それを含めた「過去の資料」のみ。

 御手洗も読者も、資料が頼りの安楽椅子探偵のような形で謎解きを進めるわけです。怪しい人物に話を聞いてボロを出させるとかもなし。え~どうすんの?

 これ、小説としては冒頭の「梅沢平吉の手記」部分を読むのにちょっと苦労するかもしれません。
 手記だけで35ページ位あり・・・御手洗も『電話帳を読まされたみたいだ』と言ってます。なんか怖いし。でもそこさえクリアすれば御手洗と石岡が会話する「現在」にたどり着くので、未読の方はまずそこを乗り越えることを念頭に置いてくださいね。

 で、全体としてはこういう構成になっています(かなり大雑把)。

(1)御手洗と石岡がああでもない、こうでもないと会話をしながら糸口を見つけ出そうと奮闘する前半(長めの手記も2つある)

(2)存命の関係者に話を聞こうと2人が京都にやってくる中盤

(3)衝撃の謎解きが展開される後半

 そして後半で2度も「読者への挑戦状」がはさまれるんです!

  この時点でどう謎を解けっちゅーねん、と正直アセります。 

 が、推理の材料は読者に対しても前半で完全に提示されているんですよね・・・それが「挑戦状」の掟なので。

 果たしてあなたはこの謎、解けるでしょうか? 

 私は解けませんでした。 
 まっったく(笑)。


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御手洗の元に持ち込まれた手記は、平吉の悪魔的思想とは違う、
ある善人による壮絶な体験と切実な心情でした…御手洗の心が動きます


ピンの一本でパタパタカラカラと解けていく


 さて中盤、京都駅に降り立つ御手洗と石岡。
 少ない関係者になんとか会いに行こうと体を動かす石岡はまだいいとして、頭脳労働に徹する御手洗は日に日に疲弊していきます。

 さすがの天才にもあまりの難問
 飲み食いすら忘れて倒れ込むほどです。

 ところがあるヒントをキッカケに、パタパタカラカラと謎が解けていく。

 ええっ、というかなりの急展開!

 その時の御手洗の様子が明らかにおかしい。
 「おおお・・・」と吠え始めたりして、石岡は「ついに御手洗の頭脳が破滅した」と一瞬絶望します(笑)。

 でも実はこれが解決の瞬間なんですね。

 その時の会話が大好きなので一部抜粋します。

 「何という間抜けだ! これでぼくは自分の頭の上に載っけた眼鏡を探して部屋中ひっくり返すような男を、生涯馬鹿にできないだろうな!(中略)だがまあこんなにまごついたおかげで、どこかで犠牲者が出たといった種類のものでないからよかったな。ああよかった」

 「何がよかったんだ?(後略)」

 「ピンだ! 一本のピンだよ石岡君! ついに見つけた。(中略)思った通り、このピン一本を引き抜けば、見てごらんよ、たちまちパタパタカラカラと、一発ですっきりしたかたちにおさまったじゃないか。(中略)実際馬鹿みたいに簡単な事件じゃないか! なあにやってたんだろうな、はん! 畑の大根を盗もうと思って、地球の裏側から穴を掘ってたモグラみたいだぜ!」

(島田荘司『改訂完全版 占星術殺人事件』講談社文庫/p379‐380より)

 
 畑の大根を盗もうとして、地球の裏側から穴を掘ってるモグラみたいなんだって! マジ?

 そしてこの後、読者へ第一の挑戦状が入ります。

 続いて20ページほどで「かなり意外な展開」があり、石岡も読者も「これ一体なんなん?」とぽかんとするわけですが、その後で第二の挑戦状が入ります。

 ぽかーん、からの挑戦状。
 再びぽかーん、からの挑戦状。

 「君の頭に乗ってるよ」と言われて、いくら触っても何もない感じです、メガネどこ?

 作者いわく「私は、彼ら二人が京都駅のホームに到着した時点で、読者に第一の挑戦状を書くこともできたのである」とのことで・・・。

 う、嘘だーーー!

 そしてこれ以降、ついに御手洗による謎解きが始まります。

 名探偵、皆を集めて「さて」と言い・・・。

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京都で弱った御手洗は石岡を「哲学の小径」に呼び出します。
そしてそこで何かが起こるのですが…


「複雑」と「明快」の究極的なバランス


 数ある本格ミステリの名作のなかでも『占星術殺人事件』がなぜこれほどまでに多くの愛好者の心をとらえて離さないのか。

 これはもうバランス、に尽きると思います。

 複雑と明快のバランスです。

 御手洗と同じように、読者も謎解きに必要な情報をすべてもらっているわけで、それは「本格のセオリー」だから当然なのですが、それを得たことで逆に迷走してしまう。

 絶望的に絡まったネックスレスを手にした時みたいに頭を抱え、蟻地獄や底なし沼のようにもがけばもがくほどズブズブとはまっていく感じです。

 なにしろハテナが多すぎる。

 もし現実世界でこんな謎に出会ったら、御手洗みたいに寝食を忘れ、どうしようもない焦燥感にかられてしまうかもしれません。

 ――そこにきて、そこにきてです。

 

真相の・・・なんとシンプルなことか!


