いいか、しんのすけ。
フィードバック制御のイメージは、エアコンの温度調整だ。
設定温度で、部屋の温度を一定に保ってくれるよな。
一方、シーケンス制御のイメージは、洗濯機の自動コースだ。
洗浄→すすぎ→脱水と決められた順番で動作しているだろ。
シーケンス制御は、開始して良い入力が入ると「開始するよ」という出力を出す。
完了して良い入力が入ると「止めて次に進んでよいよ」という出力を出すイメージに近いんだ。
この出力に対しての入力を「フィードバック制御されている」とイメージされやすいが実際は違うぞ。
フィードバック制御は、センサ等の値自体が動作の調整に使われる。
シーケンス制御は、センサをあくまで開始完了のトリガーとして使うだけだ。
なので、
フィードバック制御は、クローズドループ制御に分類され、動作調整を行う。
シーケンス制御では、オープンループ制御に分類され、条件判定を行うんだ。
もちろんシーケンス制御による出力先では、フィードバック制御が行われている装置が動作していることは普通にあることだ。
工場は色々な制御の組み合わせで成り立っている。
決して答えはひとつじゃないというところが、ものづくりで大事なことだぞ。