マイナ保険証とかこの国じゃ無理では……?車の登録手続きがオンラインで出来るから(OSS申請) やってみたら地獄を通り越して邪悪だった話
最近自動車のローンを完済しまして、所有者変更の手続きと車庫証明の更新(同時期に住所も変わったので)をやる必要がありました。
ただ、当方貧しい労働者のため、週に2回も平日の昼間に警察署と陸運局を往復するヒマなんて無いわけです。
ただし、最近はなんとオンラインで申請ができるらしいです
その名もOSS申請 ワンストップシステムの略らしいです。
某大臣がマイナンバー激推ししてたのも記憶に新しいですし、
テレワークでIT関連の仕事をかじったこともあるので、
「オンラインでやれるのか便利になったなあ」くらいの気持ちで申請してみました。
後から知ったのですが、これが地獄の始まりでした。
ワンストップでもないし、システム化と言っていいかも怪しい、
邪悪と不合理を煮詰めた究極の悪夢の制度だったと実感するまでにそう日はかかりませんでした。
ディーラー関係の方、行政書士の方には簡単かもしれませんが、
普段民間企業のツールを使っている素人の人間が、初見でこれをノーミスで成功させるのはほぼ不可能ではないでしょうか。
一般化されていない業者か士業にしか馴染みのない専門書式をそのままデジタルに当てはめた結果、一般市民には難しすぎる邪悪なシステムが一般市民向けにリリースされてしまったと……
某国家資格、某有名国立大の入試より難しかったです。
ふるさと納税のワンストップ申請の感覚でやったら本当に地獄を見ます。
被害者を生まないためにも、備忘録としても、書き記しておきます。
①クソすぎる申請サイト
まず、標準ブラウザの準備から始まります。まあクローム使っとけばここは大丈夫です。
そして謎のアドオンをインストールさせられます。セキュリティ意識の高さからか、執拗に証明書の確認と専用アドオンのインストールを迫ってきます。
(むしろセキュリティ意識的には、こんな終わってるサイト専用のアドオンインストールする方が怖い)
そしてわかりにくいサイトの案内
これを突破したらいよいよ申請に進めます ヤッター
②ガラケー時代か?
申請のサイト自体は、必要な事項を入力していくだけのフォーム形式
一見簡単そうに見えます
が、契約書のスキャンデータ、車庫の見取り図等のデータをアップするのですが、まさかのPDF非対応。jpgにわざわざ変換が必要です
めんどくせぇと思いながらjpgにするとエラー。
「100KB以内で添付してください」 ←!?!?!?!?
見開き4ページのA3契約書を100KB1枚で!?
(アップできるファイルは1つのみ)
ガラケー画質で読めるか怪しいものをアップしたら受理されました。
というか写メでいいそうです。
まあ、今時のスマホだと写メでも100KB超えますが。
③罠
文句たれながらも、実際のところ苦戦したのは契約書のjpg提出ぐらいで、
提出完了!
サイトで状況照会をすると・・・
「未受付」
あー混んでるんだなぁ
翌日見てみると
「未受付」
数日待つと
「未受付」
なんかおかしいよな
先人の備忘録ブログを漁ること数十分・・・
「未受付」は、「未受付」ではありません。
混乱しました。
どうやらこのシステムでの「未受付」は、読んで字のごとく「受付前の状態」ではなく、「受付却下」の意味らしいです。
陸運局の人間まで届いてすらおらず、システムではじかれると「未受付」のまま永久に止まるらしい。
デジタル後進国ニッポンのくせに、独自言語は発達してやがる・・・
未受付になった原因を探ると・・・
「申請前に別のサイト(事前案内一切なし)でクレジットカード支払い手続をしておかないと未受付で永久に進めなくなる、修正不可」
というとんでもない、民間のサイトでやったら消費者庁がキレるレベルの、
意味不明な仕様が発覚しました。
手続きをマニュアル通りにやってきた中で一切名前の出てこなかったこのサイトでクレカ決済手続きをしてから、申請をしないといけないらしいです。
うっかり先に申請をしたら詰み。
詰んでも教えてくれない。
「未受付」とだけ表示される
普通の人は気づかないよ・・・
ちなみに譲渡証明手続きに必要な印鑑証明は有効期限3か月、ローン会社からの発行ラグを含めると1か月くらいのパターンが多いわけですが・・・
「未受付」という専門用語の意味に気づけずに2週間とか待ってしまうと詰むわけです。
「受付失敗」とか「却下」とかじゃダメなの?
(法律上は15日以内にやらないと罰金だったりもする 違法行為助長する素晴らしい国交省)
結局、1週間のロスののち、クレカを登録して1から申請しなおしました。
2,500円の手数料が引き落とされていました。
ちなみに、「業務規制中」という謎の用語がトップページに出ている間は照会も申請も不可能です。
意味はメンテナンス中、とのこと。
おとなしくメンテナンス中って書けや。
④オンラインとは?
ここはもう割愛します、画像見てください。
結局陸運局には行かないといけません。
自宅で出来る(大嘘)
陸運局ってだいたいアクセス終わってますよね
有給使って書類を手渡ししてきました。3時間かけて、本当に紙切れを渡しただけで終わりました。
だいたい予想はしてたのでここはもう割愛します
⑤修正指示、ただし修正は不可能
添付画像のように、左から順に
陸運局⇒警察⇒陸運局⇒都道府県税事務所⇒陸運局
と進んでいきます。
その2の警察のところで、修正指示がありました。
よくある住所の番地の表記ゆれですかね?
