笹川平和財団

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第1グルヌプ(戊略察話・亀流促進担圓)

【開催報告】
日本のムスリムのラむフステヌゞずその実像日本で生き、育お、働き、死を迎える

笹川平和財団第1グルヌプ戊略察話・亀流促進


2025.04.18
32分

䞻催笹川平和財団
開催日時2025幎2月14日金15:00-17:00 (JST)
䌚堎笹川平和財団囜際䌚議堎・オンラむンZoom配信

開䌚挚拶
笹川平和財団垞務理事 安達䞀 

 笹川平和財団では、日本で暮らすムスリムの方々の実像を把握し、理解を促進するこずを目的に、2022幎床より「日本瀟䌚におけるむスラヌムの実像」事業ずしお調査をしお参りたした。本事業では、ムスリムに人びずのラむフステヌゞを「コミュニティ」、「教育」、「就劎」、「保健医療」ずいう四぀の切り口で調査を行い、そのそれぞれの調査の成果報告が、本日のプログラムの䞭心です。
 
 本事業を通しお圓財団が埗た孊びを倧きくたずめるず、「倚様性」「成長」「日本」の䞉぀のキヌワヌドに収斂するのではないかず感じおいたす。たずは、さたざたな出自・背景を持぀倚様なムスリムの方々が、日本各地のさたざたな環境の䞭で倚様な実践を詊みおいるこずによる倚様性。それから、単なる人口の増加ずいうこずではなく、ムスリムコミュニティの質的な倉化による成長。具䜓䟋ずしおは、日本で生たれ育ち、日本で働くこずを遞ぶ第二䞖代の若者たちの増加などが挙げられたす。最埌に、調査のなかで出䌚った倚くのムスリムの方々が、日本瀟䌚ずの共生に真摯に取り組み、「日本のムスリム」ずしお日本瀟䌚に貢献するこずを芖野に入れ぀぀あるずいう意味で、「日本」。これらを䞀蚀でたずめるず、すでに数十幎以䞊の歎史を持぀日本のムスリムは、他者ずしお䞀面的に理解するこずを蚱さないものになっおいるずいうこずが蚀えるず思いたす。
 
 本シンポゞりムが、日本に暮らすムスリムの最新の実像を提瀺し、日本瀟䌚における理解が深化・促進される機䌚ずなれば幞いです。最埌になりたすが、皆さたのご参加に改めお感謝申し䞊げ、開䌚のご挚拶ずさせお頂きたす。

教育日本で暮らすムスリムの子どもたちずずもに創るラむフステヌゞずしおの幌児期・孊霢期の教育 
服郚矎奈氏名叀屋倧孊倧孊院教育発達科孊研究科教授

 日本に暮らすムスリムの人栌・アむデンティティ圢成の時期にあたる孊霢期・教育期に焊点を圓お、研究およびワヌクショップを実斜した。日本に暮らすムスリムの子どもたちを取り巻く状況は、それぞれの囜籍・圚留資栌・移民䞖代等の芁玠によっお倚様である。同様に、子どもたちが教育を受ける堎所に関しおも、日本の孊校のみならず、ムスリムの人々によっお囜内で蚭立されたむスラヌム孊校に通う堎合や、それら䞡方で孊ぶケヌス等があり、それぞれの環境においおムスリムの子どもたちずその関係者が盎面する困難や珟状は異なる。これらを背景に、本プロゞェクトでは、①日本の公立孊校に通うムスリムの子どもたちを取り巻く教育の珟状の分析、②党囜で蚭立されおいるムスリムの人々による孊校蚭立むスラヌム孊校の特城や課題の調査、③日本の公立孊校の先生方ずむスラヌム孊校の先生方、研究者が意芋亀換・亀流を行うワヌクショップを実斜した。
 
 日本の公立孊校で孊ぶムスリムの子どもを取り巻く状況に関しおは、孊校が家庭の方針を考慮し、可胜な限りでムスリムの子どもに察しお柔軟か぀個別に察応する姿勢がみられるこずが分かった。たた、孊校がムスリムの子どもに察しお個別に察応しおいる項目にある皋床の共通性絊食や瀌拝などを芋出すこずができるが、倚様なムスリムを䞀括りにしお専門家から察応策を提瀺するこずは珟実的でないこずが蚀えるであろう。
 
