安全運行を支える人材育成──ゼロの【キャリアカードライバー研修】に密着!
「ドライバーとして大切なのは、安全と信頼です。研修ではその基本を徹底して伝えています」
そう語るのは、キャリアカードライバー研修を担当するトレーニングセンターの金子センター長。
ゼロでは、中途採用のドライバーを対象に、車両の運転技術、キャリアカーへの積載方法、安全意識やお客様への対応までを学ぶ「キャリアカードライバー研修」を実施しています。
この研修は、未経験者やキャリアカー以外の運送業を経験してきたドライバーでも、安全と信頼を備えた“ゼロのドライバー”として現場で活躍できる力を身につけるためのプログラム。座学・実技・応用トレーニングを通じて培った知識と経験が、受講者のキャリアの第一歩を支えています。
受講者にとって、単なる運転技術の習得にとどまらず、キャリアカードライバーの「プロとしての心構え」を身につける場。ここでの学びが、その後の安全運行や信頼関係づくりの土台になっていきます。
未経験・女性・異業種まで! 研修に集まる多様な挑戦者たち
研修の場所は、神奈川県茅ヶ崎市の平塚カスタマーセンター(以下CSC)の構内。キャリアカードライバー研修に集まった受講者は、全国の各CSCに入社したメンバーたちです。
参加者のバックグラウンドは実に多彩で、自動車輸送以外の運送業で経験を積んだ方、まったくの異業種から転職してきた未経験の方、そして男性中心の業界への挑戦を決意した若い女性たちもいます。
入社の動機も人それぞれです。「これまでの経験を活かして新たなキャリアに挑戦したい」という方もいれば、「キャリアカーという仕事に憧れて」という方もいて、その想いの数だけ多様な働き方が生まれています。
年齢や経歴、入社の動機もさまざまですが、受講者に共通しているのは、「ドライバーとして現場で活躍したい」という純粋な熱意。受講者たちは、自身の経験を活かしながら、安全運転や車両操作のスキルを2週間という短期間で集中的に習得します。
【キャリアカードライバー研修の流れ】
・座学(基礎知識・安全意識)
まずは座学で、物流業界の基礎知識や安全ルール、事故を防ぐ考え方を学びます。ドライバーとして必要な心構えを身につけることが目的です。
・実技(車両操作・荷扱い)
構内でのキャリアカー走行練習、商品車の積み下ろしの手順、車両点検などを実践的に学びます。特殊車両の特性やオーバーハングなど、日常業務で直面する状況を安全に体験できる環境を整えています。
・応用トレーニング(安全検証・トラブル対応)
車間距離の取り方、通話中の危険度を体感する運転シミュレーション、故障時の初期判断など、実務に直結するスキルを習得します。受講者は体験を通じて「自分で判断できる力」と「安全意識」を同時に養います。
・評価・フィードバック
講師からのフィードバックを受けながら、学んだことを自分の行動に落とし込みます。実技・応用のトレーニングを通じて、安全運行の重要性を体感します。
研修を終えて感じた「手応え」と「未来」
2週間の研修を終えた受講者たちは、どれほどの成長を実感したのでしょうか。
今回は、唯一の女性として参加した静岡CSC所属の林ドライバーに感想を伺いました。
「運転が好き」という想いをきっかけにトラックドライバーとなった林ドライバー。キャリアカーに強い憧れがあり、未経験からでもトレーラーを目指せるゼロの環境に魅力を感じ、入社したと言います。
憧れていたキャリアカーに初めて触れた今回の研修については、
「大変なことも多いけれど、新しい知識をどんどん吸収できました。講師の方も質問に丁寧に答えてくださり、とても勉強になりました」
と、確かな手応えを語ります。
今回の受講者は男性ばかりで年齢もさまざまでしたが、林ドライバーは「気兼ねなく楽しく研修を受けられました」と笑顔を見せました。さらに「今後は静岡CSCで経験を積み、いずれは地元の栃木CSCで働きたい」と将来の夢も語ってくれました。
そのほかの受講者からも、
「荷台に車を載せたのは初めてだったので、とても新鮮でした。積み込みも徐々に上達しているのを実感でき、とてもためになりました」
「研修を終えたばかりでまだ不安はありますが、所属先に戻ったら先輩に教わりながら、一つひとつ完璧にできるようになりたいです」
「座学で学んだことを実際に体験できたのが良かったです。電話をしながらハンドルを操作する実験では、自分が思っている以上に集中力が分散することに気づきました」
といった前向きな感想が寄せられています。
2週間という短い時間で多くを学んだ受講者たち。
金子センター長によると、研修の2週目は1週目とは様子が大きく変わると言います。
「1週目と違い、2週目はもうほとんど私は見守るだけです。今は、各々が自分で考えて作業を進めています。作業が思い通りにいかなかったり、予想と違った結果になった時だけ、私に助言を求めに来るくらいです」
初めは戸惑っていた受講者が、自ら考え行動できるようになる、そうした変化もまた、この研修がもたらす成果のひとつです。
皆それぞれの職場に戻り、新たに得た知識や経験を活かしてプロドライバーとしての一歩を踏み出していきます。
それぞれの現場でプロとして羽ばたく
金子センター長はこの研修に熱い思いをかけています。
「私たちが教育し、卒業していった生徒は全乗務員の1割を超えました。卒業生に大きな事故を起こしてほしくない一心で、講師陣一同、なぜその作業(確認)を行わなければならないのか? “Know-why” を常に伝え、実技を繰り返し行います。
また卒業したら終わりではなく、現在は年に1回ほど卒業生のもとを訪ね、実際の業務に同行して添乗教育も行っています。現場で成長した姿を垣間見ることができるのも、私にとってうれしい瞬間です」
最後に、これからドライバーになりたい・挑戦してみたいと思っている方々へ、金子センター長からメッセージです。
「人には得意不得意があって当然だと思います。講師陣も個々の技量などを判断して教育プランを変更したり、分かりやすく言葉にしたり、講師陣が見本を見せたりしながら進めていきます。
2週間は長く感じられると思いますが、実際にはあっという間に教育期間が終わってしまったと言う方がほとんどです。
また、女性乗務員も増えてきている傾向がありますので、男女問わずトレーニングセンターでの研修受講を講師陣一同お待ちしております!」
研修で身につけた「安全と信頼を守る力」。
それは、ドライバーたちが現場で経験を積み重ねながら、さらに磨かれていきます。
今日も、全国のどこかの現場で、彼らはプロとしてハンドルを握り、安全運行を支え続けていることでしょう。
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■株式会社ゼロ 広報担当 佐々木・木村
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