Rimworld入植者(脱出済)のキヴォトス日記 作:運輸省
なんか一晩で書けたので初投稿です。
ちなみに投稿者は備蓄用に買ったチョコ羊羹を1週間で食べ切りました。ローリングストック(爆速)
あるのがいけない!あるのがいけない!
《前回の誤字報告者兄貴姉貴》(敬称略)
めそひげ、太陽のガリ茶
ありがとナス!
翌日
トリニティ別館「合宿所」
第1次特別学力試験に1名を除いて落ちた補習授業部一同は、ナギサから言われた通り『2次試験までの1週間合宿』をこなす為にトリニティ別館へと向かっていた。
本校舎から歩いて30分ほど。
比較的自然が多くなり始めた辺りの地域に、目的の合宿所が建っていた。
「マァジで遠いですわねぇ!?」
「うるさっ!」
「あはは……体力が有り余ってるようで……」
“とりあえず中に入って荷物を置こうか。確か寝室は……”
メンバーがゾロゾロと中に入って行くのを見て、
ひぃふぅみぃよぉ……メンバーが1人足りない。アズサだ。
「あれー……? さっきまで隣にいたと思ったけど……」
疑問に思い振り返る。
すると少し遠くの方に、本校舎の方角を見ているアズサを見つけた。
何をしているのだろうかと近づいてみると、どうも双眼鏡で本校舎を見ているようだった。
「アズサちゃん? どうしたの?」
「ん? ああ、偵察をしていた」
「偵察」
「本校舎から2,000m以上は離れてる。狙撃の危険はなさそう」
「あ、ああ、そういうね? ちなみに仮想敵は?」
「特定の組織を想定してる訳じゃないけど、そうだな……うん、
「まあトリニティの正規の武装組織って言ったらあそこだしね。ちなみに、正実の静山マシロって子が持ってる
アズサが、狐に摘まれたような顔をした。思わずクスッと笑ってしまう。
「……それは知らなかった。ここも射程内だったのか」
「まあ、彼女まだ1年生だからね。実際に本校舎からここの誰かを狙えるかって話になると微妙なんじゃない?」
「うん、それでも、対策するに越したことはない。校舎側の窓は要注意だ。……ところでミミ」
「ん、どったの?」
「ミミはデザートエッジグループで働いてるんだよな?」
「そうだね」
「学校には通っていないのか?」
「あー……」
以前にも言った通り、色々とややこしい立場にあるNOC分隊の正体は、この中では先生しか把握していない。なので、アズサからはやたら頭のいい外の会社の社員……という風に見えているのかもしれない。
「ん、まあ、色々とね」
なので誤魔化すことにした。
「でも、何で急にそんな事を?」
「いや、随分とトリニティの内情に詳しいんだなと思って」
「あー……
嘘は言っていない。
「む、そうだったのか。なら、少し偵察を手伝って欲しい。私1人だと何か見逃すかもしれないし」
「いいよ。まあまだやる事あるだろうから軽くね」
「承知した。それじゃあ行こう」
というわけで、それからアズサと2人で別館の周囲を見て回った。
建物の構造を見て、万が一の襲撃の際はどこを封鎖してどこに立て篭もるか話し合ったり、地雷を設置するのに有効な場所はどこか意見を交換しあったり……
ちなみにアズサは『地雷自体もキルゾーンの主戦力の一部とする』考え。
対する上遠野は『大軍を設定されたキルゾーンへ誘い込むための誘導装置』という考え方だった。
みんなはどう?(露骨なコメ稼ぎ)
──────
───
そして偵察を終え、寝室にいた一行と合流。
ハナコの提案で、まずは合宿所全体の掃除をしようという話になった。
『汚れてもいい服』に着替え、合宿所の前に集合する。
「お待たせしました、みなさん早かったですね?」スク水ハナコ
「アウトーーーーーー!!!」
ハナコの水着姿に、コハルのツッコミが光る。
「あら?」
「何で掃除するのに水着なの!? バカなの!? バカなんでしょ!? バーカ!!」
「あら、綺麗な三段活用ですこと」
「アンタも何言ってんの!?」
閑話休題
「それではまず、建物周辺の雑草から抜いていきましょう!」
「ちょ〜っとお待ち下さいましヒフミさん!」
ヒフミの第一声を千代田が遮り、ヒフミが思わずズッコける。
