9月30日夜にみんなで大家さん側から届いたメールについて

9月30日夜にみんなで大家さん側から届いたメールについてですが、当弁護団としては、相手にすべきものですらないものと考えております。皆様におかれては慎重に判断されるようお願いします。

当弁護団にすでにご相談いただいている方に対しては、一括メール(2025/10/01 18:57)にてその旨ご連絡しておりますが、念のため、以下、当該メール本文(一部訂正)を貼り付けます。10月1日時点のものです。

 

各位

お世話になっております。弁護士の小幡です。

大多数の方に、みんなで大家さん側からメール(以下「本メール」といいます)が届いており、その点に関するご質問を本日(注。10月1日のこと)、多数いただいております。

皆様からいただいたメールを拝見しておりますが、

以下のとおり、慎重に判断していただきますようお願いします。

まず、本メールに記載されたスキームをご説明します。

 

関係者は、概ね以下のとおりです。

・都市綜研インベストファンド(以下「ファンド」といいます)

・都市綜研インベストバンク(以下「バンク」といいます。こちらはファンドの親会社です。メールの「第三者」は同社を意味しています。)

・バンクの子会社(詳細は不明)

・保険を発行する保険会社(詳細不明)

 

そして、メールによりますと、今回のみんなで大家さん側の提案は、

①皆様が「バンク」に「ファンド」に対する出資金を返還してもらう権利を譲渡する(これを第三者譲渡契約といいます)。

これにより皆様の債権は、返済を受ける権利が法的に保護された「確定債権」となるといいます。

②譲渡代金はその時には支払われない。その代わり、譲渡代金の支払いの担保として「バンクの子会社」が発行する保険付き債券を交付する。

③譲渡代金の支払いは、交付した証券を上場したときに換金して払う。上場は半年以内を目指す。

④契約の申し込みは10/15から受け付ける。

ただし、具体的な契約締結の時期は不明。

というものです。

 

これによると、みんなで大家さん側の提案では、最悪のケースでも保険会社からの保険金で皆様の資金が確保できるかのようにも思われるかもしれません。

しかし、そもそも、保険会社の詳細もバンクの子会社の詳細も不明であり、しかも、債券発行主体である都市総研インベストバンクの子会社が発行した債券全額について、保険をかけてくれる保険会社がいるかも甚だ疑です。共生バンクグループ自体に資金がない中、「バンク」だけに資金や信用があるとは到底考えられず、そのような会社の子会社の債券について保険契約を締結してくれる保険会社がいるとは到底思えません

さらに、申し込みは10月15日から開始する予定とされていますが、契約締結時期についても不明であり、上場が半年でできるかも不明で、さらに債券が譲渡代金相当額で換金できるかも不明です普通に考えて、そのような債券が通常の値段で換金できるでしょうか??)。

このように、みんなで大家さん側の提案は、極めて曖昧な、かつ現実味を欠く提案であると考えざるを得ないものです。返済を受ける権利が法的に保護された「確定債権」などという記載の意味は全く不明です。

ですので、当弁護団としては、上記提案は相手にすべきものですらないと思っています。

最終的なご判断は皆様次第ですが、慎重にご判断いただくようお願いする次第です。

なお、第三者譲渡契約の申込みに参加された方については、今後、当弁護団にご依頼いただくことはできなくなりますので、その点ご承知おきください(法的構成が異なってくるため、集団としての返金の請求自体が難しくなるからです)。

2025年10月2日