仲俣暁生(近刊『鍵のかかった部屋はいかに解体されたか?』)

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仲俣暁生(近刊『鍵のかかった部屋はいかに解体されたか?』)
@solar1964
編集者、物書き、大学教員、軽出版者。ウェブメディアは「マガジン航」、出版レーベルと古本屋としては「破船房」(PASSAGE神保町ラブレー4、SOLIDAアルフォンス・アレー4)、BOOTHは hasenbo.booth.pm)で活動しています。
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仲俣暁生(近刊『鍵のかかった部屋はいかに解体されたか?』)’s posts

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この本からお取引が始まる本屋さんがあるといいなと思っています。見本を用意しましたので、BOOTHまたはBASEの破船房オンラインストア(プロフ参照)などからお問い合わせくださいー。
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HASENBO-破船房- 【3年目の軽出版レーベルです】
@hasenbo_passage
【ご案内】破船房の新刊、仲俣暁生『鍵のかかった部屋はいかに解体されたか?』はミステリ作品(米澤穂信、宮部みゆき)だけでなく、これらの作品も論じています。むしろ現代文学への一つのアプローチとしてお読みください。ただいまBOOTHで先行予約中です。(房主) booth.pm/ja/items/74619
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TSUTAYA、ヴィレヴァン、BOOKOFFの時代の終わりを感じる。「長い90年代」つまり平成的なるものの終わり。
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Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめ
@Bookness2
ヴィレッジヴァンガード、11月中間決算は営業損失7億4900万円と前年同期1億7600万円の損失から赤字幅拡大 既存店減収、人件費・経費増も響く gamebiz.jp/news/380260 過去記事参照:x.com/Bookness2/stat
いちばん酷い見出し。なんだ、その「コツ」って。本屋なめてるのか。
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毎日新聞
@mainichi
「売れる本屋」のコツ教えます 経産省が専門チーム設置へ mainichi.jp/articles/20240 経済産業省は全国で減少する書店の振興に専門的に取り組む省内横断のプロジェクトチームを設置したと発表しました。 斎藤健経産相は「書店は近年激減し危機感を持っている。盛り上げていきたい」と話しました。
そんな本屋に誰が行くのかしら。歪みが拡大するだけでは? 大手も生き残りに必死なのはわかるけど、明らかに悪手。 >業界大手の紀伊国屋書店などは書店側の利益率を上げる「売れる本」を多く仕入れて返品を減らす仕組みづくりに着手した。
もうやめてしまったが、大学のメディア論の授業で新聞の話をするときは、なぜ読売新聞や中日新聞がプロ野球チームをもち、朝日新聞と毎日新聞が高校野球大会を主催するのか、という話を必ずしていた。戦前の新聞社が国民世論を戦争へと煽り、日中戦争期に部数を飛躍的に伸ばしたことはよく知られるが、
まだ辞めてないのに辞めた感を出し、入院もせずさりとて働かず、メディアは揃って次の総裁下馬評に雪崩を打つ。その間に首相周辺の官邸官僚どもが何をしてるのか監視しなくていいのだろうか。いまのところすべて彼らのシナリオ通りに進んでる気がする。最後の大博打ですよこれ多分。
ライターにまとまったギャラを払えた時代の原資は巨大な広告収入で、雑誌広告市場が壊滅した時点で基本的には成り立たなくなったと私は考えてる(単行本系の構成ライターは別として)。広告市場がシフトした先はウェブ広告、とくにSNS(YouTube含む)なので、それを原資として支払いを受ける「ユーチュ
行った先が蔦屋書店であること、「国力低下」というビッグワードを持ち出したこと、本など読んだことなさそうな小泉を同行させたことなどから、経産省のプロジェクトにはほとんど期待できないと確信。さらにいうなら危険だと思う。そもそもこれは書店の問題じゃない。
