この記事へのコメント

Cly
最近は自転車のマナーに関する報道が多くなされているが、結果として「自転車はいくら批判しても構わない、なぜなら悪いのは自転車だから」という意識が醸成されつつあると感じる。
四方山
昨今、自転車のルールに社会的関心が持たれる様にもなりました。しかし警察庁のHP などの自転車ルールマニュアルと、都道府県の現場を担う警察官の説明に矛盾もあり、結局のところ、曖昧な扱いとなってしまっている自転車のルールです。
あい
2人の幼児を乗せて電動自転車に乗っていますが、この場合は「13歳未満の子どもと70歳以上の高齢者、体が不自由な人は歩道を走行してもかまわない」ルールに含まれるのでしょうか。万一の時の転倒が怖くて歩道を走ることが多いのですが、肩身が狭いです。

編集部の座談会をきっかけに、「自転車って、車道?歩道?どこをどう走ればいいのか」、日々運転していても実はあまり知らないことに気付きました。今回は、自転車の通行ルールのギモンに迫ります

前回の記事はこちら

自転車っていったい、どこをどう走ればいいの!?

お話を聞いたのは、埼玉県にある自転車安全利用研究会の代表、谷田貝一男さんです。

秋元宏美
自転車で車道を走るのが怖い、自転車っていつしか歩行者にも車にもやっかいものになっているんじゃないかと…。
自転車って昔は車道を走っていたんですよ。
谷田貝一男さん
秋元
ところが事故が増えて危なくなってきたということで、昭和45年に道路交通法が改正されて歩道も走れるようになって。
谷田貝一男さん
今の大人世代のみなさんは、歩道を走っておられたのではないでしょうか。

自転車研究を続けて35年の谷田貝一男さん

私は30代ですが、確かに子どものころから自転車は歩道を走ることが多かったです。
そうですよね。
そうしているうちに2000年代から今度は自転車と歩行者の事故が増えてしまって、2007年の国の「自動車安全利用五則」で原則車道であることを明確にし、去年11月の改訂でヘルメットの着用などとともに「原則車道」も引き続き周知していると、そういう歴史があるんですね。
谷田貝一男さん

自転車安全利用五則
1. 車道が原則、左側を通行
   歩道は例外、歩行者を優先
2. 交差点では信号と一時停止を
       守って、安全確認
3. 夜間はライトを点灯
4. 飲酒運転は禁止
5. ヘルメットを着用

詳しい説明がある警察庁のサイトはこちら(NHKを離れます)

事故が増えたりすると、ルールもそのたび変更されていったんですね。
今は、車道や歩道に自転車マークがついた通行帯がありますが、色んな種類があって、正直ルールや違いがよく分かりません…。
ルールを学ぶ機会もあまりないので、とってもむつかしいと思います。
自転車が通行できる道路は、大きく分けて4種類あると思ってください。

①自転車だけの 「自転車道」

1つめはこちら。「自転車道」です。

見た目もわかりやすい「自転車道」

「自転車のための道」ですので、自転車だけが通行できます。
歩道とも車道とも、ブロックや植え込みやガードレールなどで分離されています。

走れるのは自転車だけ!

大きな通りに多い印象ですね。自転車ユーザーの立ち場でも、歩行者・車目線でも、安心感がありますね。

②路面に専用の文字 「自転車専用通行帯」

2つめは、「自転車専用通行帯」
見分け方は車道の進行方向の左側で、「自転車専用」という文字が路面に書かれています。青色や茶色に塗装されていたりします。

大きく「自転車専用」という文字が

文字通り自転車専用ですので、自転車はこの通行帯がある道路では、ここを通行します。矢印の方向に走行することになっていて、逆走はNGです。
いっぽう車はここを通行できませんし、駐車や停車が禁止されている区間もあります。
自転車ユーザーの立ち場だと、駐停車している車をよけるために車道側に膨らむのは、怖いですよね。

③よく見かける 自転車と車の「混在路」

3つめは、自転車と自動車の「混在路」です。
これ、いちばんよく見かけるのはこのタイプな気がします!!

みなさんの街にもありますよね?

それほど道路の幅が広くなくても取り入れやすく、国内でいちばん広がっているタイプかと思います。
自転車ナビマーク自転車ナビラインという矢印が目印ですね。
自転車が車道を走行する際の推奨路の位置づけで、危険な場合は歩道も通行できますし、実は車も走行していいんです。

実態に合わせて歩道に普通自転車通行可の標識があるところも

車も走っていいんですね…。自転車だけだと思っていました。

④歩道にある「自転車の通行指定部分」

そういえば、歩道でも自転車用の印がついた場所を見かけたことがあるのですが・・・。
はいはい。こういった、歩道の自転車通行指定部分ですね。
これです!ここも、「自転車専用」ということになるのでしょうか。
自転車はここを通行します。いっぽうで自転車の指定部分を歩行者が歩いている場合は、一時停止したり、自転車から降りたりして、歩行の妨げにならないように「歩行者優先」を配慮しましょう。
このほか、歩道や路側帯のない道路などでは歩行者に配慮しながら進行方向左側を通行しましょう。
初めて知ることばかりでした。
オランダでは学校で毎週自転車の授業があったり試験があったりするのですが、日本ではルールを学ぶ機会がほとんどないので、実は知らなかった…!ということも多いのではないでしょうか。
ぜひお住まいの地域の車道や歩道がどうなっているか、通勤や通学のさいに見てみてください。
ありがとうございました!!
2010年から奈良、大阪、ネットワーク報道部で健康や医療、インクルーシブ社会について取材をしてきました。
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みなさんの声

