QAエンジニア / 岡崎 一洋
「QA×イネーブルメント」新しいQA像を創る挑戦を
「QA×イネーブルメント」新しいQA像を創る挑戦を
撮影場所:WeWork 日比谷FORT TOWER
QAエンジニア 岡崎 一洋
ex-サイボウズ
1998年、トッパン・フォームズ・オペレーション株式会社入社。業務システムの運用オペレーターに従事。2007年、サイボウズ株式会社入社。QA部門のサブマネージャー、スクラムマスター、エンジニア採用など幅広く携わる。2022年、株式会社ナレッジワーク入社。QAエンジニアマネージャーを務める。
QAという仕事との出会い
学生時代サッカーをやっていたので、スポーツはそこそこ得意。マラソン大会に出れば、上位には入れる。とはいえスポーツで生きていけるような力があるわけでもなく、勉強も得意ではない。要領よく、なんでもそつなくこなせるけれど、突き抜けた力や特化して興味があることがない。「特定の領域に特化したスペシャリストになりたい」という思いは、学生時代からぼんやりと抱いていたと思います。
「これからはITの時代になるだろう」という、ただそれだけの理由で、新卒ではIT企業に入社しました。当時はパソコンにも触れたことがないような状態でしたが、就職を機に、ITという分野での専門性を手にしたいと思っていました。ひととおり基礎的な技術が身に付き、エンジニアとしてSES(System Engineering Service)の会社に転職をしました。通信会社の顧客管理システムをつくるプロジェクトにアサインされ、そこで初めて「テスト」という業務に触れました。当時はまだ「QA(Quality Assurance)」という言葉も「QAエンジニア」という職種も一般的ではなかった時代です。ITエンジニアという広い定義の言葉の中にいた自分にとって、この仕事との出会いが自分を尖らせていくきっかけになりました。
一言で言えば、QAという仕事が、自分には向いていたのだと思います。私が思うQAの素養の一つは、とても感覚的な要素になりますが、バグと必然的に出会う、引き付ける素養を持っているということ。これは一般的には理解されにくいと思いますが(笑)、QAの人ならわかってもらえると思います。もう一つは、いかに特殊なケース、言わば意地悪なケースを考えられるか。システムをつくったデベロッパーの人たちが気づかないところに、視点や意識を向けられるかどうかという部分が、自分には向いていたのだと思います。
また、私にとってラッキーだったのは、QAを経験した最初のプロジェクトが、チームワークが大変良いチームだったことです。時に、デベロッパーとQAは対立した構造になってしまい、バグを発見するQAが嫌がられることがあります。私の最初の現場では、全くそんなことがなく、デベロッパーの人たちから「見つけてくれてありがとう」とたくさんの感謝をもらえる現場でした。この最初の体験が、QAというキャリアを踏み出す上で、非常に大きかったと思います。
サイボウズで見つけた、チームで成果を出すことの喜び
通信会社でのプロジェクトの後、アサインされたのが前職であるサイボウズでした。まだ日本でQAという言葉や概念、役割も一般的ではなかった頃にもかかわらず、当時のサイボウズには非常にレベルの高いQAエンジニアが在籍しており、その技術も体系的に構築されていました。「サイボウズでQAとして学びたい」という思いが芽生え、2年ほど技術者派遣という形で仕事をした後に、社員としてサイボウズに入社をしました。
その後サイボウズには15年在籍するのですが、サイボウズでの仕事が自分の仕事観・人生観に大きな影響を与えてくれました。サイボウズに入社するまでは、派遣されてきた助っ人のような立場だったので、心のどこかで「自分は自分の役割を果たせばいい」という気持ちがありました。サイボウズには「チームで成果を出す」という文化が根付いていたので、サイボウズで働くようになって、初めてその難しさと尊さに気付くことができました。
ベトナムの人たちと一緒に開発を進めるプロジェクトがあったのですが、プロジェクトの最初は「依頼したこと以外はしてくれない」という状態でした。文化も違うし、コミュニケーションの仕方も違う。でも同じ人間同士、まずは自分が相手を理解することから始めようと思って、ベトナム料理屋さんに行ってみたり、ベトナムで流行っている歌について質問をしてみたり。次第に、彼らも日本の文化について質問をしてくれるようになり、どんどん仲良くなり、仕事においての信頼関係も構築されていきました。チームで成果が出た時に、みんなで喜び合える幸せ。自分一人で成果を出すのではなく、周りが成果を出せるように支援をすること。それが仕事において自分の大きなモチベーションになるということに気付けたきっかけとなりました。
