飲酒運転で逆走 当時18歳の男に懲役9年の判決
去年9月、川口市で一方通行を逆走して車に衝突し男性を死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われた中国籍の当時18歳の男の裁判員裁判で、さいたま地裁は19日、危険運転致死罪が成立するとして求刑通り懲役9年の判決を言い渡しました。
判決などによりますと、中国籍で当時18歳の男は、去年9月、川口市で酒を飲んで車を運転し一方通行の道路を逆走したうえ、時速およそ125キロで交差点に進入して別の車と衝突し、当時51歳の男性を死亡させたとして危険運転致死などの罪に問われました。
裁判は、危険運転致死罪が成立するかが争点となっていました。
19日の判決で、さいたま地裁の江見健一裁判長は「狭い一方通行の道路を逆走し、制御が困難な速度で交差点に進入した」と指摘しました。
さらに「道路や速度の状況を認識していて、故意に欠けるところもない」などとし、危険運転致死罪の成立を認めました。
そのうえで「運転は無謀なもので、落ち度のない被害者の生命が奪われたのは理不尽であり、刑事責任は誠に重大」と述べ、求刑通り懲役9年を言い渡しました。