中国海警、尖閣諸島周辺でのヘリ離陸認める 「領空に入った日本の民間機に警告」と主張

沖縄県・尖閣諸島周辺でヘリコプターが飛び立った中国海警局の船=3日午後(海上保安庁提供)
沖縄県・尖閣諸島周辺でヘリコプターが飛び立った中国海警局の船=3日午後(海上保安庁提供)

【北京=三塚聖平】中国海警局(海警)は3日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で同日、海警船が巡行中に日本の民間機が中国の領空に入ったことを発見し、艦載ヘリコプターを離陸させて「警告、駆逐」したと主張する報道官談話を発表した。

談話は、海警船が定期巡行していたところ、日本の民間機が「中国側の釣魚島(尖閣諸島の中国側名称)の領空に不法に入った」ことを確認したと主張した。これを受けて海警船が「直ちに法律に基づく必要な管理、コントロール措置を講じた」としている。「日本の民間機」の詳細については明らかにしていない。

海警の報道官談話は「釣魚島とその付属島嶼は中国固有の領土だ」という従来の主張を繰り返した上で、日本側に「一切の違法な活動を直ちにやめる」ことを求めた。同時に「海警は釣魚島の領海、領空で権益を守る法執行活動を引き続き行い、国家の領土主権と海洋権益を守る」とも強調した。

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