2025年10月18日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.32」を開催します。今回は人がたくさん死ぬコメディ2本立てということで、チェコの鬼才オルドジフ・リプスキーの傑作『連続殺人狂騒曲』と、アンナ・ファリスの黄金期を飾る一作でもある英国映画『時間旅行についてのよくある質問』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


2026年1月18日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.33」を開催します。今回はロマンティック・コメディ2本立てということで、名作『KiSSingジェシカ』のジェニファー・ウェストフェルトが手掛けた変則育児コメディ『フレンズ・ウィズ・キッズ』と、ブラッド・アンダーソンの最高傑作『ハッピー・アクシデント』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です

過去に開催したサム・フリークスの一覧はこちらです


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しましたマフスのキャリアを一望できるプレイリストも作ってみました。

ローリングストーン ジャパンでリンダ・リンダズにインタビューしました。アルバム『Growing Up』発表時SUMMER SONIC 2022での来日時2024年の来日時です。

2023年5月にシグリッドが初来日公演を果たした際に、ローリングストーン ジャパンでインタビューしました


メアリー・ルー・ロードの「Lights Are Changing」のオリジナルなどで知られるべヴィス・フロンドのポップな楽曲のみを集めたベスト・アルバム的プレイリスト『Pop Essentials of The Bevis Frond』を作成しました。

サム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しました。毎回上映作品と絡めた選曲をしています(最新のものに随時更新していきます)。


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない


Coconut Records/Davy


★★★★★


ジェイソン・シュワルツマンのソロ・ユニットの2ndアルバム。役者としての仕事もあるのに、約2年という短めのインターバルで新作を発表してくれるとは嬉しい限り。


前作『Nighttiming』と比べるとオルタナティヴ・ロック色/インディー・ポップ色が薄まり、すごくビートリーなフォーク・ロック・アルバムになっているんだが、これはどう考えても盟友ズーイー・デシャネルシー&ヒムに同調したとしか思えない。本当にこの2人は(恋人としての関係はとっくに終わっているにも関わらず)いまだに切っても切り離せない関係なのだなあ。シー&ヒムが『A Hard Day's Night』(のB面)〜『Beatles For Sale』辺りを彷彿とさせる初期ビートルズサウンドであるのに対して、ココナッツ・レコーズは『White Album』を彷彿させる後期ビートルズサウンドになっているのが2人の個性の違いといえよう。


まあ、「ビートルズを彷彿させる〜」みたいな謳い文句のアーティストって普通ならば甘さ一辺倒になりがちなんだが、ジェイソン・シュワルツマンはファントム・プラネットの元ドラマーだけあって(ビートルズがそうであったように)リズムが強いので、あくまでもタイトなサウンドに仕上がっているのが素晴らしい。映画『ウォーク・ハード ロックへの階段』でリンゴ・スター役を演じていたのはダテじゃないぜ。おそらくはジェイソン本人が弾いているであろうベース・ラインもやたらとポール・マッカートニーっぽくなっているんだよな。


相変わらず曲が短いのも嬉しくて、今作は全10曲28分。今の時代に30分を切るアルバムを出した勇気を讃えたいね。『Nighttiming』を余裕で超えた、早くも今年のベスト10入り確実な大傑作。ポール・マッカートニーの『Chaos And Creation In The Backyard』が好きな人は是非。「Wandering Around」でドノヴァンの「Wear Your Love Like Heaven」をパクっているのも楽しいぞ。必聴


そういえば、前作の感想でおいらは「アルバム全体のガチャガチャとしたポップ・サウンドモンキーズの最高傑作である『Headquarters』に近似」と書いたんだけど、もしかして今作のタイトルはモンキーズデイヴィ・ジョーンズから採ったとか?(<それはない)。


試聴サイト


  • アッキー

    こんにちは。初めてコメントさせていただきます。She & Himの記事でブログをピックアップしていただいたアッキーと申します。ジェイソン・シュワルツマンの2nd、早速試聴してみました!コレ、ヤバいですね〜。前作も大好きでしたが、更によいかも!!ジェイソン・シュワルツマンってパワードラマーではない所がまたよいですよね。ちょっとモタつきながらもぎりぎりタイトに決まるみたいな所がいいなーと。今も聴きながら書いているのですが、早くちゃんと聴きたいです!!

  • pikao

    >アッキーさん

    コメントありがとうございます!

    いやあ、マジで『Davy』は前作以上に傑作ですよ! 今回もきちんと日本盤出して欲しいですよねえ。

    >ジェイソン・シュワルツマンってパワードラマーではない所がまたよいですよね。

    ジェイソンのドラミングって誰かに似ていてずっと考えていたんですけど、これってポール・マッカートニーのドラミングっぽいんですよね。アッキーさんが言われているようにいわゆるパワードラマーではないんだけど、いなたいグルーヴと歌心があって決まるところでビシッと決まるという(なのでさっき「ポール・マッカートニーの『Chaos And Creation In The Backyard』が好きな人は是非」と感想に付け加えておいた)。

コメントを書く