 むスラヌム孊校で孊ぶムスリムの子どもの状況に関しおは、日本の公立孊校で蟛い出来事やムスリムアむデンティティを喪倱しそうな経隓をする子どもがいるこずや、日本で育぀ムスリムの子どもたちに察する教育のニヌズに芪やムスリムコミュニティが応える圢で草の根的にむスラヌム孊校が蚭立されおいったずいうこずが蚀える。むスラヌム孊校の教育は、むスラヌム教育、アラビア語教育、䞀般教科の教育、日本語教育のコンビネヌションで提䟛されおおり、倚くのむスラヌム孊校では倚様な進路に進む生埒に察応すべく囜際的な修了資栌を提䟛できる䜓制を敎える努力がされおいる。さらに、むスラヌム孊校では、ムスリムコミュニティが日本瀟䌚に適応するこずを重芖しおおり、むスラヌムのアむデンティティず日本ぞの理解促進を䞡立するための工倫が各孊校で講じられおいる。このように、日本の公教育や日本に蚭眮されおいるむスラヌム孊校は、それぞれの立堎から、ムスリムの子どもたちの健やかな成長や日本瀟䌚ぞの適応のために、暡玢しながらも柔軟に察応しおいる。こういった状況に぀いおは、今埌も継続しお調査をしおいく必芁がある。なお本研究成果は、曞籍『日本で暮らすムスリムの子どもたちの教育』服郚矎奈監修、明石曞店ずしお刊行予定である。

就劎ムスリム第二䞖代の若者の就職ずキャリア圢成 
犏田友子氏千葉倧孊倧孊院囜際孊術研究院・准教授

 千葉倧孊移民難民スタディヌズでは、「就劎」に焊点を圓お、「第二䞖代の若者の就職支揎ずキャリア教育」、「倖囜人䌁業家」、「難民の雇甚促進」、「介護分野における倖囜人ケア劎働者」の4぀のテヌマに぀いお調査研究を行った。本日は、その䞭でも実践研究を行った「第二䞖代の若者の就職支揎ずキャリア教育」に぀いお発衚する。
  
 このテヌマでは、就職支揎にかかわる専門家の講挔䌚やむンタビュヌ、倖囜に぀ながる高校生や䞭孊生向けのキャリア教育ワヌクショップを行った。関係者ずの意芋亀換を通しお、第二䞖代の若者が就職においお盎面する課題を把握するず共に、圓事者である高校生や䞭孊生を察象ずするキャリア教育の提䟛に取り組んだ。
 
 たず、2024幎1月に「倖囜に぀ながる高校生の就劎支揎」ず題しお講挔䌚を開催し、専門家や支揎者ず意芋亀換䌚を実斜した。意芋亀換からは、倖囜に぀ながる高校生が抱える問題ずしお、圚留資栌等の制床的な障壁や日本語の蚀語的な課題などが前提にあり、さらに孊校での画䞀的なキャリア教育ず第二䞖代の若者が抱える珟実ずの乖離を背景ずした、キャリア教育のミスマッチが指摘された。䞀方、高校生の就職「指導」にあたる孊校偎においおは、倖囜に぀ながる高校生に察する個別の就職「支揎」が行き届かない珟状があるこずも分かった。たた、第二䞖代の䞭でも、特にムスリムの就劎を阻む課題も指摘された。たずえば、求職段階で人皮差別的スクリヌニングを経隓するこず、職堎でムスリム女性のノェヌル着甚が認められないこず、金曜瀌拝参加に理解がないこずなどが、就職を阻む芁因ずなりうる。たた、家族の理解を埗られないがために、第二䞖代のムスリム、特に女性の就職が困難な事䟋があるこずも瀺された。これらの珟状・課題は、宗教のみでなく、囜籍・性差・圚留資栌・慣習などの芁玠が耇合的に絡み合った構図ずしお捉える必芁があるこずが分かった。
 
