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大須賀淳
2025.9.30 14:56その他ニュース

「先例固執」論の崩壊

まさかこのタイミングで「新たな宮家創設」というニュースに接するとは全くの予想外でした。

 

色々と事情があるのは報道等で認識していますが、事実関係として、昨年11月に薨去された百合子さま(三笠宮崇仁親王妃、三笠宮家2代当主)から、孫である彬子さまが当主を継承。三笠宮家長男・寛仁親王妃である信子さまは「寛仁親王妃家」として新たな宮家を創設と、直接の当事者は全員女性という構図があります。

 

皇統問題の議論における「女性宮家」とニュアンスは異なるものの、「寛仁親王妃家」は明らかに(民間から嫁がれて、婚姻によって皇族となった)女性を主体に創設されたものですし、親王のお后ではない、先代当主の孫である女性が宮家の当主となるのは、明治も含めた皇室典範史上初めての事だそうです。

 

その上で考えてみます。もし今後、彬子さまがご結婚されたら現状の皇室典範に従い臣籍降下される事になりますが、それは生まれながらの皇族であり宮家の当主である人が「女性だから」そうなるという以上の理由がありません。

 

これに「男尊女卑」以外の理屈を適用することができるのか?

 

また、寛仁親王との婚姻により皇族となられた信子さまは新設される宮家の当主となられますが、天皇陛下のお子様である愛子さま、生まれながらの皇族である佳子さまは、現在の制度上では「宮家の当主」となる事はできません。

 

これは「男尊女卑に起因するねじれ」で無くて、何なのでしょうか。

 

この「ねじれ」は、全て〝性別〟のみによって生じています。

 

ここで、法制官僚であった井上毅など一部の者のゴリ押しで日本の歴史上はじめて明文化された「男系男子絶対」の規定を「性別を問わず天皇陛下の直系長子優先」にするだけで

 

愛子さま(皇太子。皇位継承順1位)

秋篠宮さま(天皇陛下の弟君。皇位継承順2位)

佳子さま(秋篠宮の(現状の皇族としての)長子で次期継承者。皇位継承順3位)

悠仁さま(独立した宮家創設。皇位継承順4位)

(以降、直系長子優先に従い、三笠宮家当主の彬子女王にも継承順が。彬子さまの配偶者には継承順が生じないが、お二人のお子様には継承順が生じる)

 

「皇統の安定感」が一気に増しますね。

 

憲法改正も(この事案に関しては)必要ありません。女帝を排していない皇室の伝統にも沿っていますし、大多数の国民の意識ともマッチするでしょう。

 

これが私の意見ですが、男系男子固執の立ち位置から反論のある人はどーんどんブツケて下さいね。「男尊女卑」にしか帰結しない事が、より一層鮮明になるので「助かります」

 

ところで、皇統の安定についての議論では「先例」をマウンティングの道具にしてきた暗い山にお住まいの方もいらっしゃいますが、ぜひ「先例」からブレる事なく、現状について御高説を賜りたいものです。

 

あれ、山体崩壊して土石流が迫ってない?そこに居ていいの?

大須賀淳

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