年末商戦に向けて、甲府市地方卸売市場で30日、おせち料理などに使う水産物の業者向けの展示会が開かれました。

　この展示会は市場の卸売業者が、年末年始の食卓に欠かせない水産物の品質や相場を小売業者などに知ってもらうため、開いたものです。

吉岡キャスター
「会場には正月を彩るマグロやえび、カニなどの水産物が並んでいて、年末年始が近づいているなという感じがします」

　しかし、こうした水産物は温暖化による海水温などの上昇に伴い、確保するのが年々、難しくなっているといいます。

甲府中央魚市 京嶋勇二さん
「（通常）獲れる場所の魚が北の海で獲れたり、旬の時期も変わっている状況。カツオなどの水揚げが少ない」

　そんな中、小売店のバイヤーは…

オギノ 水産チーフバイヤー 名取喜広さん
「昨年は非常に安かったマグロが若干値上げの影響がある。タコ、カニも2割から3割くらい仕入れ値が上がっている」

　一方で、豊漁となっているイカは例年より3割ほど安いほか、 サンマも大ぶりでお得感があるといいます。

　また、こちらの卸業者では、昔懐かしい「クジラ肉」も。

　展示された水産物は師走に入ったころに小売店の店頭に並ぶということです。