私にはこれがちょうどいいんです…月収14万円・家賃5万円・食費1万5,000円、週5日のパートで暮らす37歳おひとりさま女性「今の暮らしが好き」と笑顔も、よぎる老後への不安
正社員としての激務に追われ、心身ともにすり減っていくより、自分のペースで働ける非正規という選択肢の方が性に合っている──そんなふうに考える人が、今の時代では珍しくありません。働き方が多様化した現在、大切なのは「どの形が正解か」ではなく、「自分が納得しているかどうか」。ただし、自由さと引き換えに、非正規という働き方には思わぬ落とし穴が潜んでいることも。見ていきましょう。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
正社員としての挫折、パートという選択
「正社員のストレスにはもう耐えられなかったんです。定時で帰れて、人間関係も穏やか。今の働き方が、私には一番合ってると思うんです」 そう語るのは、現在37歳のAさん。自宅から自転車で20分ほどの距離にある小さな会社で事務職のパートとして働いています。勤務時間は平日の9時から17時まで。手取りは月14万円ほどで、ボーナスや昇給はなく、契約は半年ごとの更新制です。 地方の大学を卒業後、Aさんは地元の企業に正社員として就職しました。新社会人としての期待と不安を胸に飛び込んだ職場でしたが、待っていたのは過酷な現実でした。残業が常態化し、上司との相性も悪く、徐々に心と体のバランスが崩れていきました。 「泣きながら電車に乗ることもありました。今振り返ると、軽い鬱状態だったと思います」 入社からわずか1年半で退職。以降もいくつかの企業を転職しましたが、どこも長続きはしませんでした。そんな中、「つなぎ」として始めたのが今のパートの仕事でした。 「正社員のときのような責任の重さがないし、定時になればきっちり帰れる。そのシンプルな働き方が、私には何より心地よかったんです」 パートという働き方を選んでから、心の安定を手に入れたAさん。しかし、経済的な余裕は決してあるとは言えません。 現在の手取りは月14万円ほど。一人暮らしをしている部屋の家賃は5万円。節約を重ね、食費はお米も含めて1万5,000円。なんとか生活を成り立たせてはいるものの、貯金は100万円ほど。突然の出費には耐えきれないといいます。 「定時に家に帰って料理をしたり本を読んだりする時間が持てる、今の暮らしが好きです。私はもともと生活も地味なので、節約もあんまり苦じゃない。でも、未来のことを考えると不安になります。もし病気をしたら? 仕事の契約を打ち切られたら? 貯金は一気に消えてしまいますよね……」 年齢を重ねるにつれて、老後への不安も大きくなってきました。 「貯金なし、結婚の予定もなし、親も年老いてきて介護が必要になるかもしれない。将来のことを考えると、夜に眠れなくなることもあります。正社員に戻るべきなのかなと頭ではわかっていても、一歩を踏み出せないまま、ここまできてしまいました」
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