「な、何ですか?」
「雑草はこのわたくしめに任せて欲しいのです」
「は、はあ……?」
「チヨちゃん、何か策が?」
「ふっふっふっ、実はさっき丁度いいのを見つけたのですわ。少しお待ち下さいませ!」
千代田はそう宣言すると、答えを聞く前に合宿所の方に走って行ってしまった。
「行っちゃいましたね」
“何見つけたんだろ”
「さっきなんか倉庫みたいな部屋覗いてたけど、それじゃない?」
「バカな事しなきゃいいけど……」
数分後。
「お待たせしましたわ〜!!!!」
戻ってきた千代田は───格好からして変わっていた。
先ほどは体操着だったが、今は作業着のような服。
その上に丈の長いシート付きエプロンを付け、手には手袋、そして靴も変わっている。ハイカットの安全靴だろうか。
頭にはフェイスガード付きのヘルメットを被り、右脇に吊っているのは───原動機、シャフト、回転鋸で構成された機械。
「千代田カスミ(草刈)爆誕でしてよ^〜〜!!!!!」
俗に
「あーら、完全装備だ」
「草刈機って奴? アンタそれ使えんの?」
「な〜にをおっしゃいますコハルさん。千代田家の家訓の一つは『自分で出来ることは自分でやる』でしてよ。しっかり資格*1も取ってますわ」
「その道で働く気?」
「万が一留年になったらそれもいいですわねぇ。コハルさんもどうですか? 意外といいバイトになるんですのよこれ」
「えっ、ど、どうしよう……その資格って取るの難しい?」
「全然? 全6時間ぐらいの講習を受けたら1日で取得できますわ」
「……ちょっと後で教えてちょうだい」
「モチのロンでしてよ」
「先に試験勉強ですよ!!??」
「……というかチヨちゃん今『家訓の一つ』って言いました? 家訓複数あるんですか?───」
わいのわいの。
──────
───
結局、掃除の担当箇所は外を千代田と先生。中を補習授業部、その他を上遠野が担当することになった。
「先生もそれの扱い上手いですわねぇ」
“キヴォトスに来る前に
「もちろん承知してますわ〜!」
ぶおーん、と、原動機の音が響き渡った。
アズサ、コハル、ハナコの担当箇所を見て回ってきたヒフミは、最後に簡易キッチン兼食堂にやってきた。確かここに上遠野がいるはずなのだが……
ふおーん。
そこにいたのは、箒を器用に操るクアッドドローンだった。
「??????????」
急に技術レベルが上がった。
どういうわけか、プロペラが4つ付いたドローンが下部についたアームで器用に箒を操っていたのである。
驚きすぎて同じような描写を2回もしてしまった。それぐらいヒフミは混乱した。
「あれ、ヒフミちゃん? どうしたの?」
カウンターの陰から上遠野がひょっこりと顔を出した。
「あ、えーと、様子を見にきたんですが……この子は?」
「いいでしょ。私がそれ作ったの」
「作ったんですか!!?? 既製品とかではなく!?」
「普通の企業じゃドローンに腕つけるなんて非合理的なことしないよぉ。ロマンだよロマン」
上遠野が立ち上がってこちらに来た。
……腰につけたベルトから、何かドライバーとかペンチと言った工具類をガチャガチャと下げている。明らかに、掃除をしていました、という装備ではない。
「そ、掃除は…?」
「掃除はこの子に任せて私は設備の点検。水道とか電気とかガスとか、いざ使おうとした時に使えなかったら悲惨でしょ?」
「な、なるほど……とすると、結果は大丈夫でした?」
「んー、水道とガスは大丈夫そうだけど、電気系統がちょっと不安かな。どうも二世代ぐらい前の古いシステムっぽいから、落雷とかでブラックアウトするかも」
「ブラックアウトというと……停電ですか?」
「そういうこと。ちょっと手持ちの機材じゃ修理はできてもアップデートはできないから、壊れない事を祈りつつ電気系統はこのままかな。一応引き続き見てみるけど」
「分かりました。あ、あと一つ気になったんですけど」
「なに?」
「あそこに置いてある大きいリュックって、ミミちゃんのですよね? アレって何が入ってるんですか? 結構大荷物でしたけど」
