高知県宿毛市と愛媛県愛南町に校区がまたがる篠山小学校と中学校は、双方の自治体が組合を作り運営している学校で、正式名称の「高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小学校・中学校」は「日本一長い校名」とされています。
愛南町教育委員会によりますと、1949年に中学校、その3年後に小学校ができたこの学校には、多い時で小中学校それぞれ120人以上が通っていました。
しかし、児童や生徒の数が年々減少し、現在は小学校が3人、中学校が6人となり、このうち高知県側から通っているのは中学3年生の2人だけで、来年度以降は愛媛県側の子どもだけになる見込みです。
こうした中、保護者から愛南町内の別の学校との統合を要望する声が寄せられたことを受けて、学校を運営する組合が協議した結果、今年度末で休校、来年度末で閉校とすることを決めたということです。
在校生たちは来年度以降、愛南町内の小学校や中学校にスクールバスなどで通うということです。
愛南町教育委員会は「日本一長い校名で歴史もある学校なのでなくなるのは寂しいが、子どもたちには統合先の学校で地域の伝統文化を継承してほしい」とコメントしています。
“日本一長い校名”の学校 子どもが減少 来年度末で閉校へ
高知県と愛媛県に校区がまたがり、学校名が国内で最も長いとされる学校が、子どもの減少を受け、今年度末で休校し、来年度末で閉校することになりました。