生成AIわいせつ画像販売か 大学生を書類送検へ「オンカジのため」
生成AI(人工知能)で作製されたわいせつな画像でポスターを作り、販売したなどとして、警視庁は29日にも神奈川県藤沢市の大学生の男(19)をわいせつ図画頒布の疑いで東京地検に書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
学生は昨年10月、女性の下腹部が詳細に描写された画像で作ったポスターを、ネットオークションサイトで出品するなどした疑いが持たれている。女性は実在せず、画像は別の人物が生成AIで作製したものだった。警視庁は、学生が海外サイトでダウンロードするなどして、ポスターに加工したとみている。
学生は任意の調べに、「賭博の賭け金にするためだった」と供述。これまでに約300点のポスターを売り、計約28万円を得たといい「大半を海外のオンラインカジノで使った」などと説明をしているという。同庁は、男を単純賭博の疑いでも書類送検する方針だ。
生成AIで作製したわいせつ画像をポスターに加工して販売したとして、警視庁は4月にも20~50代の男女4人を摘発した=その後、いずれも略式起訴。4人はいずれも、きっかけに「手軽さ」を挙げたといい、捜査幹部は「誰でも使える生成AIの悪用が浸透している」と指摘。「摘発や注意喚起により、抑止に努めたい」と話した。