 わかってみると「え・・・」としばし呆然とする感じ。

 そのあとでジワジワ、御手洗みたいに「おおお!」と体の中から熱いものが込み上げてくるかもしれない。

 これ、メイントリック自体は小学校高学年にもなれば大半の人が「そういうことか・・・」と理解できるようなもの(子どもに読ませようという意味じゃない)。

 確かに、ロジックとしては前半で提示された資料だけで解けてしまう話だったんです。

 ――けれど、浮かぶはずもない「そんな可能性」。陳腐なたとえですが、まさにコロンブスの卵です。

 いやもちろん、意外なだけでなく、確かにそれしかない! という論理的にして腑落ち感マックスの解答なんですね。

 そしてこの大謎が解けた瞬間、犯人もほぼわかるんです。ここもポイント。

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解決編は大事な仕事の前には読まないことをおすすめします。
私は会社の昼休みに読み、その後の会議が一切頭に入りませんでした

大謎が解けると・・・じゃあ犯人この人?

 
 私、「ひとつの謎が解けると連鎖的にほかの謎も解けていく」というミステリが大好きなんです。シンプルな謎解きほど爽快感が増す。

 たとえば横溝正史の名作『悪魔の手毬唄』にもそういう面があるんですよね。
 なにって、大謎である【〇〇と〇〇は〇〇〇〇】が解けると、じゃああれはこうだよね、これはああだよね、犯人は・・・とパタパタカラカラと解けていく。衝撃と爽快が同時にやってくる感じです(人が死んでるのにすみません)!

 『占星術殺人事件』もまさにそうで、大謎が解けると、じゃあ犯人この人? と一直線。細かい謎はともかく、明らかに怪しい人物は急に浮かび上がります。その上で謎解きを聞くと、いろんな不可解に対して合理的な理由があったことも腑に落ちる。

 やられた! 完敗! でも気持ちいい!

 これが本格の面白さなんですよね。好きな人は何度でもこういう気分を味わいたい。

 そうそう、映像化で話題になった綾辻行人『十角館の殺人』でも、有名な例の一行ですべてが「えっ!」とひっくり返る(ドラマも面白かった)。
 アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』も、犯人がわかった時に驚愕、でも読み返してみると「わ~書いてあった!」となるのがたまらない。

 これなんですよね。

 『占星術殺人事件』は特にこの、謎解きにおける「複雑と明快」の落差が激しいのが、大いなる魅力だと個人的には思っています。


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大抵の人はこの謎の迷宮に迷い込んで遭難してしまいますが…

私は好きだ、御手洗の人間的な魅力


 ただ、謎解きだけでなく私は探偵・御手洗の人間性にも惹かれていて。

 突拍子もない言動に周囲は振り回されがちだけど、よくよく聞くと本質的なことしか言ってない弱い者に優しく、偉そうにふんぞり返る人が大嫌い。

 確かに本作はジャンルとしては猟奇殺人が起こるパズル的思考のミステリ。でも私は後半で御手洗が「ある人物」に対してとる言動や気遣いにぐっとくるんです。

 1人の人間を全部理解しようとするなーーと軽く石岡をたしなめる場面もいい(石岡の考え方のほうが多数派だとは思うけど)。

 謎解きの後は探偵の人間性が心地よい余韻を響かせる。こういうところに1冊の小説としての底力を感じます(ただし彼のエキセントリックな言動についていけない・・・という方にはこのシリーズは特におすすめしません・笑)。

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私は御手洗シリーズを読み、脳科学や地政学や
国内外の歴史に興味を持ったことで
人生が変わりました

やっぱり小説、文章だから楽しいっていうのはある


 ちなみに私は20代の頃、本作をきっかけに御手洗シリーズにハマり、次作『斜め屋敷の犯罪』も面白く読んだのですが、なんといっても4作目『異邦の騎士』は人生の1冊と言っていいくらいの出会いとなりました(3作目『御手洗潔の挨拶』は短編集なので読む順番は前後しても大丈夫)。

・それについても書いてます↓↓↓

 シリーズの映像化に関してもいろいろ思うところはあり、『占星術殺人事件』も映画化とかしないのかな・・・と期待した時もなくはない。

 でもやっぱり小説、文章だから楽しいっていうのはあると思います。変な風に映像化されても残念だし。たぶん御手洗の人間的な味は重要視されないんだろうなぁ、とも思っちゃう。過去2回の映像作品も観たけど、彼のチャーミングさはあまり感じられなかったし(文章で書かれた本質を映像化するのって難しいですね)。

 ーーうん、小説はいい。自分のなかに広がる。
 謎解きだって、あれこれ考えた末に・・・そうだったのか! と全身で衝撃を受けとめられる。

 パズルの謎を入力してAIに解答をもらっても、自分自身の快感は生まれない。探偵と同じ視点で事件を追いかけたからこそ真相に感動できるんですよね。

 それがミステリを「読む」という極上の体験

 本格ミステリは民主主義の国、平和なご時世でしか人気が出ないと何かで読んだことがあります。

 作者と読者によるフェアプレイ対決、文章で創作された頭脳パズルを楽しむって、「人」として最上級の贅沢ーー私はそう思うんです。

 この楽しみをどうかいつまでもーー。

 さてさて。

 ちょっと気になったな~と思う方、ミステリ好きで未読ならばこの夏、『占星術殺人事件』を手に取ってみませんか? 