私は日本でこんなに早く(つまり移民ではなく、たかだか短期の旅行客によって)排外主義の気分が高まるとは思わなかった。そもそもインバウンド政策はここ20年ほどの長期にわたる「国策」なのだから、それが我慢できないなら政府批判に向かうべきだが、そうではなく民間同士での軋轢になる。私は国内に
大学で教えていて比較的親しくなった学生が今日ボソッと、「先生、本読むとアタマよくなるってホントすね…」と言ったので、ウンウンと全力で首肯した。たくさん読むと、という意味ではない。読物以外の本を一冊もちゃんと読んだ経験のない大学生が多いのだ。一人でもサルベージしていきたい。
NHKの取材を受けたとき、先方はとにかく「既存の書店や出版社にとってZINEは救いになるか?」というストーリーに落とし込みたそうにしてたので、いやいや、ZINEの歴史は古くて、いまいろんな理由で注目されてるけど、やってる人は前からずっとやってるし、出版社とか大手書店と関係なくこれからも続く
大学で必ず話すけど、いまの出版の基本構造は1923年の関東大震災後にできて百年続いた。安い雑誌、安い本、文庫、新書、それを買う都市の大衆的読者。百年も続いたのは素晴らしいけど、そのくらい古いアーキテクチャということでもある。雑誌の次は文庫、新書の順にダメになる。これはもう間違いない。
きわめて具体的な数字が示されている。 >いま1000円の本なら1400円台まで値上げしないと「標準的な運賃」を支払い、かつ取次が赤字から脱するようにはならないとの試算がこの説明会では示された
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Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめ
@Bookness2
「毎日本が届く」当たり前が崩壊寸前 『本が高い』と言う前に知ってほしい出版物流「特有」の危機の背景 news.yahoo.co.jp/expert/article >取次が業界団体として出版社横断での説明会を昨年7月に続いて2回も開いたのは(略)危機がシャレになっていないという認識が共有されていないという危惧があったから
大学生と話をしてると、紙の新聞体験はゼロ、雑誌体験もほぼゼロ。書店体験もないというケースが増えている。「本を読む」ということの意味が、娯楽として小説を読む習慣のある人以外、よくわかっていない。でもこれは能力の問題ではなく、あくまでも接触機会の問題(なぜなら文章は皆上手い)。
こういう話をもっとしてほしい。ある統計で世界の本の1/7が日本と読んだことがある。really? >かつての2兆6000億円という出版市場の規模が異常だったという面もあります。人口比でこんなに本が売れた国はありません。現在の1兆1000億円でも、まだ国際的にみれば購買量は多い
これは、絶対に読む本。なぜそう読むのか、ではなくて、なぜその漢字をあてたのか、というのが正しい問いの立て方。
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河出書房新社
@Kawade_shobo
『日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語』発売。 「日下」と書いて「クサカ」と読むことは知られている。ではなぜその漢字をあてるのか。そうした古代にまで遡られるとみられる言葉の謎を、地名のフィールド調査から解明する。 kawade.co.jp/np/isbn/978430
書楽は西荻窪の焼き鳥屋が、そしてあゆみBOOKSは喫茶店チェーンのシャノアールが長いこと経営していた。古きよき本の世界がこうした出版業界以外の資本や人々の力によって支えられてきたことを、業界の人はもっと深く知るべきだ。そしてもう、一般社会はこの業界を支えきれなくなっている。
朝日新聞での某タレントの人生相談が炎上してるというので読んでみた。というのも私は橋本治の人生相談ほどすごいものを読んだことがなく、あれを読んでしまったら誰も人生相談など、書き手として引き受けないだろうと思っていたから。そして人生相談の「名手」だった橋本治が、なぜそれをやめたのか、
これから軽出版やりたい人は、とりあえずMacBook買って、AdobeのInDesignのミニマムの機能を覚えてほしい。あとは何もいらない。必ず初期投資の元はとれるし、これだけで、ずっと本を作り続けることができる。DTPこそ電子書籍の千倍すごい革命だったのに、誰もそう言わなかった。私もずっと惑わされて
30歳のとき、最終的にフリーランスでやろうと思って参考にしたのは大工さんの日当で、当時、なにかで調べたら25,000円だった。ならば自分は3万円にしようと決めた。1日10時間働くとして時給3000円。でも実際、ギャラを自分では決められないから、これは仕事にかけられる時間の目安とした。つまり6万の
