海外コメンタリー

無料ツール「Flyoobe」で非対応PCが「Windows 11」にアップグレード可能に

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2025-09-26 07:00

 Microsoftによる「Windows 10」のサポートが10月に終了するのに伴い、「Windows 11」に移行しようと考えているなら、それは賢明な判断だ。しかし、PCがWindows 11の厳しいシステム要件を満たしていない場合は、どうすればいいだろうか。新しいPCはいつでも買えるが、大金を払う前に、別の選択肢を検討してみよう。サポート対象外のPCを無料のサードパーティー製ユーティリティーでWindows 11にアップグレードできる。

 そして、「Flyoobe」というツールにはさらなる利点がある。

 Flyoobeは、同じ開発元の「Flyby11」の姉妹ツールで、サポート対象かどうかに関係なく、あらゆるコンピューターにWindows 11をインストールできる。人気の「Rufus」ソフトウェアと同じく、Microsoftの制限を回避することで機能する。通常、Windows 11をインストールするには、PCに「Secure Boot」や「TPM 2.0」などの機能が搭載されていなければならない。

 Flyoobeには他にも便利な機能がある。例えば、Out of Box Experience(OOBE:最初のセットアッププロセス)のカスタマイズが可能で、Flyoobeという名称はこの機能が由来だ。具体的には、Windows 11を飾り気のないシンプルなOSとして、AI機能の「Copilot」や余計なアプリ、容量を圧迫するブロートウェアもない状態でインストールできる。つまり、サポート対象外のWindows 10マシンをアップグレードできるだけでなく、可能な限りクリーンな形のWindows 11を使えるということだ。

Flyoobeを使用してWindows 11にアップグレードする方法

 Flyoobeを使用してWindows 10をWindows 11にアップグレードするには、Flyoobeの「GitHub」ページにアクセスして、「Download Flyoobe」のリンクをクリックする。次の画面で、使用したいバージョンのダウンロードリンクをクリックする。本稿執筆時点での最新バージョンは「Flyoobe 1.10」だ。ダウンロードしたZIPファイルを解凍して、Flyo.exeファイルを実行する。

 ホーム画面では、Windows 11のISOファイルをMicrosoftから直接ダウンロードするか、既存のISOファイル(ダウンロード済みの場合)を指定するかを選択できる。しかし、何よりもまず、カスタマイズをしておきたい。画面下部に、「Device(デバイス)」「Personalization(パーソナライゼーション)」「Browser(ブラウザー)」「AI(人工知能)」「Network(ネットワーク)」「Account(アカウント)」「Apps(アプリ)」「Experience(体験)」「Installer(インストーラー)」「Updates(アップデート)」「Extensions(拡張)」の項目がある。確かに、選ぶ項目は多いが、調べてみる価値はある。

 標準機能が全て含まれるWindows 11を使いたい場合は、デフォルト設定のままにすればいい。しかし、例えばCopilotを削除したい場合は、「AI」の項目を選択して、不要なオプション(Copilotのタスクバーアイコンや、「Copilot+ PC」向け機能として物議を醸した「Recall」など)を指定する。同様に、「Apps」項目では、「ペイント」「電卓」「サウンドレコーダー」、Copilotなど、特定の標準アプリを除外できる。全体的に、Flyoobeは設定やセットアップが簡単だ。

 設定をカスタマイズしてWindows 11のISOファイルを準備したら、Microsoftの制限を回避してインストールが開始される。例えば、筆者はFlyoobeを使って、Windows 10の仮想マシンをWindows 11にアップグレードしたが、これは本来、Microsoftの基準を満たさないやり方だ。しかし、Flyoobeを使ったことで、アップグレードは円滑かつ効果的に実行された。最終的には、筆者がカスタマイズした通りのWindows 11がインストールされた。

提供:Screenshot by Lance Whitney/ZDNET 提供:Screenshot by Lance Whitney/ZDNET
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 サポート対象外のPCにWindows 11をインストールする前に、留意しておきたい点がある。

 ドライバーの競合などの互換性問題が発生する可能性がある。また、新しい高性能PCにインストールする場合と比べて、Windows 11の動作速度が落ち、スムーズに動かないことが考えられる。Microsoftはこのような方法をサポートしておらず、必要なアップデートを受けられない可能性があると警告している。それでも、新品のPCを購入したくない場合や、既存のシステムをもう少し長く使いたい場合には、有力な選択肢となるだろう。

 Windows 10は、10月のサポート終了後も使用可能だということを知っておいてほしい。「拡張セキュリティ更新プログラム」(ESU)により、Windows 10向けのセキュリティパッチが引き続き提供される。ESUは、場合によっては無料での利用も可能だ。

 ESUは、Microsoftのポイントと引き換えに利用できるが、もっと簡単な方法もある。Windows標準のバックアップツールを使って、Windows 10の設定をクラウドにバックアップして同期すればいい。いずれにせよ、Microsoftは、あと1年間とはいえ、セキュリティパッチの提供を約束している。

提供:Lance Whitney / Elyse Betters Picaro / ZDNET 提供:Lance Whitney / Elyse Betters Picaro / ZDNET
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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