絵師が稼ぐ8つの方法【FANBOX/Fantia/Patreon/skeb他】 | nekoooooblogのブログ
 

 

  同人誌以外で絵師として活躍できる場所を探している方はいませんか?

 

 

今回はそんな方に向けて、絵描きが活躍できて対価として報酬がもらえるWEBサービスを8つ紹介します。

また、どのサービスが自分に合っているかを選ぶための基準についても解説しています。

 

即売会に参加できず無気力な毎日を送っている絵描きの皆さん、

ゆううつな日々を自分のスキルアップや新たなファンを獲得できる日々に変えましょう!

 

8つのサービスそれぞれ特徴や利用層が異なるため自分が活躍できる場所選びは重要です。

 

 

 

 

pixiv FANBOX(ピクシブファンボックス)

 

 

特徴

 

pixiv FANBOXは、日本最大級のイラストSNSであるpixivが運営するファンクラブ運営サービスです。

 

利用者の約800万人のうち3割が海外からの利用者で、国内外問わず多くのクリエイターが登録しています。

 

 

利用層

 

今回紹介する他のサービスが

男性向け・女性向け、全年齢・成人向けと特定の利用層に偏りがちな中、

pixiv FANBOXは幅広いタイプのクリエイターが参加しており、バランスよく多様な層に利用されています。

 

成人向けの扱い

 

pixiv FANBOXでは、クリエイターが成人向けのコンテンツを提供することが許可されています。
 

 

報酬

 

ファンクラブの月額会費は、クリエイターが月額100円から10,000円の範囲で自由に設定できます。

たとえば、500円のコースでは限定記事の閲覧ができるだけですが、1,000円のコースでは絵のPSDファイルがダウンロードできるなど、金額に応じて提供する内容を変えることが可能です。

 

メリット・デメリット

 

クリエイターは対価として特定のものを提供する義務がないことから、

自由に創作活動に集中できるのが大きなメリットです。

しかし、デメリットとしては、ある程度の知名度がないと支援者が集まりにくい点が挙げられます。

pixiv FANBOX公式ページ

 

 

Fantia(ファンティア)

 

 

特徴

 

Fantiaは、同人誌委託大手のとらのあなが運営するファンクラブ運営サービスです。

 

pixiv FANBOXと全体的に仕組みは似ていますが、クリエイターや作品のランキング機能がある点が特徴です。

このランキングで上位に入ることが、クリエイターのモチベーション維持に役立つ場合があります。

 

利用層

 

利用者は男性が多く、特に成人向けコンテンツが圧倒的に支持されています。女性の利用者はあまり目立ちません。

 

成人向けの扱い

 

Fantiaでは、クリエイターが成人向けのコンテンツを提供することが許可されています。

 

報酬

 

ファンクラブの月額会費は、クリエイターが100円から10,000円の範囲で自由に設定できます。入会月以前の過去の有料コンテンツにアクセスするには、追加費用が必要となる場合があります。

 

メリット・デメリット

 

メリットとしては、pixiv FANBOXと同様に支援者からの報酬に対して具体的な対価を返す必要がないため、比較的自由に創作活動ができる点です。

一方のデメリットとしては、ランキング制度によるクリエイター間の競争が激しく、作品の質を保ちながら頻繁に更新しないと人気の維持が難しいことが挙げられます。

これが一部のクリエイターにとっては負担になることもあるかもしれません。

Fantia公式ページ

 

 

Patreon(パトレオン)

 

 

 

特徴
 

 

Patreon(パトレオン)はアメリカの企業が運営する、世界的に利用されているファンクラブ運営サービスです。

 

イラストやマンガだけでなく、動画クリエイターやライターなど、さまざまな分野のクリエイターがPatreonを活用しています。

 

 

利用層
 

 

Patreonの利用者やクリエイターは世界各国に広がっていますが、日本人の利用は少ない傾向があります。

これは、Patreonでの活動にはある程度の英語力が必要であることや、日本で人気のあるイラストやマンガの傾向が世界とは異なることが主な理由です。

しかし、英語が得意で、日本市場の縮小を見越して世界進出を目指す方には、Patreonは非常に適したプラットフォームです。

 

 

成人向けコンテンツの取り扱い
 

 