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仲俣暁生(近刊『鍵のかかった部屋はいかに解体されたか?』)
@solar1964
本来ならば3倍、最低でも2倍の報酬がなされるべき。いつも思うけど翻訳は固定費(製作原価)であって成功報酬ではない。出版社は翻訳者が生活できるだけの対価を払って本の価格を決めなくてはならない(印刷や製本も同じ)。それやったら本の値段はどのくらい上がるのだろう。2倍になっちゃう?そんな x.com/frswy/status/1…
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私がパリの美術館でいちばん感動したのはどの所蔵絵画よりも、イーゼルを立てて模写をしてる人の姿、それを許容する文化のあり方でした。日本の近代が移植できなかったものが何か、そのことだけでよくわかりました。
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『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子
@tawarayasotatsu
模写禁止は日本に特徴的です。美術館は本来「アーティストが勉強する場所」でもあるということで、欧米の美術館では模写は許可の必要なく、イーゼルを立てた油絵は申請すればOK。日本で模写を制止されたヨーロッパ人は訴訟を起こしていました。それぐらいズレているんです。 x.com/mayumiura/stat…
大江健三郎は真面目に勉強し、勉強をちゃんと小説の仕事に生かし、たくさんの人に辛い時代を生きる勇気を与えた。そして20代から80代までたくさん作品を書き、長生きもした。評伝的なものを読むと、人生で勉強していなかった時期がまったくない。素晴らしく一貫した人生を送った幸福な人だ。
・いままでが安すぎた。 ・雑誌に寄生した日本の書籍流通システムがそれを可能にした。 ・が、それは既に崩壊した。 ・高い本は基本的に部数が少ないせい。 ・今後、本はますます売れなくなる。 ・従って、ますます高くなる。 ・だから公共図書館、古書店が必要。
出版関係者はかつて東京ビッグサイトで行われていた東京国際ブックフェアが結局、機能しないままで終わってしまったこと、その同じ場所で行われる文学フリマに大手版元から書店大手までがこぞって乗り出すことの恥ずかしさを噛み締めてほしい。自身の力でなぜ、まともなブックフェアを行えなかったのか
もともと五輪はコロナ禍がなくとも酷暑対策の不備、理不尽な交通規制、学生へのボランティア強要、デザインや演出の不公正な利権など滅茶苦茶だった。この腐敗がコロナくらいで止まるわけがない。国民の多くがそのことに気づき、怒りを差し向ける対象となったことがせめてものレガシーではないか。
若い世代が参政党を支持することを危惧する前に、新潮社や文藝春秋がどれだけいまの高齢者世代の根深い差別感情(それは彼らがもっと若い、現役の頃からあったものだ)を経営資源にしてきたのか、そのことを恥じず、むしろ煽り続けてきたのか、それを問題にすべきだと思う。そのカネで文芸がパトロネー
同感です。村上春樹が全共闘運動の傷痕文学であり恢復の文学であることと、現代韓国文学がやはり恢復の文学であり、村上春樹のつよい影響下の「ポスト・ムラカミ」の文学であることとは通底してる。韓国の1980年代は日本の1960年代より苛烈な時代だったのだから。
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LL教室
@languagelabroom
Replying to @languagelabroom
BTSが言及して話題になった韓国の流行語「小確幸」(小さいけど確かな幸せ)が村上春樹の言葉ということも、あらためて思い出しておきたい。村上的なナラティブが韓国フェミニズムを部分的にエンパワメントしたという認識です。もちろんこの指摘と村上作品の女性の扱いを批判することは両立する。
業界構造が最初に激変したのはDTP以後。校了後に同僚と乗ったタクシーでDTPの素晴らしさを語り合っていたら、最後に私一人になったとき、運転手さんがポツリと「私は以前、写植屋でした」と言った。黙って聞いててくれたのだ。(「元写真家」の運転手もいた。元編集者には遭遇したことはない)
やあ、これはいい記事だ。 >ゼレンスキーのビジネスとコメディのルーツは、ロシアのコメディ番組・KVNにある。KVNは「かび臭いソビエト主義」の頭文字をとっており、「陽気で機知に富んだ人々のためのクラブ」という意味だ。