県立静岡がんセンター“検診で見落とし治療に遅れ”遺族が提訴

静岡県立静岡がんセンターで、がん検診を受けた80代の男性が肺がんで死亡したことをめぐり、遺族が「検診で見落とされ、治療が遅れた」として、県に損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴状などによりますと、県東部に住む男性は、5年前の2020年10月に、県立静岡がんセンターでがん検診を受診した際に撮影した左肺のCT画像に、大きさ1センチあまりのしこりが写っていましたが、医師からは異常がないと告げられました。

しかし、およそ4か月後に、別の病院の検査でしこりの大きさがおよそ2.5センチになっていることがわかり、その後、肺がんと診断され、2021年の9月に死亡したということです。

がんが進行したことで手術での除去ができなくなり、周辺への転移も進んだということで、遺族は「検診で見落とされ、治療が遅れた」として、病院を開設する県に対し、およそ3700万円の損害賠償を求める訴えを静岡地方裁判所沼津支部に起こしました。

遺族は弁護士を通じて、「父は兄弟をがんで亡くしていたことから、高額ながんドックを毎年受けていたが、これでは何のためのドックだったか分からない。がんセンターにはみずからの医療を見直してほしい」とするコメントを発表しました。

県立静岡がんセンターは「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。

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