医学生修学金未返納、7月に時効迎え回収不能に 宮城・登米市が債権放棄へ
山形市出身で東海大医学部を中退した40代男性が2010~12年度に宮城県登米市などの医学生向け修学資金を借りて返済が滞った問題で、登米市は25日、返済がないまま今年7月に時効を迎えたと明らかにした。債権約1240万円を放棄する方針。 男性は11、12年度に登米市から一時金760万円など計1240万円を受け取り、13年3月に体調不良を理由に退学した。 市は14年9月、返還を求め仙台地裁登米支部に提訴。15年7月に請求を認める判決が出たが、男性が行方不明であることや判決確定から10年経過し時効となったため回収を断念した。 利子を含む債権の総額は約1450万円に上るが、連帯保証人の親族らからの回収は約295万円にとどまる。市の担当者は「何年も捜索したが、本人に接触できず、回収できる見込みはない」と説明した。 市は一時金760万円を処分する議案を市議会9月定期議会に提出しており、25日の市議会教育民生常任委員会で審査。30日の本会議で可決される見込み。
河北新報