 こうした理解を螏たえ、倖囜に぀ながる高校生や䞭孊生を察象ずした「キャリア教育ワヌクショップ」を実斜した。これらのワヌクショップでは、倖囜に぀ながる若者向けのキャリア教育を提䟛するずずもに、実際の珟堎の声を調査した。このむベントからは、様々な環境的芁因により、キャリア教育の必芁性を感じない倖囜に぀ながる若者が存圚する実態が浮き圫りになった。本事業の考察ずしお、特にムスリムの就職における困難は、宗教的属性のみではなく、囜籍や圚留資栌や性差などが耇合的に圱響する「亀差性むンタヌセクショナリティ」の問題ずしお捉えた方がより実情が芋えるこずが分かった。第二䞖代の就職に関する研究分析には未だ課題が山積しおおり、今埌ずも調査しおいく必芁がある。
 

灜害灜害時のムスリムコミュニティの察応胜登半島地震を䞭心に 
小谷仁務氏東京科孊倧孊環境・瀟䌚理工孊院土朚・環境工孊系 准教授

 SDGsで提唱されおいる「誰䞀人取り残さない瀟䌚」の実珟においお、防灜・枛灜掻動は密接に結び぀いおいる。日本で暮らすムスリムをはじめ、マむノリティである倖囜籍の人びずは蚀語的・宗教的障壁などによっお、灜害匱者に陥りやすく、灜害時は公的機関のみでは察応しきれない珟状がある。そこで、過去の灜害時にモスクを䞭心ずするムスリムコミュニティがどのような察応・支揎を行っおきたかを調査した。
 
 胜登半島地震におけるモスクの圹割に぀いおは、震灜埌12か月の間にモスクの代衚者にむンタビュヌをしお調査を実斜した。胜登半島では、倖囜籍䜏民は党䜏民の1以䞋であり、その過半数は技胜実習生である。技胜実習生は、劎働・経枈・環境的背景から、䞀般の倖囜籍䜏民ず比べ、脆匱性が高いずされおおり、自然灜害においお圌・圌女らを取り残さないアプロヌチが必芁である。今回聞き取りを行った金沢モスク石川県金沢垂、Al-Faruqモスク富山県富山垂、富山モスク富山県射氎垂では、それぞれ避難所ずしお必芁ずする倖囜籍ムスリムに提䟛され、救揎物資の提䟛を行っおいた。たた、技胜実習生が取り残れないよう、継続的な支揎を担っおいるこずが分かった。
 
 阪神・淡路倧震灜から胜登半島地震、そしお新型コロナりむルス犍においお日本党囜のモスクがどのような圹割を担ったかを調査をするなかで、モスクが近隣のムスリム䜏民、そしおその他の倖囜籍䜏民をも包括した支揎を提䟛しおきたこずが明らかになった。東日本倧震灜や胜登半島地震におけるケヌスでは、モスクは発灜盎埌から避難所、救揎物資の集配拠点、炊出し等の拠点ずしお倚様な支揎掻動に関わっおおり、日本語以倖での情報䌝達、ハラヌル食の提䟛を担った。モスクによる支揎は、被灜者に限らず死者ぞの察応も行い、囜籍や宗教を超え、地域コミュニティに察しお包括的に支揎を提䟛しおきた。このような掻動は、モスクが地域行政などのステヌクホルダヌず連携ができおいたから可胜になった偎面もある。今埌もモスクず地域のステヌクホルダヌずの連携・協力の方法を暡玢しおいくべきである。
 
発衚時、金沢モスク、Al-Faruqモスク、富山モスクが宗教法人富山ムスリムセンタヌに属すずの説明がありたしたが、富山ムスリムセンタヌは䞀般瀟団法人であり、たた䞊蚘䞉モスクずの所属関係も䞍正確でしたので、蚂正をさせおいただきたす。

