この先に待つのはコメ余り? 農家が不安視する小泉改革

X(ツイッター)などで農政の問題点などについて積極的に発信している「わたなべ農園」(静岡県清水町)代表の渡辺祐一さん=本人提供
X(ツイッター)などで農政の問題点などについて積極的に発信している「わたなべ農園」(静岡県清水町)代表の渡辺祐一さん=本人提供

 <作況指数の欠陥を認めたのは良かったけど、時既に遅しなんだよなぁ…>

 小泉進次郎農相が「実態を反映していない」としてコメの作柄を示す「作況指数」の廃止を表明した6月16日、静岡県清水町の農家、渡辺祐一さん(38)はX(ツイッター)に投稿した。備蓄米放出による米価格に注目が集まるなか、生産者サイドから見える農政の問題や現場のリアルな思いを伝えようと積極的に発信している。

  <主な内容>
 ・農家が感じた違和感
 ・作況指数が実態反映しないわけ
 ・大臣の一存、振り回される現場
 ・もうすぐ新米。農家が恐れるもの
 ・しわ寄せが向かう先

 「政府のやっていることは現場の感覚とはちょっと違う。それを伝えていかないと生産者の首を絞めることになり、結局は消費者のためにもならないんです」

 農業従事者が減る中、現場と農政改革の方向性に隔たりがあるのを感じたのをきっかけに、昨年春ごろから本格的に発信を始めた。

 小泉氏が「作況指数」の廃止を表明したことを巡る、渡辺さんの投稿は、フォロワーなどを経由して拡散され、閲覧数は8万件にのぼった。

 農林水産省は、2024年産のコメの作況指数は全国的に「平年並み」で、収穫量は前の年より18万トンあまり多い679万トンと発表したが、農家からは「実際はもっと不作」「実感と合わない」などの声が相次ぎ、供給量不足が価格高騰につながったとも指摘された。

 だが、渡辺さんの目には、農水省は作況指数の問題点よりも、卸売業者による買い占めなど流通面を問題視しているように映った。

 猛暑による稲の高温障害に悩まされてきた渡辺さんも、農家としての実感とのズレを指摘してきた一人だ。

 70年近く続く作況指数を廃止した小泉氏の対応について、「よく踏み込んだ」と評価する声も少なくない。

 しか…

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