「自分の得意なことを尖らせていきたい」という意味では、この時に「QA×スクラムマスター」という掛け算をすることで、存在の希少性が高まるということを感じました。一つのことに特化するだけでなく、専門性をかけ合わせることで、一気に希少性が高まっていく。QAという仕事をしながら、他の分野にも挑戦していくことの面白さを感じるようになりました。
ナレッジワークから感じた、圧倒的な品質意識の高さ
他分野にも挑戦したいと思っていた時に、サイボウズの「大人の体験入部」という制度を利用して人事の採用チームに入部しました。2ヶ月の体験でしたが、採用の面白さ・奥深さを体験することができ、人事に相談をして、その後も兼務という形でエンジニア採用の仕事を担当することになりました。
知らないこと、初めてのことばかりでしたが、「QA×採用」という立場で専門性を磨いていけることが楽しくて、夢中になって仕事をしていました。ちょうどその頃から採用において「カジュアル面談」という手法が一般的になってきて、どうすればカジュアル面談を効果的に採用に活かせるのか、というのが私の一つのテーマでもありました。自分が招待するだけでなく、自分も他の会社に興味を持てるかどうか感じてみようと思い、色々な会社のカジュアル面談に参加をしていました。その一つとして、ナレッジワークのカジュアル面談にも参加し、CTO川中さんと出会いました。
「自分の勉強のために」と思って受けた面談でしたが、川中さんとの面談が自分にとって想像を超える体験になりました。1つは「プロダクトのUI/UXの美しさ」。プロダクトのデモを見せてもらったのですが、まだリリース前にも関わらず、非常に完成度が高い。B to Cのサービスのような使いやすさを目指すという意志が、デモから溢れ出ていました。もう1つは、CTOである川中さんの「品質への意識の高さ」。「品質の高いものをつくる」ということを最優先で考えていることが、川中さんの一つ一つの言葉から感じられました。最後は「フェーズ」。品質への意識と関連しますが、当時まだナレッジワークは10数人の組織で、プロダクトも正式リリースされていないフェーズでした。そのタイミングでQAを採用しようとするのは、正直早いんじゃないか、と私自身が採用を担当する者として感じました。ただ、それだけQAに対して本気だという熱量を感じたのです。
カジュアル面談の体験のつもりでしたが、初めて「選考に進もう」と思い、ナレッジワークのメンバー数人と会い、オファー面談へと進みました。サイボウズで挑戦を続けるのか、ナレッジワークで新たな挑戦をするのか、とても悩んでいる中で、CEO麻野さんが私の住んでいる静岡県の三島まで会いに来ました。その時に、麻野さんから感じたQAへの期待、選考の中で語った私が実現したいQA像への共感と信頼。麻野さんと二人で三島の美味しい鰻を食べながら、ナレッジワークへ入社することを決めました。
今の延長線上にはない場所へ辿り着くために
入社前から語っていた目指すべきQA像は、ナレッジワークで働く中でより明確になってきました。「テストで品質を守る」よりも「バグを予防して品質を高める」という【予防QA】。「仕様通りに動作するかを評価する」よりも「顧客のアウトカムにつながるかの評価」という【価値検証】。「QAが品質の最後の砦」よりも「品質はエンジニアチーム含め全員で」という【Whole Team】。「伝統と形式を重んじる」よりも「継続的に改善し変化を重んじる」という【Learn QA】(https://note.com/knowledgework/n/nf6263573b008)
入社してから感じたことは、ナレッジワークが想像通り、品質への意識が圧倒的に高く、QAエンジニアとエンジニアが一緒になってプロダクトをつくろうとしているチームだということ。もう一つは、想像以上に、進化・変化のスピードが速いということ。今はまだ1つのプロダクトですが、これから先少なくとも10個のプロダクト開発が予定されています。
今までのQAのやり方や在り方では、辿り着けない場所を目指す。その中で、私が目指すのは「QA×イネーブルメント」という専門性です。今の延長線にはない場所、そこに辿り着くために必要なQAのイネーブルメント。私だけでなく、ナレッジワークで働く仲間と一緒に成長していくために、私は「QA×イネーブルメント」という領域を、ナレッジワークで極めていきたいと思います。
撮影場所:WeWork 日比谷FORT TOWER
インタビュー・記事制作:林慎一(株式会社まなざす)
写真:石橋雅人(Studio Function)
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