紀元2世紀の印象的な大理石彫刻が日本で初公開されます。
ナポリ国立考古学博物館の至宝。長いマントで覆われ、両手で肩の天球儀を持ち、猫背で膝を曲げたアトラスの姿が彫られています。
ファルネーゼ・アトラスは、唯一無二の古代の貴重な傑作です。高さ約2メートル、重さ2トンもあり、科学的知識と巧みな芸術的技巧の融合を象徴し、大阪万博2025におけるイタリアのシンボルとなっています
アトラスと現代の神話
人間と宇宙の関係を擬人化したアトラスは、旅のシンボルであり、西洋と東洋を結ぶ理想的な存在です。イタリアパビリオンの中心である広場に設置されたアトラスは、「私」(個人)、「私たち」(社会)、「Territorio」(国土)、「Spiritualità」(精神性)をテーマとして、さまざまな展示エリアをローマ教皇庁の存在とともにつなぐ役割を担います。ファルネーゼ・アトラスは、イタリアがパビリオンで展開する未来の物語の象徴となり、地中海を発祥の地とする、文化間の強い対話精神を特徴とするグレコ・ローマ文化の哲学的・人文主義的思想を引き出しています。
科学と芸術:石に描かれた宇宙
アトラスが支える球体は、6mmの浅浮き彫りで精巧に彫られています。これは宇宙を象徴するもので、星座、星座、四方位、天と地が当時の理論に従って描かれています。
天空を支えようとする巨人の努力を表現するという明らかな芸術的価値に加え、この作品には、何世紀にもわたって天文科学に影響を与えたもうひとつの価値があります。というのも、天球上の星座の表現は、古代において最も正確なもののひとつなのです。
アトランテ・ファルネーゼでは、技術的・科学的知識が、普遍的な物語、巨人の労働への共感、作品の芸術性と融合しています。人間の感性、発展、革新の間のつながりを求めることが大阪万博2025におけるイタリアのメッセージであり、それこそが、アトランテ・ファルネーゼが今回の旅に同行することになった理由です。
天文学の巨神アトラス
知識の重みに圧倒され、膝をつくアトラスは、理解し、向上しようとする人間の努力と、自分の限界を超えようとする欲求を表現しています。この彫刻では、科学と芸術、物語と数学的計算、情熱と観察が融合しています。大阪万博2025でイタリアが表現したいものの完璧な統合と言えるでしょう。
アトラスと知の重み
アトラスの神話は、緊張した筋肉と、知を支えようとする「巨人」のような努力で圧迫された顔を表現する大理石の線によって、現代まで引き継がれています。この疲労感こそが、私たちが自身を認識し、識別するものであり、全人類に属するものなのです。
アトランテ・ファルネーゼ、私たちが万博にもたらす価値
大阪万博イタリア総代表のマリオ・ヴァッターニは、「非常に強い象徴性を持つこの作品は、私たちが万博2025にもたらす価値、すなわち文化遺産の豊かさとそれに伴う責任、そして科学、研究、ハイテク、旅の精神、異文化の発見を物語るものです」と説明しています。