Patreonでは成人向けコンテンツの発信が可能ですが、世界と日本のセンシティブコンテンツに対する基準には大きな違いがあります。

具体的には、未成年に関連するコンテンツは完全に禁止されており、性暴力と見なされる可能性がある表現も禁止されています。

また、ジェンダー、国家、宗教、民族に対する差別的な表現についても厳重な注意が必要です。

 

 

報酬
 

 

Patreonでは、pixiv FANBOXやFantiaと同様に月額制のファンクラブ運営が可能です。また、投稿数に応じて報酬が支払われる形態を選ぶこともできます。

 

 

メリット・デメリット
 

 

Patreonは少し敷居が高く感じられるかもしれませんが、世界中の人々と交流し、自分の作品が世界で認められる可能性がある点で大きなメリットがあります。

 

Patreon公式ページ

 

 

skeb(スケブ)

 

 

特徴

 

Skebは、イラストのリクエスト依頼に応じて報酬を得られるサービスです。

もともと同人誌即売会などで行われていた「スケブ」(作家にスケッチブックを渡して好きなキャラを描いてもらう文化)を、オンライン上で作家に報酬を支払って依頼する形にサービス化したものです。

ファンクラブ運営サービスとは異なり、Skebは依頼ごとに単発のサービスとなり、依頼者からの要望に基づいてイラストを作成するのが特徴です。

クリエイターは依頼を受けたくない場合、リクエストを拒否することもできます。

類似サービスにはSKIMAやCoconalaがありますが、Skebの大きな特徴は、依頼者とクリエイターのやり取りが一往復のみで完結する点です。

これにより、他サービスで問題となる依頼者からの過剰な要求や度重なる修正依頼によるクリエイターの負担が軽減されています。

Skebでは、依頼者が一度だけイラストの仕様を送信し、クリエイターはその仕様を元に作品を納品することで取引が完了し、報酬が支払われる仕組みです。

また、Skebには「二次創作公認プログラム」があり、登録された作品の二次創作に対して、Skeb運営費から著作権者に報酬が支払われるシステムも整っています。

 

利用層

 

利用者は主に男性が多く、成人向けのコンテンツが大半を占めています。

 

成人向けの扱い

 

SkebではセンシティブなイラストはNSFW(閲覧注意)とされ、ポスターとして貼れるかどうかがNSFWの基準です。

NSFWと判断されたイラストに適切な修正がない場合、即時アカウント凍結などの措置が取られることがあります。

 

報酬

 

Skebでの依頼の報酬額は、クリエイターがリクエスト内容に応じて自由に設定可能で、平均的には15,000円程度が多いです。

 

メリット・デメリット

 

Skebのメリットとして、依頼に応じて描いたイラストの著作権が必ずクリエイターに残る点が挙げられます。

他サービスでは契約によって著作権が依頼者側に移譲される場合もありますが、Skebではクリエイターが著作権を保持するため、同人誌に掲載したりSNSで発表することができます。

一方で、依頼者は原則として依頼したイラストを個人観賞用にしか使用できないため、利用に際してのハードルがやや高い点がデメリットとなります。

skeb公式ページ

 

 

ニコニコ静画

 

 

特徴

 

ニコニコ静画はニコニコ動画のサービスの中のイラスト投稿サービスです。

 

利用層

 

ニコニコ静画の利用者は男性が多いようです。

 

成人向けの扱い

 

ニコニコ静画はニコニコ活動ガイドラインに従うため、

公序良俗に反する内容(性的なもの、暴力的なものなど)は投稿NGです。

 

報酬

 

ニコニコにはクリエイター奨励プログラムというものがあり、

このプログラムに登録して投稿した作品には作品の人気度や派生作品の数によって

ニコニコから報酬が支払われるという仕組みです。

 

派生作品の数というのは、たとえばあなたがオリジナルのマンガをニコニコ静画に投稿して

そのマンガに人気が出てマンガの二次創作のイラストなどがニコニコに投稿された場合の数を示しています。

 

そのイラストやマンガの閲覧数で収益額が決まるのではない点がおもしろいですよね。

 

メリット・デメリット

 

投稿した作品がブームになった場合は派生作品の増加によって報酬が増えていくため、

ブーム以降は何もしなくてもお金が入ってくる仕組みが作れるというメリットがあります。

デメリットはニコニコのサービス自体の利用者が少なくなっていることです。

ニコニコ静画公式ページ

 

