《元草津町議・新井祥子被告に有罪判決の裏で》金銭トラブルにあった原告男性が謎の死を遂げていた…「チンピラに待ち伏せされて怯えていた」と知人が証言
前橋地裁は9月29日、6年前に虚偽の性被害を告発したとして虚偽告訴と名誉毀損の罪に問われた元草津町議・新井祥子被告(56)に対し、懲役2年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。裁判後、記者会見に臨んだ黒岩信忠町長(78)は、「でたらめな電子書籍が出回って6年、われながらよく戦った」「テロや通り魔と同じだ」と、長きにわたる戦いを振り返った。 【写真】ピタッと寄り添ってにっこり… 若い頃の市長と新井元町議の2ショットほか
この一連の騒動をめぐっては、2024年11月の民事裁判で、新井氏が黒岩町長に165万円の損害賠償を支払う判決がすでに確定していた。今回の刑事裁判でも改めて町長側の主張が認められた形となった。 新井被告が抱えていた訴訟はこれだけではない。彼女は金銭トラブルを巡っても訴訟を抱えていた。複数の男性らから、借金の返済などを含め、新井氏に総額約280万円の借金返還を求める民事訴訟を提起されていたのだ。訴訟は2023年末から始まり、2025年6月9日に結審している。 その訴訟で原告男性らの代表として動いていたAさんが今年6月に行方不明となり、同月28日にダムで水死体となって発見されていたことがわかった。NEWSポストセブンが捜査関係者に取材すると、遺体は死後1〜2週間が経過し、腐敗が進んでいたという。
亡くなった原告Aさんは何かに怯えていた
地元紙記者がAさんと新井被告の金銭トラブルについて解説する。 「Aさんが彼女からお金の相談を受けたのは、町議となって4年後の2015年4月14日のことだったといいます。もともとAさんは草津の湯治仲間として、彼女の議員活動を応援していたのです。しかし2期目の選挙が近づいた頃、彼女から『草津をよくするための政治資金としてお金を貸してほしい』と頼まれるようになりました。 しかしAさんは、それまでの彼女の人付き合いの仕方や、湯治に対する不真面目な姿勢を見て不信感を抱いており、一度は『あなたでは信用がない』と断ったのです。ところが彼女は帰ろうとせず、『議員になれば報酬が入るからすぐに返せる』と、執拗に食い下がったようです」 結局、Aさんを含む3名が金を貸すことになり、借用書も交わしたという。しかし、約束の返済は一向になされず、Aさんは裁判に踏み切った。Aさんは失踪する直前、自身の身の回りの異変を口にしていたという。 Aさんと同様に、新井氏との金銭トラブルに巻き込まれたB氏が語る。 「Aさんは勤務態度が非常に真面目だったようで、無断欠勤などもしていなかったんじゃないかな。その彼が突然出勤しなくなり、6月18日に勤務先の会社が捜索願を出したと言います。 実はAさんは何かにひどく怯えていたようなんです。『職場に圧力がかかっている』『仕事帰りに素性の知れない男たちに待ち伏せされている』『チンピラみたいな連中が駐車場にずっといる』などと、身の危険を訴えていました。 8月中旬にAさんの訴えを認める判決が出たのに、彼はそれを聞くことすらできなかった。Aさんには中学生になるお子さんがいて、その成長を何より楽しみにしていただけに、無念でなりません」 Aさんが訴えていた身の危険と、その死に関連はあるのか。捜査の進展が待たれる。
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