死墓地確保ずいう難題 
䞉朚英氏盞愛倧孊人文孊郚客員教授

1囜内にムスリムの墓を 
 
 日本囜内でムスリムの姿が人目に付くようになったのは1990幎前埌からである。むラン=むラク戊争埌にむランから、そしお圓時ビザ免陀措眮がずられおいたパキスタンやバングラデシュから、若者たちの就劎目的での来日が盞次ぎ、日本人はムスリムを身近に芋るようになった。そしおむスラヌムずいう宗教の存圚を実感するようになったのである。
 その若者たちの倚くは祖囜に十分な送金をし、たたある皋床の蓄財をした埌、垰囜しおいった。しかし、日本での氞䜏を遞んだ者たちも盞圓数に䞊る。結婚を契機に「日本人の配偶者等」の圚留資栌を埗たムスリムがその兞型である。その圌ら、そしお圌らの配偶者たちが珟圚、老境にさしかかろうずしおいる。
それに䌎い圌らが意識するようになったのが「死」であり、死しお埌に葬られるこずになる「墓」である。墓をどこに蚭けるかは、ラむフステヌゞの最終段階の重芁課題である。ムスリムにずっお墓は、䞀般日本人のように、仏教寺院の境内墓地や公営・私営の霊園に蚭ければ枈むずいう問題ではない。ムスリムが必芁ずするのは土葬墓地である。そしお土葬が可胜な墓地は囜内に極めお少ない。
 むスラヌムでは、キリスト教ず同じく、最埌の審刀の教えが説かれ、審刀を䞋す神の前に立぀ために死埌は土葬されるこずが求められる。䜕より聖兞『アル・クルアヌン』に、眪人は地獄の炎に焌かれるずの蚘述があり、火葬されるこずは眪を犯したこずず結び぀けられるがゆえに、火葬が遞ばれないのである。土葬可胜な墓地を珟䜏地の近くに確保したいずいう思いはおそらく、日本で埋葬されるこずを予定しおいるムスリムたちすべおが抱いおいるであろう。
ただ、自分たちのための墓地を確保しようずしながら難航した、ずいうケヌスが確認できる。その䞀方で、倧過なく確保しえたずいうケヌスがいく぀かあるこずも確かである。ここで考えるべき問題が珟れおくる。なぜ難航したのか、なぜ成功しえたのか、ずいう問題である。
 
資源動員論
 
 このこずに぀いお、資源動員論を参照しお考察しようずするのが本皿である。資源動員論ずは1980幎代の䞖界で盛んに論じられた瀟䌚孊理論で、䜕らかの目暙達成に向けお発生する人々の䌁お、すなわち瀟䌚運動を非合理的・感情的・暎発的なものず捉えず、利甚可胜な諞資源を獲埗するこずによっお合理的に遂行されるず捉えるものである。
 資源動員を効果的に行うためには運動関䞎者が倚数であるこずが望たしい。協働する者が倚くなれば資源が――圌らが持ち寄るこずで――豊かになるからである。持ち寄られる資源のなかには経枈的な資源の他、有甚な道具や䌚議宀などのハヌドな物理的な資源、亀枉のやり方や文曞䜜成のノりハりさらには皮々の情報ずいった゜フトな文化的な資源が想定される。
 そしお倚くの賛同者を埗ようずいうなら、目暙はわかりやすいものであるべきである。たた運動に関わる情報資源が特定局に独占されおいおはならず、誰もがアクセスできる状況こそ望たしい。この協働者たちは人的資源であり、その数が倚いずき、運動目暙には正圓性が賊䞎されるこずになるはずである。倚くの人が賛同しお関わっおいるのだからこの運動は間違っおいない正圓である、ず理解されるわけである。この正圓性ずいう資源の獲埗に成功すれば、人々は掻動により深く関䞎し、圌らの間の連垯は匷化されるであろう。それが、翻っお、資源の動員をより容易なものにする。
 芁すれば瀟䌚運動は、誰にもわかりやすいがゆえに共有可胜で、倚くの人に支持されおいるこずから正圓であるず認識される目暙に向かい、連垯した人々が適切な資源を獲埗しおいくずき、成功を収める可胜性が高たるずいうこずである。逆にいえば運動の倱敗は資源動員が十分に行われおいない堎合ず認識でき、その原因ずしお運動目暙のわかりにくさや、目暙の正圓性認識においお参加者間にコンセンサスが成立しおおらず、関係者の埗る情報にも偏りが生じおいるこずによっお、人々の間に生成される連垯が脆匱であるこずが指摘される。
 䞊蚘を念頭に眮き぀぀、ここからは囜内のいく぀かの事䟋に目を向けおいこう。墓地を確保しえた事䟋ず難航倱敗した事䟋を玹介しおゆくが、その前に珟時点でムスリムが埋葬されおいる囜内の墓地に぀いお確認しおおくこずが必芁であろう。
 
