斜め屋敷の犯罪改訂完全版
島田荘司
北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマスパーティーを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々が狂乱する中で、またもや次の惨劇が……。
後半部分でさらりと「モルグ街の殺人」のネタバレしてるので、まだ読んでない人は要注意です。
ゴーレムのお面を作った御手洗と石岡君の友人で京都にいる人形造りの芸術家と言えば...記憶にあるな……
占星術殺人事件に登場した…誰だっけ 笑
というか御手洗先生と石岡君、最後の方にちょろっと登場しただけだよ!少ない少ない!でも登場してからは御手洗先生の天然天才っぷりが発揮されてたけどね!
これはパラ見禁止の本だね~~~
トリックも図解されてるからうっかり見ちゃうと一発でわかっちゃうもんね。
最初から伏線張りまくり。
流氷館の構図を理解した上で、通気孔、階段、橋のことも考えねば...
屋敷の傾きと北の大地。
それから浜本氏のゴーレムや天狗のお面…
結構大胆な発想だよな~~~
いくら事前に何回も調節したとはいえ自然にできた氷柱だし。
そしてありましたよね。
『私は読者に挑戦する』
でもこれって、どうやって密室殺人をやったか。だけしかに挑戦してないとも言えないような・・・まあそれが挑戦か。
犯人の動機は語られるまでわからないものだったし。