Cly
最近は自転車のマナーに関する報道が多くなされているが、結果として「自転車はいくら批判しても構わない、なぜなら悪いのは自転車だから」という意識が醸成されつつあると感じる。
結果、歩行者や自動車は自身が危険な行動を取ったとしても「今のは自転車のせい」と決めつけ自らの行動を振り返ろうとせず、歩行者や自動車の危険な行動(例えば直前割り込み、歩きスマホなど)が放置され続けるのでは無いか。
近所の交差点にこんな看板があった。「自転車は交通ルールを守ろう」
それを見て自分はこう思った。「歩行者や自動車は守らなくても良いのか?」

車道を走れば「歩道を走れ」と言われ、歩道を走れば「車道を走れ」と言われる今の環境、自転車に最早「安全に通行する権利」は存在しないと感じる。
ハードウェアの充実と共に、クリーンでヘルシーな交通機関として自転車が広く活用されるようになってほしいと強く願う。

最後に一つ、疑問を書かせてください。
車道の端にある自転車レーンは交差点に入ると左折レーンに巻き込まれ、場所によっては無くなってしまうこともあります。
この際、自転車は直進したくても左折レーンに並ぶ車の後ろに付き続けなければならないでしょうか?もしくは車道の直進レーンに出て直進しても良いのでしょうか。

個人的には、左折レーンは横断歩道により酷く渋滞することがあり、結果歩道を走った方が得をするとなれば当然歩道に流れて行くと思うので、直進レーンに出たいと思っています。
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四方山
昨今、自転車のルールに社会的関心が持たれる様にもなりました。しかし警察庁のHP などの自転車ルールマニュアルと、都道府県の現場を担う警察官の説明に矛盾もあり、結局のところ、曖昧な扱いとなってしまっている自転車のルールです。
警察庁のHP などでは軽車両である自転車は、車道と歩道が分かれる道路について,車道左側通行の原則が説かれていますが、地域を所轄する現場の警察官の説明では、むしろ、歩道が通行できるなら歩道を通行する事を推奨させている説明が多いと思います。
自転車のルールは、車道も歩道も自転車利用者自身の判断により、どちらも通行できるとされている点で、非常に運用も曖昧となっています。
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あい
2人の幼児を乗せて電動自転車に乗っていますが、この場合は「13歳未満の子どもと70歳以上の高齢者、体が不自由な人は歩道を走行してもかまわない」ルールに含まれるのでしょうか。万一の時の転倒が怖くて歩道を走ることが多いのですが、肩身が狭いです。
ギモン
自転車通行可能な歩道と自転車マークが引いてある車道があるのでどちらを通れば良いのかわからない時がある。

道路に自転車レーンあるけど、直進と右折車線があって自転車レーンに入ると自転車が通れないし、自転車レーンを守ると右折車が並べなくて効率が悪い。

真っ直ぐ直線に漕いでいる人であれば安心できるが、子供を乗せている自転車や老人はフラフラと漕ぐので追い越しするのに大変不安になる。

歩行者用の横断歩道(自転車レーン)がついていないところで自転車が一時停止もなく飛び出してくることが多く、死角が多い横断歩道はとても危なく感じる。

歩道が自転車通行可能でもきちんと標識が設置されていないことが多く、方向によって標識が設置されている時とされていない時がある。車道の時は車道の左側を走って逆走しないようにしましが、歩道の時も道路の右側の歩道は使っちゃいけないの?
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みぃ
自転車レーンがあっても路駐が邪魔で、その外側までは行きたくない。車に轢かれたくないから。
区によって自転車レーンがある所ないところ1番困るのは区界でレーンが無くなること。だから歩道の車道側をゆっくり走るしかない。
ママチャリ、学生、ウーバーとかの自転車はアホなぐらい飛ばしてる。非常識なぐらい。
自転車に乗ってる人達がマナーを守れば歩道の車道側を走れるんではないか。非常識や走り方をするから段々縛りが強くなるんじゃないかと思います。
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リキ
自分の住んでいる地域は、きちんと市が自転車用レーンを作ってくれているのに、なぜか歩道を走る自転車があとをたちません。
だいたい学生が高齢者です。
それでもたまに、競技用の自転車で歩道をびゅんびゅん飛ばしながら人を避けて走る若い人もいます。まるで障害物レースを楽しむかのようです。
車が怖くて自転車用レーンを走れないくらいの体力なら、そもそも自転車に乗らなければ良いのです。
免許を返納する高齢者と同じく。
「車が怖い」を言い訳にしてるだけにしか思えずモヤモヤします。
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てんむす
毎日朝夕に使う千鳥ヶ淵の二車線道路、はっきりくっきり自転車マークが車道に何箇所もあるが、この界隈のおまわりさんは皆さん歩道を自転車走行しています!!!つまり車道がかなり怖いのです。。
この自転車マークがあるせいなんじゃないかと思いますが、自転車は向こう走れ!と歩行者に怒鳴られることが時々あります、歩行者優先を心がけているだけにモヤモヤします。
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下里史
自転車どうすればシリーズ、次回は、道路の渡り方、(大小様々な)交差点でどうするのが正解か、教えてほしいです!!
自転車通行帯を素直に走ってきたら幹線道路との大きな交差点…右折したい…でも車と一緒に右折するのは怖い! ここから歩行者信号に従って横断歩道を渡ってもいいんですか? それとも車両だから車の右折信号と一緒に右折ですか? 教えてください!
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