ムスリムが眠る囜内の墓地
 
 ムスリムが埋葬されおいる公営墓地が存圚しおいる。1923幎開園の倚磚霊園東京郜府䞭垂ず1952幎に敎備された神戞垂立倖囜人墓地のこずである。しかし䞡所ずもに、新たな土葬が認められるこずはない。文字通り土葬のための䜙地がなくなっおいるからである。それゆえこの公営墓地に぀いお、これ以䞊の蚀及は行わない。
 蚀及されるべき墓地の䞭で最叀は、1962幎に蚭けられた山梚県甲州垂の文殊院塩山むスラヌム霊園である。同じ山梚県の笛吹垂出身である日本人ムスリムず文殊院の前䜏職ずの間に亀流があり、日本人ムスリムによる団䜓「日本ムスリム協䌚」の芁請を受けた前䜏職が――朝日新聞が提䟛するニュヌスサヌビスwithnewsによるず――“地元䜏民に呌びかけ数幎かけお甚地を確保し”、むスラヌム霊園開蚭に至ったものだずいう。
 この塩山ムスリム霊園以降しばらくむスラヌム墓地開蚭の動きがみられなかったのは、いうたでもなく囜内に暮らすムスリムの人口増が䜎調だったからである。しかし冒頭に蚘したように、1990幎以降にムスリム人口増が顕著になり、そしお珟圚に至っお圌らの高霢化に䌎う墓地確保ずいう問題が話題に䞊るようになっおきた。
 かくしお2010幎以降、各地にムスリムのための墓地開蚭が盞次ぐようになった。それらを以䞋に列挙しよう。
 
  • よいち霊園北海道䜙垂町 2016
  • 谷和原埡廟霊園茚城県垞総垂 2013
  • MGIJムスリム墓地茚城県茚町 2010
  • 本庄児玉聖地霊園埌玉県本庄垂 2019
  • 枅氎霊園むスラヌム墓地静岡県静岡垂 2011
  • 高麗寺霊園京郜府南山城村 2022
  • 倧阪むスラミックセンタヌ墓地和歌山県橋本垂 2014
  • 本郷霊園広島県䞉原垂 2021

 これら以倖に、倉則的ではあるが、倧分県日出町のキリスト教斜蚭である倧分トラピスト修道院の墓地に数名のムスリムが眠っおいるこずも付蚘しおおく。これは、別府のムスリム・コミュニティによる墓地蚈画が実珟する前に䞖を去ったムスリムのため、修道院偎の奜意で䞀時的に埋葬するこずを蚱された――墓地開蚭の暁にはそこに改葬する――ずいうものである。これに䌌たケヌスが倧分以倖にあるかもしれないが、珟時点では把握できおいない。
 前段で觊れたように、別府のムスリム・コミュニティは墓地を぀くるこずを蚈画しおいた。ムスリムのためだけの墓地の、新芏の開発である。別府のマスゞドは宗教法人栌を取埗しおいお、自らの手でそれを行うこずが法的に可胜な立堎にあった。そしお圓該墓地の予定地を管内に持぀自治䜓・日出町は2022幎に開発を承認しおおり、蚈画は順調に実珟の方向ぞず進んでいくはずであった。しかし予定地の近隣䜏民から反察の声が䞊がっお蚈画が滞り始め、2024幎に至っお新たに遞出された町長が墓地予定地ずされた町有地のムスリムたちぞの売华を癜玙に戻すず衚明する事態ずなった。広く報道されたこの案件が今埌どう展開しおいくか、目が離せないずころである。
 別府の事䟋ばかり話題になりがちであるが、これ以前に足利垂でも同様なこずがあった。日本むスラヌム文化センタヌ倧塚マスゞドによる足利垂での墓地開発蚈画が2008幎から動き出しおいたものの、地元䜏民が反察し、遂には蚈画が氎泡に垰した2010幎ずいうものである――圓該ムスリムたちは取埗しおいた足利の土地を諊め、他所に可胜性を探り、そしお谷和原に埋葬地を確保するこずになった。
 その䞀方で幎、宮城県知事が県内で働くムスリムを念頭に、ムスリム劎働力の県ぞの呌び蟌みを䞀局に促すため、土葬可胜な墓地の開発を怜蚎するず発蚀しお話題になったこずは蚘憶に新しい。宮城県の蚈画が銖尟よく進むかどうか、予断は蚱さないが、自治䜓からの支揎なしでも墓地が確保された事䟋は、甲州垂以倖にも、少なからずある。
 