 

SKIMA(スキマ)

 

 

特徴

 

SKIMAは、クリエイターが自分の受けたい仕事の内容をサイトに掲載し、依頼者がその仕事を依頼して作品を納品することで報酬を受け取るスキルマーケット型のサービスです。

クリエイターは自身のスキルや作品をアピールすることで、依頼を受けることができます。

 

 

利用層

 

利用者の多くは女性で、SKIMAはオタク層の利用者が多い傾向があります。

類似のサービスであるCoconalaと比較しても、SKIMAの方がオタク文化に特化している印象があります。

 

 

成人向けの扱い

 

SKIMAにおいては、サンプルとして卑猥な画像を使用することは禁止されていますが、依頼内容に成人向けの要素が含まれること自体は問題ありません。

 

 

報酬

 

報酬は依頼内容により異なります。

例えば、SNSのアイコン作成では1,000円〜5,000円程度、1枚絵の作成では5,000円〜20,000円程度が相場です。

 

メリット・デメリット

 

メリット:

  • 利用料が比較的安価であるため、コスト面での負担が軽い。
  • 商業的な依頼も受ける可能性があり、プロとしての経験を積む機会が得られる点が魅力です。

 

デメリット:

  • サービスの知名度が比較的低いため、利用者が少ない可能性があります。 
  • 依頼者との密なやり取りが必要で、これが負担になることがあります。

 

お題に沿ったイラストを描くという依頼を受けたい場合、SKIMAよりもSkebの方がクリエイターにとっては心理的な負担が少なく済むかもしれません。

 

SKIMA公式ページ

 

 

Coconala(ココナラ)

 

 

特徴

 

Coconalaは、イラスト以外にもさまざまなスキルを提供するクリエイターと、そのスキルを求める人々が集まるスキルマーケット型のサービスです。

SKIMAと同じくスキルを提供する場ですが、幅広いジャンルのスキルが取り扱われています。

 

利用層

 

Coconalaは一般向けのサービスで、オタク層の利用者は少なめです。

一般的には雑誌の挿絵やWEBデザインなど、ビジネス用途のイラストを提供するクリエイターに適しています。

 

成人向けの扱い

 

Coconalaの規約には成人向けコンテンツに関する明確な記載がないため、依頼内容に成人向けの要素が含まれていても問題はないようです。

ただし、Coconalaでは成人向けの依頼はあまり見かけず、成人向けコンテンツを提供したい場合はSKIMAやskebなど、他のサービスの利用を検討する方が良いかもしれません。

 

報酬

 

報酬は依頼内容によりますが、SKIMAと比較して全体的に単価が高いとされています。

その理由の一つとして、Coconalaのサービス利用手数料の高さが挙げられます。

具体的には、Coconalaでの案件ではクリエイター側が報酬の20%を手数料として支払う必要があります。

 

メリット・デメリット

 

メリット:

  • 日本国内で非常に有名なスキルマーケットサービスであり、利用者が多いため案件の数も豊富です。

デメリット:

  • 高い知名度ゆえの競争が激しく、またサービス利用料が高いため、クリエイター側の手数料負担が大きい点がデメリットです。

Coconala公式ページ

 

 

note(ノート)

 

 

特徴

 

noteは、文章や画像、音声、動画など多様なコンテンツを投稿できるマルチメディアプラットフォームです。

有料記事や有料マガジン、定期購読マガジン、サポート機能(投げ銭)などを利用することで収益化が可能です。

 

利用層

 

一般の利用者が多いため、バリバリのオタク向けコンテンツはあまり好まれません。

エッセイマンガやオシャレなイラストを描く方に適しています。

 

成人向けの扱い

 

規約により、成人向けコンテンツはNGとされています。

成人向けのコンテンツを投稿したい場合は、別のサービスを検討する必要があります。

 

報酬

 

有料記事、有料マガジン、定期購読マガジン:100円〜10,000円(有料会員の場合上限が50,000円までUP)

サポート機能:100円〜10,000円

 

メリット・デメリット

 

メリット:

  • 流行のサービスであり、利用者が多く、見てもらえる機会が豊富です。2020年6月時点で、月1回以上noteを閲覧したユーザー数は6300万人で、日本人口の半分がnoteを見ている計算になります(実際には外国ユーザーや一人で複数回カウントされているケースも考えられます)。

