長崎市の「恋愛カウンセラー」が長崎総合科学大(同市網場町)で、コミュニケーション力を高めるための講義をしている。「『コミュ力』は仕事にも日常生活にも必須」。そう説く野田亜希子さん(45)の講義に学生の反応は上々だ。「自分を客観視し、他者との関わりを促すことで犯罪抑止につながる可能性がある」と識者も注目する。
男子学生ら約50人で埋まった教室。野田さんが「『私は』に続く言葉を箇条書きで書き出してみて。自分を知るきっかけになる」と呼びかけた。頭を抱える学生には「経歴や属性を並べたり、好きなものを書いたりしてみて」と助言。学生たちが自分自身を見詰める時間をサポートする。
5~7月、「コミュ力」に焦点を当てた全3回の短期講義が同大で開かれた。企画したのは総合情報学科の山路学講師。「男性も女性も恋愛に消極的な人や関心が薄い人が増えた。それが少子化の原因の一つではないか」と考え、野田さんに講義を依頼した。野田さんの専門は「恋愛」だが、講義では性格タイプ診断などで自身を可視化。就職活動を控えた学生にとっても役立つ内容となっている。
「好きな相手ができても自分を知らなければ見せ方が分からない。仕事でも一緒。相手に伝えたいことが届くようチューニングする力が必要」と講義で力説した野田さん。当初関心が薄かった学生も次第に積極的に参加し、学生同士で熱心に感想を話し合う姿も見られるようになった。
野田さんが講義で用いるのは「メタ認知」と呼ばれる概念だ。客観的に自身を捉えて分析・評価し、他者との関係を調整する能力のことで、不安障害など精神疾患に効果的な治療法としても知られる。社会心理学を専門とする追手門学院大の金政祐司教授は「メタ認知能力の向上にトレーニングは有用」と指摘する。
金政教授によると、メタ認知能力に乏しい人が加害者となる事件もある。「不安傾向が強い場合は他者の言葉をネガティブに受け取る。それをうまく消化できず、ストーカーやドメスティックバイオレンス(DV)に発展することもある」と同教授。
他者との関わりが犯罪行為の「ストッパー」となり得る-。同教授は「授業がソーシャルスキル(社会技能)の向上を狙ったものであれば、犯罪抑止効果も期待できる」と話す。
男子学生ら約50人で埋まった教室。野田さんが「『私は』に続く言葉を箇条書きで書き出してみて。自分を知るきっかけになる」と呼びかけた。頭を抱える学生には「経歴や属性を並べたり、好きなものを書いたりしてみて」と助言。学生たちが自分自身を見詰める時間をサポートする。
5~7月、「コミュ力」に焦点を当てた全3回の短期講義が同大で開かれた。企画したのは総合情報学科の山路学講師。「男性も女性も恋愛に消極的な人や関心が薄い人が増えた。それが少子化の原因の一つではないか」と考え、野田さんに講義を依頼した。野田さんの専門は「恋愛」だが、講義では性格タイプ診断などで自身を可視化。就職活動を控えた学生にとっても役立つ内容となっている。
「好きな相手ができても自分を知らなければ見せ方が分からない。仕事でも一緒。相手に伝えたいことが届くようチューニングする力が必要」と講義で力説した野田さん。当初関心が薄かった学生も次第に積極的に参加し、学生同士で熱心に感想を話し合う姿も見られるようになった。
野田さんが講義で用いるのは「メタ認知」と呼ばれる概念だ。客観的に自身を捉えて分析・評価し、他者との関係を調整する能力のことで、不安障害など精神疾患に効果的な治療法としても知られる。社会心理学を専門とする追手門学院大の金政祐司教授は「メタ認知能力の向上にトレーニングは有用」と指摘する。
金政教授によると、メタ認知能力に乏しい人が加害者となる事件もある。「不安傾向が強い場合は他者の言葉をネガティブに受け取る。それをうまく消化できず、ストーカーやドメスティックバイオレンス(DV)に発展することもある」と同教授。
他者との関わりが犯罪行為の「ストッパー」となり得る-。同教授は「授業がソーシャルスキル(社会技能)の向上を狙ったものであれば、犯罪抑止効果も期待できる」と話す。