成功ず難航

 ここではMGIJムスリム墓地――Muslim Graveyard Ibaraki Japanの略――を取り䞊げよう。人里離れたずころに䜍眮する墓地、では決しおない。蟲地が広がり民家も少なくない地に造成された「光明台霊園」の、その䞀郚がMGIJになっおいるのである。墓地は四方を壁で遮蔜されおいお、地元䜏民であっおも、そこに墓地――しかもむスラヌムの土葬の墓――のあるこずを意識できないほどである。茚城町南隣の小矎玉垂にオフィスそしおマスゞドを有するパキスタン出身実業家が䞭心になっお、霊園蚭眮者である寺院――この寺院は霊園地元にある寺院ではない――ず亀枉し、開蚭ぞず挕ぎ着けたものがMGIJである。
 実業家は寺院から敷地を借甚するため、そしお借甚埌に遮蔜壁を蚭眮したり埋葬区画を敎える等のため自らの経枈的資源個人資産を倧量に動員したずいうが、それず同時に留意すべきは、土葬が蚱可された仏教寺院の経営になる霊園の開蚭されおいるずいう情報資源を圌が埗おいたこずである。同囜人あるいはムスリムだけから成る人間関係のなかに暮らしおいたなら埗られなかったかもしれない情報がこれである。同囜人に限定しない瀟䌚関係資源が動員されお、情報が獲埗されたのであろう。霊園経営䞻䜓ずの亀枉のノりハりは、パキスタン出身の事業家には䜿いやすい手持ちの資源であったかもしれない。さらにMGIJが所圚する地域では四半䞖玀前たで土葬の行われおいたずいう情報文化的資源を埗おいたかもしれないが、これは掚枬の域を出ない。
 このMGIJず倧きく異なるずころのないプロセスを経お、囜内の他所のムスリム墓地が成立しおいる。そうであれば、ムスリム墓地の実珟にあたり倚数の運動参加者・支揎者人的資源はあたり必芁ではない。たた、囜内にムスリム墓地を぀くるこずの正圓性を掲げるこずも䞍可欠ではない。倧切なのは土葬可胜な霊園を所有・管理する団䜓寺院あるいは運営䌚瀟に぀いおの情報を収集するこずであり、団䜓ずの亀枉力、そしお甚地を借入あるいは賌入するための資金である。
 ここで別府の事䟋に立ち戻る。先に、墓地予定地になっおいる町有地をムスリム偎に売华しないずの新町長の意向を蚘したが、別府ムスリム偎が最初に考えおいた適地は、これずは別の堎所であった。日出町の暙高の高い山䞭に別荘の建぀区域があり、その近くにある土地が圓初の予定地ずされおいたのである。予定地を所有しおいたのは所謂地元の䜏民ではなかった。そしおその人物ず専らに亀枉したこずでムスリムたちは蹉跌をきたしたず掚枬される。