デメリット:

  • 手数料が高い点がデメリットです。noteのサービス利用手数料として10〜20%、決済手数料として5〜15%が売上から引かれます。

note公式ページ

 

自分に合ったサービスの選び方

 

8サービス紹介しましたが、それぞれ特徴がありどのサービスを利用するか迷う人もいると思います。

そんな場合は以下の基準で選ぶと良いと思いますよ。

 

自由に絵を描きたいか、依頼によって描きたいか

 

アーティスト気質で自分の好きな絵を好きな時に描きたい場合はpixiv FANBOXやFantia、Patreonなどの

ファンクラブ運営サービスが合っています。

 

人からの依頼を元にいろいろなシチュエーションの絵を描きたい人や

将来的にプロのイラストレーターや漫画家を目指していてビジネス的なやりとりや交渉を体験したい人

skebやSKIMA、Coconalaと相性が良いです。

 

成人向けはOKかNGか

 

成人向けは需要が高く人気作家になれば大きく稼ぐことができますので描きたいという方も多いと思いますが、

成人向けが描けるサービスは限られています。

 

ニコニコ静画やnoteのように規約で成人向けがNGなサービスや

サービス全体の雰囲気として成人向けを歓迎していないサービスがありますので

活躍する場は慎重に選んだ方が良いでしょう。

 

利用者層は自分の作風や絵柄に合っているか

 

自分の絵のターゲット層にあったサービスでないと活躍することは難しいため

戦う場所は上手に選びましょう。

 

男性向けならFantiaやskeb、ニコニコ静画、女性向けならpixiv FANBOXやSKIMAがオススメです。

日本国外での活躍も視野に入れるならばPatreonです。

 

短期間で大きく稼ぐか、長く小さく稼ぐか

 

どれくらいの期間でどれくらいの金額を稼ぎたいかによって選ぶサービスが変わります。

 

短い期間でまとまった金額が稼ぎたいならばSKIMAやCoconalaで自分から案件にどんどん応募しましょう。

(スキルマーケットサービスではクリエイターにサービスを依頼する以外に案件に対してクリエイターから応募する方法もあります)

 

ファンクラブ運営サービスやニコニコ静画は一気に大きく稼ぐことは難しいですが、

クリエイターの人気度に応じて少しずつ報酬が増えていきます。

 

二次創作絵を使用して稼ぐのはOK/NG?

 

たびたびネット上で議論になるのが

pixiv FANBOXやFantiaなどで二次創作絵を公開したり、

skebなどで二次創作絵の依頼を受けて描き報酬をもらうのは営利目的の活動に当たるため

各社が設定している二次創作ガイドラインに抵触するのではないかどうかという論点です。

 

OK/NGに対していろいろな意見があるが、限りなくグレー

 

pixiv FANBOXやFantiaはクリエイターに対して金銭的支援をしているのであって、

そのクリエイターの作品に対して課金しているわけではないので

クリエイターが二次創作絵をアップしていても問題ないという意見もありますが、

この論理が明確にOKとなったケースはないと思います。

 

同人誌の場合と同様、権利者の目にあまる場合は訴えられる可能性はある

 

二次創作同人誌は著作権者にとって作品の宣伝効果などのメリットがあるため

同人業界を公式は見て見ぬ振りをしているのが同人業界の現状ですが、

その作品のイメージダウンになっていたり公式の利益を奪っている場合などは

著作権者に同人作家が訴えられる可能性はあります。

 

今回紹介した各サービスで二次創作物で金銭的利益を得る場合は

同人誌の場合と同様、

著作権者にとって権利侵害・不利益になるような場合は訴えられるかもしれないということは

心得ておいた方がよいと思います。

 

二次創作絵を使用する場合は個々人の判断と責任のもとで行うこと

 

本記事で紹介したサービスにおいて二次創作絵を使用する場合は

各作品の二次創作ガイドラインを確認した上で

自己の判断と責任のもとで絵をアップロードするようにしてください。

 

まとめ

 

即売会がない期間を「虚無期間」としてしまうのはもったいないですよね!

ぜひ今回紹介したサービスを活用して、スキルアップやフォロワー獲得に努め、充実した日々をお過ごしください。

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