鳥出神社 勇壮な鯨船行事を披露 今年は暑さ対策でこの時期に 三重・四日市市
ユネスコの無形文化遺産に登録されている三重県四日市市の鳥出神社の鯨船行事が28日に行われ、勇壮な捕鯨の様子が再現されました。 例年、鯨船行事は8月に開催されてきましたが、近年の猛暑の影響で2025年は秋の開催となりました。 江戸時代から続くとされる鳥出神社の鯨船行事は毎年8月のお盆の風物詩として親しまれてきましたが、近年の猛暑により参加者や見物客の熱中症リスクが高いとして、今年は暑さがおさまる9月末に日程が変更されました。 4つの保存会のうち3艘の鯨船が参加し、鳥出神社で勇壮な本練りを奉納しました。 境内では多くの観客が見守る中、豪華絢爛(けんらん)な山車が大きく船体を揺らしながら逃げる鯨と激しい攻防を繰り広げました。 9月28日の四日市市の最高気温は28.6度と過ごしやすい気温となり、訪れた人たちからは秋の開催について理解する声が聞かれ「過ごしやすいし、見る人もやる人もやりやすい環境なのかなと」「これだけ暑いと今の9月のほうがいいような気がしますけど(お盆休みではないので)人を集めるのは大変かしら」と話していました。 2026年の開催時期については今回の秋の開催を終えた上で、地元の声を聞き検討を重ねるということです。