ヒフミが指差した先にあったのは、テーブルに挙げられた大きなリュック。ヒフミは知る由もないが、DEGで作られた、『ベルゲン』と呼ばれる英軍仕様の大型リュックサックである。*2
「ああ、ほらアレ、お昼と夜の」
「あっ、食事ですか。……あれ、もしかして食材って」
「入ってなかったし、そもそも冷蔵庫もさっき電源つけたばっかだからね。外で食材買ってくれば簡単なご飯は作れるだろうけど、お昼と夜にはちょっと間に合いそうにないかなって。だと思って用意してきたんだ。試作品らしいからアレだけど、味はある程度保証するって」
「それならよかったです……ん? “試作品”?」
──────
───
その後は、またしてもハナコの強い提案によりプール掃除に取り掛かったり、千代田とハナコがコハルの身体の謎の黒線について真剣に話し合ったり。
プールに水を入れ始めた時には、時計の針は頂点をとっくの昔に通り過ぎていた。
「すっかり、綺麗になりましたね♡」
「なりましたわねぇ。見違えるようですわ」
「ここから水を入れて……だと、結構かかりそうですね」
「ああ。おそらく日も暮れるころなんじゃないか?」
「……ていうか、お昼過ぎてるじゃない。ご飯はどうするの? キッチンがあったのは見たけど」
「ああ、それだったらミミちゃんが……」
「お待たせ〜」
噂をすれば何とやら、建物の方から上遠野がやってきた。先ほど簡易キッチン兼食堂でヒフミも見た、ベルゲンリュックサックを背負っている。
「お食事の用意をこれからするよ〜」
「……“これから”? え? 用意してたんじゃないの!?」
「そっちもいつ終わるかわかんなかったし、早めに作って食べるの遅れたら冷めたの食べる羽目になるでしょ。ま、そう時間かかんないからさ」
上遠野はそう言いながら、ベルゲンリュックサックから何かを取り出した。茶色がかったクリーム色というか、肌色みたいな色の密封されたビニール袋が人数分。
「……何これ?」
思わずコハルが疑問の声を上げる。
「これがご飯、ですか?」
「見たところ非常食みたいですが……」
「おっ、さすがハナコちゃん鋭い。これはいわゆるねぇ───」
「レーションか」
“MRE?”
先生とアズサの声が被った。
「どっちも正解。何だっけな、『MRE British』ってウチの社長は言ってたよ」*3
「あー、なんか社長前にそんなの食堂で作ってましたわね。アレの事だったんですの」
“British…イギリスかぁ。イギリスのMREは食べた事ないなぁ”
「イギリス? どこそれ?」
“キヴォトスの外にある国だね。そこの軍隊で採用されてるレーション、非常糧食ってこと”
「……キヴォトスの外で食べられている非常食ですか」
「なんだか気になってきましたね……」
と、いうわけで場所をキッチンに移して。
ここからは私、上遠野ミミが進行するよ。
こんな大きい袋だけど、24時間分、要は3食全部この袋に入ってるって事だから、一食が多過ぎるって事はないよ。でも3食全部合わせて4,000キロカロリー越えらしいから、常食はしないようにしよう。
袋を開けると色々入ってるけど、とりあえず今食べるのだけ出すね。
まずメインの『ポークソーセージと豆のトマトソース煮』。
そしてドリンク。種類がいくつかあるから自由に選んでもらっていいけど、私はこの『FRUIT FLAVOURED ENERGY DRINK POWDER APPLE』ってのを選んだよ。りんご風味のエナドリってとこかな。
あと『セサミバー』ってやつ。ゴマのエナジーバーって感じだね。結構硬いから歯ァやらないようにね。
あと食後のおやつのドライフルーツミックス。
お昼はこんなところかな。
これメインを湯煎で作るから、みんな準備手伝ってねー。
後半部分を書くにあたって、ニコニコ動画に投稿されている、『白メガネ@虹6戦隊ブルー』氏の『イギリス軍24時間レーションORPを食べよう!(提案)』を(勝手に)参考にさせていただきましたの!
この場でお礼申し上げますわ^〜!(淫夢ネタが大丈夫な)皆さんはぜひ見てくださいまし!