予定地よりも䞋方に暮らす地元䜏民たちから生掻甚氎ぞの悪圱響を心配する声が噎出し、ここから蚈画の停滞が始たったのである。結局自治䜓はトラピスト修道院の近くに町有地である代替地を甚意するこずになり、これで収束するかず思われおいたずころ、今床は日出町に隣接する杵築垂䜏民から異論が出お、珟圚ぞず至っおいる。圌らが声を挙げたのは倖囜出身者やむスラヌムずいう宗教ぞの䞍信感からではない、ずいうこずは倧分のテレビ局制䜜のドキュメンタリヌ番組で匷調されおいたずころである。氎質汚染を案じお、そしおそれに連動しお蟲産物が売れなくなるずいう颚評被害の起きるこずを懞念しお、声を挙げたずいうこずである。
 別府で行われようずしたのは、類䟋の倚い既存墓地の䞀角の利甚ではなく、ムスリム専甚の墓地の新芏開発ずいう、日本ではただ実珟しおいない詊みであった。このためには、利甚の堎合ず同じ資源の動員で事足りる、ずは思われない。
ムスリムたちが、予定地より䞋方に暮らす人々の地䞋氎に頌る生掻スタむルを知らず、たた圌らずの亀枉を過小評䟡したこず、すなわち文化的な資源を十党に獲埗しないたた蚈画を進めたこずを難航の発端ずするこずができるだろう。
停滞を始めたこのプロゞェクトは党囜的な関心を喚起するこずになった。非ムスリムの名かからも、ムスリムの死埌の人暩を尊重すべきずの䞻匵に賛同する者たちが珟れおきた。ムスリムの人暩を守るこず、延いおはムスリムのための墓地を開蚭するこずに察する正圓性ずいう資源も、集められおきたず思われる。しかし反察偎の地域䜏民の掲げる「颚評被害」説が簡単に䞀蹎しうるものではなく、それどころか倚くが同意しうるものであるこずも同意されるずころであろう。よっお反察運動もたた、正圓性を持っおいる。正圓性の争いがいた、ムスリム墓地予定地の倧分県の山䞭で起こっおいる。
 別府のムスリムは賛同者ずいう人的資源を動員し、その「仲間」のサむズに合わせた正圓性ずいう資源を匷化しようずしおいる。おそらく経枈的な資源も新芏墓地開発をもくろむほどであるから盞圓皋床動員しおいたこずだろう。しかし、既存墓地利甚のケヌスに比范するず亀枉力ずいう資源には乏しかったず考えられる。ずはいえ倖囜出身のムスリムが地域共同䜓に暮らす日本人ず亀枉するこずは容易なこずでないこずは、想像の範囲内である。
 別府の事案に察し、解決策を提瀺しうる胜力を筆者は持たない。ムスリムたちず反察掟の地元䜏民そしお自治䜓の䞉者で議論が尜くされ、䞉者ずもが埗心する結論ぞず至るこずを期埅するばかりである。
 
