今夏の甲子園に出場した広陵高校野球部(広陵高校硬式野球部の公式インスタグラムより)

大学から受験をとりやめるよう連絡

――野球部は県大会を勝ち上がり、甲子園でも1回戦を突破しました。しかしその後、出場を辞退しました。このことをどう受け止めましたか。

X君:1回戦が終わって2日後の朝、全体ミーティングで、出場辞退の決定を知りました。嘘の情報が広まり、世間がそれを信じている状況に、SNSの影響力の恐ろしさを感じました。同時に、チームメイトへの申し訳なさで潰されそうでした。ただ、他の部員から責められることは一切なく、むしろ「お前が(SNSで記載されているようなことを)やってないのはわかってるよ」と支えてくれました。

A君には、何度も謝罪をし、握手も交わしていたので、お互いに仲直りができたものだと思っていました。もちろん、必要なのであれば、A君に改めて謝罪したいと思っています。しかし、A君のご両親が行ったと思われる告発の内容は、虚偽の事実や事実を誇張したものです。

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そして、その告発を受けて、SNSを通じてまったく無関係な人々が名指しで攻撃してきて、強い恐怖を覚えました。A君とは仲直りができていたものと思っていましたので、なぜSNS上で攻撃されなければならないのかという思いもあります。私がA君に行ったことの報いとしてはあまりにも大きく、まさしく言葉によるリンチだと思いましたので、刑事告訴に踏み切るという決断をしました。

私は大学進学後も野球を続け、プロ野球選手になれればと思って日夜努力してきました。しかし今回の事件によって、進学を希望していた大学を含む複数の大学から、受験を取りやめるよう連絡を受けている状況です。とても残念でしたが、今は、どの道に進んでも活躍してやろうという気持ちで頑張り、この状況を乗り越えるしかないと思っています。

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