 そして、びっくりして感動してみてくださいね!


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 (オマケ)
 これから読む楽しみがあるなんて、『古畑任三郎』や『TRICK』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をまだ観たことないってくらい羨ましいなぁ(誰に言ってんの・笑)
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夏の夜長のお供にどうですか?


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実は本作のメイントリックはある理由から「そこだけ有名」な可能性があります。知ってる人は知ってるこのエピソード。でも私は、それでもなお本作の素晴らしさはなんら損なわれるものではないと確信しています。何度読んでも感嘆するこの完成度!再読の度に楽しませてくれてありがとう

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 最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
 素晴らしい読書体験がたくさんの人に訪れますように
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〈本データ〉
『改訂完全版 占星術殺人事件』
(著者 島田荘司/講談社文庫/税別838円)
『斜め屋敷の犯罪』(著者 島田荘司/講談社文庫/税別619円)
『御手洗潔の挨拶』(著者 島田荘司/講談社文庫/税別544円)
『改訂完全版 異邦の騎士』(著者 島田荘司/講談社文庫/税別695円)


・改めまして【自己紹介】2025です↓↓↓


・選書について、こういうのも書いてます
【選書】「ミステリーって多すぎて自分に合うのを選べる気がしない」という友達に選書のコツを全力で話してみました↓↓↓
※以前の記事は「ミステリー」になっていますが、今年5月からもろもろの都合で「ミステリ」に変えました


・【心震える本】シリーズ、よろしければこちらもどうぞ
アガサ・クリスティ-『春にして君を離れ』は極上のミステリーだとやっぱり思うから↓↓↓


塩田武士『存在のすべてを』は2024年に読んだ最高の社会派ミステリー…ここに「人間」がいると確かに感じられる希望と感動のラスト


・君には心と言葉があるって誰かが伝えてたら…寮美千子『あふれでたのはやさしさだった』を読んで突っ伏して泣いた↓↓↓


・その本を教えてくれたのは・・・立花隆『宇宙からの帰還』を読むと私はその人を思い出す↓↓↓


・完全ネタバレですが、綾辻行人『十角館の殺人』について、こういう記事もあります↓↓↓


・御手洗シリーズの映画についてはこんな記事も書いてます
本格ミステリで謎の構成を変えたら別ものになっちゃうよね、キャラ云々以前に・・・という内容です。かなりマニアックですが、ご興味あれば↓↓↓


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【心震える本】と【自己紹介】

  • 13本

コメント

26

あんなに面白そうな記事でそそられたら読まないわけにはいかないですよー☺️そして予想通り、読んで良かったなぁと思えました!素敵な方の紹介はやはり素敵の法則ですね😊

散々前半で偏屈ぷりを披露しておいて、さりげなく優しさを気付かれないように置いていくあたりはほんと【やられたぁ😚】ってなりました。犯罪自体は悲しさからくるものですが、やはりそこに儚いながらも救いを忍ばせてあるのは、とても良いよなぁと思いました。
そして、やはり同じ作品の魅力を分かち合えるnote素敵ですよね😊

とっCさん😊はい、これからも分かち合いましょう~!

はじめまして。
占星術殺人事件……私も心から好きな作品です。
ほぼ徹夜で読んで、空が白んだ頃に真相解明のシーン。
本調子を取り戻した御手洗探偵とともに、私も躁状態になってました(笑)
生涯忘れられない衝撃でした。

「斜め屋敷」で、御手洗探偵が最初っからハイテンションなのも衝撃でした。
(もちろん、トリックも!)

私もいつか紹介記事を書きたいと思ってたのですが、こんなに良い記事を読んでしまうとなかなか書けないですね。

私の心も改めて震える、素敵なレビュー、ありがとうございました。

きのころさん、初めまして!コメントありがとうございます😊

こうして御手洗好きな方とお話ができるなんて…本当に嬉しいです🤣notoって凄い。

そうそう、『斜め屋敷~』ではまったく違うテンションの御手洗(笑)。
斜め屋敷、すごいインパクトの一発トリックですよね。

『占星術~』『異邦の騎士』とともに、初期の三作すべて趣が違ってて、島田荘司さんの懐の深さも爆発していますよね。

そして、いえいえ、きのころさんもぜひ紹介記事を書いてくださいね✨
ほかのファンの方のレビューは「こういう見方もあるんだ!」と違った視点が味わえるので、いろいろ読むと楽しいです😊

また、きのころさんのページにも遊びに行かせてくださいね。
ありがとうございました💕

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読書こそ自然には身に付かないスキルだから、本好きな子に導く「優しい仕掛け」を提案しています。小中学生のアラフィフ母。出版業界で15年勤務後、家族のサポートに奮闘中。また、子と引き離されたまま無念死した姉の「面会交流調停リアル」、ミステリと映画についても。
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