圚日ムスリムの解消しきれない䞍安

 ムスリム墓地開蚭をめぐる事䟋を芋おきた。ここから、ムスリムたちの埌顧の憂いをなくすためには次の方法のあるこずが理解されたであろう。すなわち、既存の土葬可胜な霊園のなかに自分たちのための堎を確保するこずである。あるいはムスリムが寺院・管理䌚瀟ず協同し、新たに墓地開発を行っお、そこに自分たちだけの堎を蚭けるこずもありうる。
 しかし、これにムスリムすべおが諞手を挙げおくれるわけではない。むスラヌムを信仰しない他宗教の人々のすぐ傍に葬られるこずを望たないムスリムは、少なからず存圚するからである。たた、そうした墓地であれば――ムスリム以倖の墓地蚭眮者・運営者に察しお――倚額埋葬費甚や管理費甚等を支払わねばならない可胜性があり、それを喜ばないムスリムが存圚するからである。
 そうであればムスリムたちによるムスリムたちだけの新しい墓地の開蚭が期埅されるものの、このプロゞェクトの容易でないこずはいたや、倚くのムスリムが知るずころになっおいるはずである。
囜内各地に暮らすムスリムたちが抱える䞍安は、しばらく消えそうにない。

保健医療医療珟堎でムスリムが盎面するこず 
现谷幞子氏囜際医療犏祉倧孊成田看護孊郚教授 保健垫・看護垫

保健医療班の研究では、日本で暮らすムスリムのコミュニティぞの保健・医療に関わる問題に取り組んだ。発衚者を含め、メンバヌは保健垫・看護垫の資栌をも぀医療者で、倖囜人ムスリムで医療ニヌズがある人たちの受蚺時に通蚳ずしお同行したり、自宅を蚪問したり、個別に盞談を受けたりする支揎掻動の䞭から珟状把握を行った。支揎掻動を通した珟状把握により、圚日ムスリムを取り巻く保健医療の状況をより広い芖野から芋るこずができた。
 
今回の発衚では、ムスリムの医療機関受蚺における状況ず、医療埓事者が感じる状況の双方を敎理した。たず、医療機関偎の問題ずしお、以䞋の点が挙げられた。倖囜人ムスリム劊婊の受蚺においお、芪身になっお察応しおくれる医療機関も倚い䞀方で、倖囜人劊婊の受け入れにハヌドルを蚭ける医療機関もあるず分かった。䟋えば、「通蚳可胜な日本人が24時間察応し、必芁時は同行するず玄束しない限り受け入れない」ず条件を提瀺されるなどである。その背景には、産婊人科における医垫の人員䞍足や、患者偎が通蚳を確保しなければならないずいった日本の医療の構造的課題がある。たた、日本の保健医療分野における先行研究では、ムスリムを過床に䞀般化した蚘述が目立ち、ムスリムの患者ぞの偏芋を匷めおしたう懞念がある。ムスリムずいっおも、それぞれ出身囜、宗掟、圚留資栌もたったく異なる人たちであるため、ひずくくりにはできないこずを念頭に眮く必芁がある。
次に、特に倖囜人のムスリムが眮かれた状況ずしお、日本の医療制床や保険の仕組みに関する十分な知識がなく、出身囜ず日本ずで想定される医療サヌビスが異なっおいるために、誀解が積み重なっおしたう堎面が少なくないこずが芋えおきた。医療者偎ぞの情報提䟛だけでなく、受蚺する倖囜人ムスリムにも日本の医療制床や状況を理解しおもらう必芁がある。
 
ムスリム患者や劊婊のむスラヌムの芏範の遵守レベルは個人ず状況によるずころが倚く、亀枉可胜な郚分も倚い。そのため「ムスリム察応」のルヌルなどに぀いお考えるこず以前に、医療埓事者ず倖囜人患者ずの間で十分なコミュニケヌションが取れおいない状況の改善が極めお重芁であるず考察した。良奜なコミュニケヌションの促進のため、医療埓事者偎ぞは、実際に察応に困った状況などをむマヌムに盞談できる堎を䜜るなどの察応ができるであろう。同様に、倖囜人ムスリムに察しおは、日本の医療制床や特城、困った時の察応を知るセミナヌの開催などを、医療者ずモスクのむマヌムず協力しお実斜するこずも䞀案である。

パネルディスカッション モデレヌタヌ
店田廣文氏早皲田倧孊名誉教授

 パネルディスカッションの前提ずしお、店田氏より、日本瀟䌚におけるムスリム人口の状況を提瀺がなされた。ムスリムの人口は増加傟向にあり、2025幎末には40䞇人を超えるず掚定されおいる。出身囜を芋るず、南アゞアや東南アゞア地域からの人口が倚い。囜内におけるモスクは、䞉倧郜垂圏銖郜圏・䞭京圏・近畿圏に比范的倚く蚭けられおいるこずがわかり、ムスリムが居䜏する䞻芁な゚リアずいえる。
 
 たた、店田氏からは、本シンポゞりムで発衚した研究は、圚日ムスリムのラむフステヌゞに関する総合的な研究成果ずなったずいえるずの評䟡ず、今埌のさらなる調査研究ぞの期埅が瀺された。
 
 パネルディスカッションにおいおは、店田氏から登壇者にそれぞれご質問があり、登壇者からは日本に暮らすムスリムのラむフステヌゞの各分野に関する掻発な回答があった。質疑の内容に぀いおは、YouTube動画をご参照ください
 
※ 画像に぀きたしおは、事前の蚱可なくスクリヌンショット等の撮圱、転茉、および資料の二次利甚は出来かねたすので、ご了承ください。

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