マイナンバーカードで読み取ったままのものを申請したのですが、
「〇番地〇号」と「〇ー〇」 の違い、みたいなよくある表記ゆれがあったようで(たぶん)、修正指示を出してくれました。
もしかしたら「使用者の本拠の位置」のチェックを忘れていたのかも……
これは自分が悪いです。
修正指示はメールで送られてきて、修正画面のリンクから修正モードに入るのですが・・・
修正項目がグレーアウトしている
修正指示を受けた箇所の修正ができないぞ・・・?とりあえず警察に電話で聞いてみる
警察「ちょっとこちらでも確認しますので、陸運局にも聞いてもらえますか?」
陸運局「国交省ヘルプデスクに聞いてもらえますか?」
国交省ヘルプデスク「陸運局に聞いてもらえますか?」
この間電話がつながるまでに計2時間
2週目で警察から驚愕の事実を突きつけられました。
警察「ごめんなさい、本庁にも確認しましたが、国交省のシステムは当方では修正不可能なことがわかりました・・・ 申し訳ないですが一発勝負みたいな感じになってしまいます・・・。もしご不安でしたら、窓口で紙の申請をいただければと思います。」
警察に提出する書類でも、警察では修正できない、と・・・国交省に再度聞くと
国交省ヘルプデスク「一度申請したら修正不可能な項目もありますので、再度申請してください。後からの修正はできませんので、提出時に気をつけてくださいね」
「なお、お支払いいただいた2,500円の手数料は返金できません。」
ちなみに、一度提出すると、状況照会画面からも、メールからも、
なんて書いて提出したかは見ることができません。
なので何を間違えていたかは闇に葬られました。
スクショ必須、結果が出るまで2,500円が没収されるかわからないギャンブル開始の合図でした。
(おそらく)当方の記入ミスとは言え、あまりにも酷すぎる。。。
購入履歴も配送状況も見られない通販サイト、使いたいと思いますか?
さらに、郵送で書類を受け取るか選択する画面があり、オンライン申請する時点で普通は郵送を選びますよね。
それも罠で、郵送非対応の内容でも郵送を選べる場合があります。その場合選んだら詰みです。
やり直しましょう。
⑥諦めて再申請へ
陸運局はとても親切で、再申請をすると失敗した上記の申請を再利用できるし、紐づけて処理もしてくれるとのことでした。
無事再申請完了したがここでまさかの事態
またこの出頭命令が出ている・・・?書類出してあるのに?
電話で問い合わせると。。。
陸運局「紐付けできていると思いますが念のため国交省にお問い合わせください。転送しますね」
~20分ほど保留のBGMが流れる~
国交省「お待たせしました。えーっと紐付けですが、書類は再提出が必要ですね、陸運局に転送するので、確認してください」
~10分ほど保留のBGMが流れる~
陸運局「すみません、書類の再提出が必要です。書類お手元にありますか?」
ぼく「譲渡証明書は法律上1通しか発行できないので、先日あなたに提出した書類だけしかありません。」
陸運局「少々お待ちください・・・あ、この書類ですね!ありましたよ!この書類は審査通過しているので、このまま申請いただけますよ」
ぼく「ありがとうございます!じゃあその書類でお願いします」
陸運局「いや、この書類は取りに来てください。」
「取りに来てその場で提出してもらえばOKですので。」
は????
意味が分からん
紐付けって何だったの?再申請って意味ある?
いまあなたが持ってる書類ですよね?
本人確認はたった今マイナンバーで電子署名をしましたよね?
陸運局「でもそういうやり方ですので・・・」
なんか明文化されてるんですか?
陸運局「いえ、でもずっとこのやり方ですので・・・」
押し問答の末・・・
陸運局「わかりました。では委任状の提出してくれたらこの書類受理します。あ、ちゃんと紙で送ってくださいね。」
受理もクソもあるかいな というか自分で自分の書類出すのに何の委任状がいるんだよ 自分で自分に委任状書くのかよ。オンライン申請システムなのに結局紙かよ
ぼく「わかりましたよ・・・じゃあ郵送しますね。自分宛ての自分名義の委任状を」
陸運局「郵送はダメです。FAXで。」
ぼく「口から泡を吹いて倒れる」
(FAXなんか今時町工場でも使ってねえよ・・・)
ということで、陸運局に2度目の出頭。
窓口で要件を伝えると、担当のお姉さまが登場
カウンターを挟んで
お姉さんが書類を置く ⇒ そのまま180°回転させる ⇒ お姉さんが書類を戻す
という謎の儀式をしてきました。
A4クリアファイルを1回転させるために有給を使いました。
そしてこの後車検証を受け取るためにもう一度陸運局に出頭
結局3回(ノーミスなら2回)出頭が必要です。
紙で窓口でやった方が確実に早いです。
しかもミスするとお金が没収されますし、何をミスしたか知るすべがありません。
同じ思いをする人が今後少しでも減るように、
おとなしくディーラーか行政書士に2万くらい払って代行してもらった方が楽だぞ
と言い残しておきます。
ドブに捨てた2500円は勉強代になったと思っておきます。
(というか、行政書士の仕事減らさないためにワザと使いにくくしてる可能性大なんじゃないかこれ)
河野太郎さんだか平将明さんだか知らんが、
あんたらデジタル大臣が息巻いて布教しているマイナンバーカードと電子署名、
少なくとも自動車の登録関係では本人確認の効力すら怪しい扱いされてるんじゃない?
それでいいのか?
~追記~
ちょっと話題にしていただけてるようでして、
自分がホラ吹きだとか、たまたま管轄のところが難しかったとか、そういう話も出そうなので先んじて、先人の皆様の苦労の話のリンクを貼らせていただきます。
↓参考にさせていただいたnote



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