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Conversation

今度はキーエンスの高機能センサについて。 「キーエンスの強さは営業力だ」とか「システムや組織力」と語るコンサルは多いが、実際に現場で使った「手触り感」までは語ることができない。 ここではその「手触り感」から、キーエンスの凄さを語ってみる。 変位計やスキャナ、コードリーダー、インテリジェントカメラ。これらの高機能センサに共通するのは、ソフトウェアの作り込み。ここでもやはり「作り込み度が凄い」という場面に出くわす。 ソフトウェアの作り込みは、目に見える設定ツールの完成度の高さもあるが、他社を圧倒しているのは、内部の検出アルゴリズム。つまり、ロバスト性の高さ。 私自身、信号処理アルゴリズムを実装していた経験があるので、ある程度どういう処理が実装されているのか想像が付くが、正直あそこまでの実装はやりたくない… 「ここまでのBadケースを見込んだ救済処理を実装しているのか」と驚かされることが多々ある。 他社の場合だと、営業にのこのこと付いてきた技術者に「ワークが悪い」とバッサリと切り捨てられるケースでも、キーエンスなら検出してしまうことが珍しくない。 こうしたロバスト性は、たんに開発者の腕だけで生まれるものではない。営業が現場で顧客の課題を拾い上げ、それを製品企画や設計に還元しているからこそ可能になっている。他社の営業がここまで技術的に現場を理解していることは少なく、この課題吸収力と作り込みの高さが凄いと感じる。
Quote
とき@engineer
@toki_engineer
「キーエンスはオムロンのパクリ」というのがあったが、両社ともセンサとコントローラを扱うメーカーだから、製品ラインナップが似通うのは当然。しかし、「作り込み度」はキーエンスが圧倒している。 キーエンスの強みは、その「作り込み度」の方向性にあると思う。
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